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2020年10月23日21:54

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異説・金太郎_第1章3幕

坊「シスは数百年前に滅びたはずじゃ!生き残りなどいるはずがない!」
男「そう、シスは確かに滅んだ、故に今ここにいるのは我がマスターが新たに創設した新世シスさ!」
坊「シスを甦らせるとは・・・、なんと愚かな事を・・・」
金「お前にこの製法書は渡さん!!」
男「抵抗するか?いいだろう、ダークサイドの力を見せてやる!」
男はフォースを使って周囲の岩や倒木を持ち上げ金太郎とお坊さん目掛けて投擲してきました。
金「くっ!!!」
金太郎もフォースを使って食い止めようとしましたが全てを抑えきれずいくつかは喰らってしまいました、しかし何とかお坊さんの方に向かった分は全て捌きました。
金「ぐあっ!!!なんて力だ・・・、俺が抑えきれないなんて・・・」
男「ほう、少しはやるようだがその程度じゃ俺には到底及ばないぞ」
金「がはっ!!」
そう言って男が手を突き出すと金太郎の首が閉まり持ち上げられてしまいました。
男「どうだ?我がマスターに忠誠を誓うのであれば命だけは助けてやるぞ?」
金「こっ断る!!俺は絶対にダークサイドには堕ちない!!」
男「そうか、残念だ」
男は開いていた手を徐々に閉じていきました、同時に金太郎の首はさらに絞まっていきました。
金「がっ!!ごはっ!!」
坊「はっ!!!」
金太郎の意識が途絶えようとした瞬間、お坊さんが男に向かってフォースで持ち上げた岩をぶつけました。
男「ぐあっ!」
男は完全に油断していたのでお坊さんの攻撃に気づかずまともに喰らってしまい吹き飛ばされました、その隙にお坊さんは金太郎を持ち上げ男から引き離しました。
金「がはっ!ごほっ!おっお坊さん、ありがとうございます、あなたもフォースを仕えたんですね」
坊「お前達程強くはないがな、物を動かす事くらいは出来る、それより金太郎、儂が奴を食い止めている隙にお前は逃げるのじゃ」
金「なっ!?そんな事は出来ません!!」
坊「今のお主では奴には勝てん、ここは引くんじゃ、お主が今ここで死んだらあ奴を倒せる者がいなくなる」
金「万が一俺が死ぬ事になっても父さんがいる!父さんは俺より強いからきっとあいつを倒してくれるはず!」
坊「金八のフォースではあ奴を止められない、それにお主のフォースはまだ完全には目覚めておらん、故にここで倒されるわけにはいかないのじゃ」
金「お坊さん!?父さんを知って!?」
坊「いいから行け金太郎!!!!」
男「金太郎だと・・・?」
岩と共に遠くに吹き飛ばされたはずの男がいつの間にか戻ってきていました、フードが破け、その下には禍々しい仮面を付けた顔がありました。
男「貴様、金太郎というのか?」
金「だったら何だと言うんだ!?」
男「そうか金太郎、金太郎か〜、くっくっ、くはっ、ははははっ、はーっはっはっはっはっはっーーー!!!!」
男は金太郎の名を聞いた瞬間狂ったように笑い出しました、そして次の瞬間
金&坊「っ!!!!???」
男から凄まじい負のフォースが立ち上がり、二人はその強大さに戦慄しました。
男「いいだろう、ここは引いてやる、だが」
坊「がはっ!!!!!」
いつの間にかお坊さんの後ろに赤い刀身のライトセイバーが出現していてお坊さんの体を貫いていました。
金「お坊さん!!!!!」
男「そいつとジェダイ聖堂には消えてもらう」
男はさらにフォースを使って寺院に火を付けました。
金「きっ貴様ぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!」
金太郎は激昂し男に向かって殴りかかろうとしましたが男が放ったフォースによって再び動きを封じられました。
男「焦るな金太郎、お前とはまた必ず会う事になる、その時存分に殺し合おうぞ」
男はそう言って金太郎を吹き飛ばしました。
金「ぐあぁぁぁーーー!!!!」
男「俺の名はシスの暗黒卿ダース・カイダス、カイダス卿と呼ぶがいい」
そう言って男は消えてしまいました。
金「くっくそう・・・」
金太郎は何とか立ち上がりお坊さんの所に行きました。
金「お坊さん!!!!」
しかし時既に遅く、お坊さんは息を引き取っていました。
金「くそう!!くそう!!!!カイダス卿ぉぉぉぉーーーー!!!!!」
金太郎は怒りに震え激昂しました。
坊「落ち着くのじゃ金太郎」
金「っ!!!???」
死んだはずのお坊さんの声が聞こえて驚いた金太郎が振り向くとそこには淡い光を放ち半透明になったお坊さんが立っていました。
金「お坊さん・・・?その姿は・・・?」
坊「儂は死んだのではない、フォースと一体化したのじゃ、そして今お前に伝える事があってこうしてまた現れた」
金「生き返ったわけではないんですね・・・、俺に伝えたい事とは?」
坊「聖堂の裏手にある洞窟にジェダイの書を安置している、製法書と一緒に持っていくがよい」
金「ジェダイの書?」
坊「ジェダイ創設からの歴史を記した書物じゃ、この寺院、いやジェダイ聖堂はそれら書物を守る為に建てられたのじゃ、しかし聖堂が壊された今ここに置いておくのは危険じゃ、故にお前が持っておれ」
金「わかりました、回収しておきます」
坊「そしてもう一つ、どんなに悲しい事が起きても決して憎しみに捕われてはいかん、憎しみに身を委ねればたちまちダークサイドに堕ちてしまう、お主はジェダイになれる唯一の希望なのじゃ」
金「俺が、ジェダイに・・・?」
坊「ダークサイドとライトサイドは表裏一体、ダークサイドを操るシスが復活したのならライトサイドを操るジェダイもまた復活する、それがお主じゃ」
金「・・・、わかりましたお坊さん、俺にジェダイの資格があるかはまだわからないけどカイダス卿をあのままにしておくわけにはいかない、それに奴の後ろにいるマスターも」
坊「ゆけ金太郎、フォースと共にあらんことを」
金「はい!!!」
こうして金太郎はジェダイ聖堂を後にしました。

第1章 完
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