松之丞改め六代目 神田伯山 真打昇進 襲名披露 公演
9月8日 夜の部(19時〜21時半)
3月くらいから予定されていた上記の名のついた公演は軒並み中止、延期されてました。
なので、一度行ってみたい公演にやっとこ行くことができ嬉しいです。
上記の名のついた公演は口上があるものと思っていたのですが…。
チケットは係員の目視のみ。もぎりもなかったので、そのままチケットが手元にあります。あれ? 私、この公演、聞きに行ったのかしら?
鯉花「笹野名槍伝 海賊退治」
伯山「天保水滸伝 潮来の遊び」
松鯉「水戸黄門記 雁風呂の由来」
仲入り
桜子「ジャンヌダルク」
伯山「鋳掛松」いかけ松
講談が広まらない理由はね。話が長いってところにあると思うのよね。
本当に講談だけをやっている寄席があって、演目があらかじめ決まっていて、
20日間でかけて全部やります。一日目はここからここまで。
とか。講釈師が変われど、そういう風にやっくれるなら、もっと人がつきそうな気はする。
少なくとも私はもっと行くと思う。
そんわけで、開口一番は海賊退治。
前座のリカちゃんです。落語の二つ目よりすごく芸がしっかりしていると思いました。とても聞きやすかったです。
どんな話かっいうと、海賊を退治する話です。
15分くらいで「本日はここまで」とリカちゃんがはけたあと、なぜか戻ってきた。
お客様もざわめく。
座布団に座った。なぜ?
「伯山あにさんが最後までやっていいよ、と言われましたので…」
と。すごい無茶ぶり。
次に出てきた伯山も「自分でここまで」と終わった話を急に続きをと言われてできるもんじゃない。と褒めて?ましたが。こういうのも経験なんだそうで。
急に「今日は長めに」なんて言われて四苦八苦したご自身の経験談を話してくれました。
そういう意味でもリカちゃんは大変すばらしい機転の利く方です。
将来が楽しみですね。
でもちょっと厳しい講談の世界を覗いた気がします。
続いて伯山。真面目な男と遊郭の話でした。襲名でやるネタじゃない!って自虐でしたが、なかなか面白かったです。落語の明烏みたいな話。
留吉が息子に言うんですよ。
「一日、二日三日、四日目あたりで金がなくなる。俺が足しに行ってやるよ。
十日十一、十二。嫌だ嫌だとおもっていてもな、十五、十六十日……。ユートピアの向こう側に行けるんだ」
私もねえ。いつかハマるんじゃないかと思ってねえ。機会があれば聞きに行ってるんですけどねえ。まだ向こう側に行けないんですよねえ。
次は松鯉…講談の場合は先生なのでしょうか?
すごくわかりやすくて面白かったです。
ただ長い。昼の部は全部で2時間だったらしいのですが。30〜40分押してました。
話自体も中途なんですけど。それを変なところで切るわけにもいかないのか、
切れ場は大変ですね。
家でジュース飲みながらだったらもっと聞ける話ではありました。
仲入り後の話しでは、松鯉師匠はご機嫌ですでに帰宅されたそうです。
御年78歳ですからね。
桜子さん。コロナ禍でぬるっと二つ目に上がってしまったそうですが、やはり前座とは違う、二つ目なりの良さでした。
少し噛んでしまうのはお客様の前で披露する場がかったからでしょうか?
しいて言うなら伯山をべた褒めだったところ。もう少しうまいディスりを覚えた方がいいですね。
そしてトリは伯山。いかけ松。
すごくいい出来だと自画自賛してましたが、いい出来でした(笑)
松五郎が悪に手を染めてしまう心情とか、やるせない思いとか。
仲入り前のあの話はいったいなんだったんだ?というくらいでしたね。
また聞きたいです。そして早く講談の向こう側に行きたい(笑)
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