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2020年10月02日22:07

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大樹のごとき髭オヤジ〜僕の感じた富田耕生

昭和のアニメの生き証人のような、声優がこの世を去った〜富田耕生 昭和38年のアニメ「鉄腕アトム」がデビューで、「鉄人28号」の大塚署長でレギュラー。短躯だが恰幅の良い髭のオヤジのイメージの原点かも知れない。

私が生まれ育った幼少期〜昭和48年に小学校に入学した頃、見た「マジンガーZ」。Dr.ヘルの他、暗黒大将軍など演じた。同じ東映動画の「魔法使いチャッピー」では、レッサーパンダ(ペットとあるが、使い魔)の「ドンちゃん」役。EDでは、歌まで歌っている。驚きの感じたが、声優というプロ意識から来る演じ分けも、感じながら見ていた…
翌49年(1974)年に、「ゲッターロボ」の早乙女博士〜ボサボサ髪に髭が豊かで、白衣の足元には下駄を履いている〜「マジンガーZ」弓教授と対極のタイプ。
悪のマッドサイエンティストから、正義の合体ロボの生みの親に、見事に転身しているかのよう。

翌50年には、西ドイツ向けに作られた「小さなバイキングビッケ」の、ハルバル〜と、安彦良和・作「わんぱく大昔 クムクム」の、パルパル〜ヒゲも名前も、似ている、インスパイアな点〜
昭和52年「花の係長」も、日曜夜22時台の、大人向け
アニメだったが、裏番組が洋画だったので、観れる機会は
少なかったなあ… 「笑ゥせえるするまん」まで、以後14年間は、大人のアニメは作られてなかったように思う。

海外ドラマの吹替え〜役者名は、伏せるけど、「地上最強の美女 チャーリーズ・エンジェルでは、顔を見せない探偵事務所長・チャーリー(声・中村正)に代わって、三人の美女の担当をする〜やりとりがコミカルで、これは、
「がんばれベアーズ」のバターメーカーにも、言えている

1974年、日本テレビ動画製作、日本テレビ系の「ドラえもん」を演じていたが、野沢雅子に交代。
ディレクターが新潟に出向く途中で、交通事故に遭ったことが、富田が事故にあったと間違えて流言されてしまったらしい〜まさか、封印されたハズの「第1作」を、訃報で聞くことになるとは思わなかったが…

1990年「平成天才バカボン」のパパ〜
私が初めてこのキャストを聞いたとき、「適任」だと思いました。雨森雅司氏のイメージが全二作とも強いものの、後任に相応しい、そんな感じがして、不安や批判などなかった。水戸黄門が、東野英治郎から西村晃に交代した時に
似た心境かな…ニセ黄門演じた御縁。閑話休題、赤塚不二夫アニメでも「モーレツア太郎」などで、複数演じていた
ことが御縁かな⁈

「銀河英雄伝説」のビュコック提督〜自由惑星同盟の老将にして、ヤン・ウェンリーの理解者。90年代、セルビデオ向けに製作された頃に見ていなかった私ですが、4月にケーブルテレビを加入して、(本伝)の形でファミリー劇場で観て、改めて富田耕生の懐の深い芸に、シビレてしまったもの…自由のために戦う、意味の一つを、語ってくれたような…

声の衰えを感じさせない、最後まで現役であった偉丈夫
安定した低音。髭のオヤジの役は、「鉄腕アトム」のヒゲオヤジ(2003年版、他)も、引き継いだ!

富田耕生さんを、例えるならば、大樹〜1980年に「プロダクションバオバブ」を立ち上げて初代社長であったこと
に連想しても、寄らば大樹の陰、後で巣立つ鳥たちもいたとは言え、一本の木は、大きく倒れた…
星や山に例えるよりも、大地に根を張った安定性と、それに癒される安心感を、声で伝え続けていた大きなお方

バンザイ、富田耕生、すごい人生って、こんな生き方かもしれない…

ご冥福をお祈りします
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