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2020年10月23日21:59

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異説・金太郎_第2章3幕

金八とカイダス卿のライトセイバー戦は熾烈を極め、一進一退の攻防が続いていましたが、徐々に金八が圧され始めました。
八「くっ!!ライトセイバー戦なら渡り合えると思っていたが、ここまで扱えるとは・・・」
カ「自分の得意分野で挑めば勝てると思ったようだが、考えが甘かったな!」
カイダス卿は一瞬の隙を突いて金八の右手を切り落としました。
八「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
右手毎ライトセイバーを失った金八は、すかさず距離を取りました。
カ「俺の勝ちだな、大人しく死ね!!!」
カイダス卿はライトセイバーを金八の腹目掛けて飛ばしました。
八「っ!!!!」
痛みで動きが鈍り回避が間に合わずライトセイバーが腹を貫こうとしたその時
金「父さん!!!!」
兵達を倒し終えた金太郎が間一髪間に合い金八に飛び掛かりライトセイバーの斬撃を交わしました。
八「すまん金太郎、助かった」
金「兵達は全て倒したよ、カイダス卿!後はお前だけだ!」
カ「あんな雑魚共を倒しただけで俺との戦力差が埋まったとでも思っているのか?おめでたい奴等だな〜」
金「戦力差なんて関係ない!お前達の目的はここに砦を築く事だろう!?兵達を失った今ここに砦を築くことは叶わん!つまり俺達の勝ちだ!」
カ「成程、確かにそうだ、そういえば俺は建設を行う兵達の護衛をする為に来たんだっけな〜、お前と殺り合う事で頭がいっぱいで忘れていたよ」
カイダス卿は任務が失敗しても意に介さず飄々としていた。
金「大人しく撤退してマスターに叱られでもするんだな!」
カ「確かに任務は失敗したが、お前達の首を差し出せばマスターも許してくれるだろう」
カイダス卿はそう言ってフォースを高めました、二人は呑まれまいと同じくフォースを高めました、しかしすぐにカイダス卿のフォースは沈静化しました。
カ「いいだろう、今回は引き下がるとしよう、楽しみは後に取っておかないとな」
八「カイダス卿!何故そこまで金太郎に執着するんだ!!??」
カ「ふむ、マスターから特に言うなとは言われていないし、いいだろう、話してやろう、俺の真の名は『二宮金治郎』、由緒正しき武家の家柄『二宮家』の二男だ」
八「二宮家だと!?討幕を企てた罪で当主が処刑され、お家断絶したはずの二宮家が何故まだ存在している!?」
カ「当主である父は確かに死んだ、だが俺はマスターに拾われダース・カイダスとして生まれ変わったのさ!だが今そこはどうでもいい、重要なのは俺が『二男』である事だ」
八「一体それがどうしっ!!??まっまさか!!??」
カ「そのまさかさ!!金太郎!!お前の本当の名は『二宮金汰郎』!二宮家長男にして俺の兄だ!!」
金「なん・・・、だって・・・」
カ「ずっと会いたかったよ兄者、この手で跡形もなく消し去る為に!!」
八「何故だ!?何故そこまで金太郎を恨む!?」
カ「俺等の母、二宮菊代が俺と父を見捨て、兄者だけを連れて城から逃げ出したからさ!!!しかも後で調べたら敵を場内に手引きしたのも母だという事がわかった!!つまり父は母に殺されたのさ!!そして俺はマスターに救われたが顔に大火傷を負いこの仮面を生涯外せなくなった!」
八「その憎しみをマスターに利用されてダークサイドに堕ちたわけか・・・」
金「俺は母親の顔を覚えていないし記憶もない、だがこれだけはわかる!母は決して父を殺したわけでもお前を見捨てたわけでもない!!必ず何か理由があるはずだ!」
カ「理由などどうでもいい!!物事の真偽など事実の前では無意味だ!俺の中では父を殺し俺を見捨てたという事実が全てだ!!」
八「金太郎、あいつは完全にダークサイドに堕ちている、もう何を言っても無駄だ」
金「けど・・・、あいつの話が本当なら、カイダス卿は俺の弟、家族だという事に・・・」
金太郎はカイダス卿が弟だと聞かされて迷いが生じてしまいました。
八「お前の気持ちはわかる、だが今は奴を撤退させる事が先決だ、どう対処するにしてもまずはこの場を乗り切らねば!」
金「わかったよ・・・」
二人はカイダス卿と再び対峙する為に構えました、しかしカイダス卿は
カ「今回は引き下がると言っただろう、次会った時こそ必ず消す!」
そう言って姿を消しました。
八「一先ずは助かったか、あのまま戦っていたら無事では済まなかったかもしれん・・・」
金「父さん・・・、俺はどうすればいいんだ・・・、敵が俺の家族・・・、弟なんて・・・」
八「金太郎・・・」
金八は金太郎の苦悩に言葉が出ませんでした。

続く
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