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2020年10月23日21:58

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異説・金太郎_第2章2幕

金八の修行は過酷を極めました、ジェダイの教えで『むやみに命を奪ってはならない』という掟があり危機的状況に陥らない限り不殺で相手を無効化する事が必要になるのでフォースの加減が重要になりました、金太郎は強大なフォースを持っているが故さらに困難を極めました。
また『私欲で振ってはならない』という掟もあり、カイダス卿に少なからず憎しみの心を抱いている金太郎はそれを払拭する事も必要でした。
こうして修行開始から1ヶ月が過ぎました、金八の予想通りカイダス卿が動いたという話はなく砦建設も防人の活躍で難航していました。
しかし遂にカイダス卿が砦建設予定地に現れたという情報が防人からもたらされました、だが金太郎の訓練はまだ完了していませんでした。
八「くっ、間に合わなかったか・・・、仕方ない、最低限の修行は終わっている、今回は何とか撃退して時間を稼ごう、金太郎、今回はあくまで奴等を撤退させる事が目的だ、無茶な行動は慎めよ」
金「わかったよ、父さん」
二人は修行を中断して建設予定地へ向かいました。
予定地では既に戦闘が行われていました、防人達が身を潜めて攻撃をしていますが全てカイダス卿に見切られてしまっているだけでなくフォースによって位置が読まれ次々に倒されていました。
八「あれがカイダス卿か、噂通り強大なダークサイドを持っているようだ・・・」
金「父さん!早く加勢しないと防人達が全滅してしまう!」
八「わかっている!俺達が奴の前に出てその隙に防人達を全員撤退させる!」
金八は犬笛を拭いて防人の一人を呼び出しました。
呼び出された防人が金八の元へ駆けつけ状況を報告しました。
防1「申し訳ない、我らでは全く歯が立たない・・・、奴の力は強大過ぎる・・・」
金「わかっている、後は俺達に任せて防人達を撤退させろ」
防1「了解した、悔しいが我等では足手まといにしかならない、頼んだぞ」
防人は撤退の合図を出し引いていきました。
急に攻撃が止んだ事を訝しんだカイダス卿は、フォースによって金太郎が来た事を察知しました。
カ「遂に来たか金太郎!約束通り再び相見えに来たぞ!俺があげた猶予期間の間にしっかり身に着けてきたか?人を殺すフォースの術を!!」
八「やはり金太郎に修行を促す為にわざと行動を起こさなかったのか、奴の金太郎への執心は間違いないな、しかし一体何故あそこまで・・・」
金「今はそんな事議論している暇はないよ!俺は行く!!」
八「待て金太郎!!全く、無茶をするなと言ったばかりなのに・・・」
金太郎は一人カイダス卿の前に飛び出しました。
金「カイダス卿!!!」
カ「久しいな金太郎、どうだ?少しはやれるようになったかな?」
金「黙れ!俺はお前と戦いにきたんじゃない!お前達を追い帰しにきただけだ!大人しくここを去れ!!」
カ「術は身に着けても心は前と変わらんか、やはりもう一人二人お前の大事な人を殺さないと駄目みたいだな」
金「何だと!!??まさか!!??」
八「金太郎!!」
カイダス卿がそう言った矢先、タイミング悪く金八が合流しました。
金「駄目だ父さん!!!来ちゃ駄目だ!!!」
カイダス卿は金八を捉えるや否や素早くフォースで金八を捕まえようとしました。
八「っ!!??」
しかし、間一髪金八もフォースを放ちカイダス卿のフォースと相殺させました。
カ「ほう?流石は金太郎の育ての親、素晴らしい反応速度だ」
金「父さん!大丈夫!?」
八「あぁ、しかし何て速さだ、あと一歩遅かったら首を絞められていた、金太郎、俺が奴と対峙している間に他の兵を倒すんだ」
金「駄目だ父さん!奴は父さんを殺す気だ!カイダス卿の相手は俺がする!」
八「ならん!!奴の狙いはお前だ、おそらくお前をダークサイドに引き込むのが目的だろう、故にお前と奴を対峙させるわけにはいかない」
金「・・・、わかったよ、気を付けて!」
金太郎は指示通りカイダス卿から離れて他の兵達を倒しに行きました、しかしカイダス卿は追わずその場に留まっていました。
八「どうした?追わなくていいのか?お前の大好きな金太郎は離れて行ったぞ?」
カ「何、お前を殺してから向かっても時間は然程変わらない、それにお前を殺しておいた方が金太郎の怒りを引き出せる」
八「大した自信だな、だがそう簡単に殺せると思うなよ!」
金八はライトセイバーを抜き起動せると青い刀身が姿を現しました。
カ「ライトセイバーか、いいだろう!」
カイダス卿もライトセイバーを機動させると赤い刀身が姿を現しました。
数百年の時を経て、再びライトセイバー同士のぶつかり合いが再び始まったのでした。

続く
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