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2020年10月30日10:53

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レッスン日記「ハムレット」

2コマ目は「ハムレット」、3幕1場、2場を演じました。1場は言わずと知れた第4独白と尼寺の場、2場のこだわりは序盤の役者1との会話です。舞台ではカットされることが多い様ですが、ハムレットの狂気を演じる過程において、真偽の境界が曖昧になっていることを示す重要な場だと設定しています。
後に続くホレーシオとの会話の出だしに違和感を持たれている方も多いと思いますが「真偽の境界」を念頭に置くと、序盤の「失礼な物言い」も中頃の「独りよがりな盛り上がり」も、そして終盤の「冷静なハムレット」も処理しやすいのではないかと思います。
そして「冷静に戻っている」からこそ、後に登場する国王諸々に対して、今度は「狂気を演じるハムレット」を堂々と演じてみせることができる。それにしても難解なのは役者1との会話です。試しに役者1を演じてみても、正直な処ハムレットに「何を言われているのか分からないたらーっ(汗)」という部分が多々あります。
それはハムレットを演じていても同じで、どこまで本気なのかが不明瞭で捉え難いあせあせ(飛び散る汗) 「あれでは回教徒の荒々しい神ターマガントの云々」「だいたいキリスト教徒らしいものの言い方かた云々」「あれでは神様が日雇いの人間に云々」等々。
読み込んでいくうちに「いったい何があったのシェイクスピア?」と、本当に嫌味と悪意に満ちた劇評への怒りが爆発した個人的愚痴の吐口ではないか?と勘ぐったほどでした。ちなみに今でもその思いは捨ててはいないですか笑
執筆から400年。そこから続く探究と研究は終わることはないでしょう。だって唯一の答えは、シェイクスピアの内にしかないのですから。そして私たちは「和訳」という変換作業に感謝しなければいけません。和訳によって「表現に無限の可能性」が生まれているのです。これは英語圏では起こり得ないことです。
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