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2020年10月23日21:59

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異説・金太郎_第2章4幕

カイダス卿の襲撃から数日、金太郎は自身のライトセイバーの組立に取り掛かっていましたがカイダス卿の事がずっと気になっていました。
八「こら金太郎!そんなぼ〜としながら作業をするんじゃない!怪我でもしたらどうする!?」
金「あっ!ごめん父さん・・・」
八「いいか金太郎、ジェダイは『守りし者』だ、決して敵を倒す事が目的ではない、しかしカイダス卿、いや弟金治郎はおそらく完全にダークサイドに取り込まれている可能性が高い、故に皆を守る為に奴を討伐しないといけない」
金「わかっている、でも金治郎の憎しみは母親に見捨てられた所から来ている、城が攻められた日に何があったのかがわかれば金治郎をダークサイドから引き剥がせるかもしれない」
八「確かに真相がわかれば可能性は出てくるだろうが、10年以上前の話をどうやって調べるつもりだ?」
金「簡単さ、幕府に直接聞きに行く、幕府軍の誰かが必ず知っているはずだからね」
八「何を言いだすかと思えばお前は・・・、いいか、お前には戸籍がないのだぞ?いわば死人と一緒だ、そんな人間の話などおいそれと聞いてくれるはずがなかろう、それ以前に戸籍不明で捕まる可能性すらある」
金「戸籍なら金治郎が証明してくれたじゃないか、正面から堂々と二宮家長男二宮金汰郎を名乗って門を潜るよ」
八「馬鹿もん!!!自ら捕まりに行く馬鹿がどこにいる!!!最悪処刑されてしまうかもしれんのだぞ!!!」
金「母が場内に幕府軍を引き入れたなら幕府は母に対しては危害を加えなかったはずだ、そしておそらく俺の事も伝えていると思う、だから話せば何かしらの対応をしてくれるはず」
八「・・・、そこまで言うのなら行ってくるがいい、ただ少しでも危険を感じたら必ず逃げろ、いいな?」
金「わかっているよ、ありがとう父さん」
八「だが今は駄目だ、出発はライトセイバーが完成してからにしろ」
金「それもわかってる、中途半端な形で放置はしていかないよ」
金太郎はライトセイバーの製作を再開、さらに数日経ち遂に完成しました。
八「よし、いい感じだ、起動テストを行おう」
金「わかった」
金太郎はライトセイバーを起動させました、すると白い刀身が姿を現しました。
八「白だと・・・?ジェダイのライトセイバーの刀身は青か緑のはず、過去に紫がいたという記述もあったらしいが白は聞いた事がない」
金「寺院跡で見つけたこのアデカクリスタルが関係しているのかな?」
カイダス卿との戦闘が終わった次の日、差出人不明の文が届きました。
そこには寺院跡に行きアデカクリスタルを回収せよとの旨が書かれていました。
最初は罠ではないか疑いましたが、カイダス卿が昨日の今日で再び襲撃してくる可能性は低いと考え文に従う事にしました。
寺院跡に向かい捜索を行った所、箱を発見、中にはアデカクリスタルが入っていました。
八「一目見た時から何か違うと思っていたが、これは特別な力を秘めている石なのかもしれない、だからわざわざ捜索の手紙が来たんだろう、金太郎、何か変わった感じはあるか?」
金「いや、特には」
八「ふむそうか、ちょっと儂にも貸してくれ」
金八は金太郎からライトセイバーを受け取り起動させました、しかし起動させた瞬間刀身が激しく吹き出し金八のフォースが際限なく吸われていきました。
八「ぐあぁぁぁぁ!!!!なっなんだこれは!!!???」
金「父さん!!!今すぐスイッチを切るんだ!!!!」
八「ぐっ!!!!」
何とかスイッチを切り暴走は収まりました。
八「はぁはぁはぁ、何故俺が起動させた瞬間暴走を起こしたんだ・・・?持ち主を選ぶアデカクリスタルなど聞いた事が無い・・・」
金「大丈夫父さん!?やっぱりこのアデカクリスタルはかなり特殊みたいだね」
八「これを金太郎が扱えるという事は血筋が関係しているのかもしれない、お前の母がお前を逃がした理由もきっとこれに繋がる事だろう」

一方カイダス卿も新たなライトセイバーを生み出していました。
カ「はっはっはっ!遂に完成したぞ!!いや甦ったと言った方が正しいか、ダークセイバー!!!」
カイダス卿はライトセイバーもといダークセイバーを起動させました、すると黒い刀身が姿を現しました。
マ「成功したようだな」
カ「マスター!はい!ご覧の通りです」
マ「選ばれしシスだけが使う事が出来る最強のライトセイバー、見事使いこなして見せよ」
カ「お任せを!」
マ「お前にはここに向かってもらいたい、起動テストにはちょうどいい戦場だ」
カ「了解、でこれはどちらに味方すればいいんで?」
マ「お前に任せる、何なら両陣営潰してもらっても構わん」
カ「ではとりあえず一方を潰して更なるテストが必要になったらもう片方の陣営を潰すとします」
そう言ってカイダス卿は戦場に向かいました。
カ「さて金太郎の方はホーリーセイバーの起動に成功したかな?」
そう、金太郎に宛てられた差出人不明の文を出したのはマスターだったのです。
カ「くっくっくっ、我が宿願達成の日は近い・・・」
マスターは不的な笑みを浮かべました。

第2章 完
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