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2020年09月10日18:28

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歩み寄り理解し合うのおひとついかがですか

「みせ、に予約の確認した?」
「どこの店?」
「みせ、や」
「何の店?」
「脱毛の」
「あぁ〜『ミュゼ』てゆーたん?」
「み、せ」
「店、に聞こえる。」

自閉症スペクトラム障害の二男はドモリで発音不明瞭さが際立つ言語障害なので、23年間の子育てで培った耳を持つ母親の私でも聞き返さないとわからない単語は多いの。

「店ってゆってみて?」
「み、せ」
「ミュゼってゆってみ?」
「み、せ」
「どっちも一緒やないかいっ!」
「くっくっく…(←笑い声:は行が発音出来ないので『く』で笑う)一緒に聞こえるな?み、せ。」
「今のはどっちゆーたんや」
「み、せ、やん」
「だからどっちやねんっ」
「み゛〜ずぇ〜」
「ミュゼ、な。言えてへんけど」
「くっくっく…確かに『店』って聞こえるな」
「アンタの耳に『店』て聞こえてたら『ミュゼ』て聞こえる人が存在せんわ」
「くっくっく…やんなぁ?」

場面寡黙なので知らない人と会話することは皆無だけど、初対面の人が100%聞き取れる発音では会話出来ないので、印象が悪い言い方をすれば「立派な障害」だし、イメージの良い言い方をすれば「キョーレツな個性」だと思う。
これを個性と言うなら個性だし障害と言うなら障害で、どっちでも正解だよね。

健常者が使う「個性」障害者が使う「障害」てわけて、当事者のみんながみんなそんなに違和感を感じていたいわけじゃないですよ、少なくとも当事者の母親である私はそろそろ使う言葉はどっちゃでもいいから、健常者と障害者の心のバリアフリーを個人レベルで何とかしていかんと、て思ってます。

歩み寄らんと理解は進まんぞな、もし。
健常者が「個性」て使いたがってるわけでもないと思う。
その人が「個性」て使ってるんじゃないかな。
その「個性」の使い方に違和感を感じたならどんな違和感なのかを本人に伝えたらいいと思うし、そのひとが言葉にした「個性」の意味合いを聞いてこっちが理解することも必要なんじゃないかな。
そうやって違和感を失くす会話をお互いにいつでも誰とでも出来ることが、心のバリアフリーの第一歩て感じがする。

発達障害の二男は何か失敗した時に「ま、個性やから」て都合良く使うことあるし、「まぅは21でボクを産んだからこの程度の障害で済んでるんかもしらんで?高齢出産は障害児が産まれるリスクが高くなるっていうデータがちゃんとあるんやから」て自分のことをリスクとして客観的に語ることもある。

「個性で出来ないことを正当化しやがったな今?便利な表現を身につけたもんやのぅ」
とか
「アンタ自分のことを堂々とリスクって言えるんやな」
とか
親子でさえも健常者と障害者はその先の会話で歩み寄って理解し合っているのに、赤の他人ならなおさらディープに会話しないと理解し合うのって難しそうよね。
その先の会話で歩み寄るのおひとついかがですか。



■「障害は個性」、それ本当? 当事者が感じる違和感とは
(朝日新聞デジタル - 09月10日 09:19)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6226386
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