19050118 NO4139 損害賠償問題解決についての請訓
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駐韓日本公使館記録 9巻 一. 本邦人被害に関する件 三•四 (33) [損害賠償問題解決についての請訓]
文書題目 (33) [損害賠償問題解決についての請訓]
文書番号 往電第二三号
発信日 明治三十八年一月十八日 正午発 ( 1905年 01月 18日 )
発信者 公使 林 （＊在韓 特命全権公使 林権助）
受信者 大臣 小村 （＊小村寿太郎）
(33) [損害賠償問題解決についての請訓]
往電第二三号
明治三十八年一月十八日 正午発
林 公使
小村 大臣
二十九年損害賠償問題をこの時機に解決するため、本官は先日来重要な地位にある大臣に熟議し、また前回の謁見において奏上するところがあった。本件はこれを韓国政府の責任問題として引き続き公然に交渉をするよりは、むしろ韓帝陛下単独の意思に基き救恤金若干を政府若くは内帑（＊皇帝陛下の所有する財貨）より支払わすこととする方が、韓廷が決意して本件を速決する上で都合がよいと認め、一昨日の謁見の際大要次の意味の詔勅を発せられるよう上奏し陛下の同意を得た（別紙全文）。
この詔勅中の金額に関しては、本官は前来の要求額二十四万五千円をそのまま記載したが、外部大臣はかつて本官に対し半額以上の減額を求め、また陛下も金額に関しては外部大臣に協議させるとの勅答があり、また本件発生前後韓国における事情および我が地位などを斟酌するときは要求の権利さえ多少疑問に属するので金額の減少は止むを得ないものと考える。
ついては要求額の半額を限度として臨機減少の権能を本使に与えてもらいたい。
また支払金額がどうなろうとも、目下韓国の財政を考慮し支出上必ず困難があるはずであるので、いよいよ確定の場合には第一銀行又は三井物産会社より借入れに関し、本官が相当の助力をする予定である。以上大体の御承認を乞う。
[別紙]
文書題目 詔勅 (日訳文)
詔勅 (日訳文)
先に建陽元年二月の末、朕の領土内に不逞の徒輩が蜂起し、危害を大日本帝国臣民に加え、あるいはその財産を掠奪した事実がある。当時朕の政府は当局有司に命じ匪徒の鎮圧と被害者の救護に尽させたのだが、残念なことに交通の不便と通信の遅緩とで容易に鎮圧の功を奏し救護の実を挙げることができなかったことは、朕の深く遺憾とする所である。その後幾星霜、朕は朕の政府に命じ被害者の救恤を論議させたのだが、時勢の不便が相次いで到来し、いまだ救恤の典を挙げることができないでいる。朕はこれを深く遺憾としている。今や韓日両国間の交誼日々に深厚を加えるに当り、朕が敬愛する大日本帝国皇帝陛下の赤子になお怨みを地下に含み、その妻児に道途に泣かせ、または財産被奪者をして永く補償の途を得させないことはそもそも朕の本意ではない。よって朕は朕の政府に厳命し金貨二十四万五千円を内帑より割いて当時の被害者全員に発結させ、以って朕の惜哀賑恤の念を明かにし、かつ韓日両国間永遠の交誼を助長するに資しようと思う。爾ら有司はこれを体せよ。
(明治三十八年一月十六日起案)
[別紙] [別紙]
文書題目 詔勅 (原文)
詔勅 (原文)
曩者建陽元年二月頃朕의領土内에不逞徒輩가蜂起야危害를大日本帝国臣民에게加여其財産을掠奪던事ㅣ有되当時에朕의政府�鯏�局有司에게命야匪徒의鎮圧과被害者의救護에尽力케되交通의不便과通信의遅緩은容易히鎮圧의功을奏야救護를実行치못��거슨朕의深為遺憾이라嗣後幾星霜間朕은朕의政府에命야被害者의賑恤을凝議케엿스나情勢의不便은相踵히起到야未能挙賑恤之典은朕의深憾이라今則韓日両国間交誼가日加深厚에当야朕이敬愛��
大日本帝国皇帝陛下의赤子를여곰含怨於地下며使妻児泣於道途며被害財産者를여금永久其補償之途케은抑非朕之本意故로朕은朕의政府에厳命야金貨二十四万五千円을内帑中에서支出야被害者全員에게発給케여因하야朕이哀惜賑恤之念을発揮明示야且韓日両国間永遠友誼를伸張는데資코자��니爾有司体之
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