菅義偉官房長官「国の基本は『自助、共助、公助』」
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20200903-00196527/
（前略）
骨董屋の主人が店を出たあと、上方男がやって来る。
「わてな、自民の菅義偉官房長官方から使いに参じまして、先度、仲買の弥市が取り次ぎました、道具七品（ななしな）のうち、「自助、共助、公助」三作の三所物（みところもん）。ならび、備前長船の則光。四分一ごしらえ、横谷宗�Δ両�柄付きの脇差……柄前（つかまえ）な、旦那は古タガヤや、と言うとりましたが、埋もれ木やそうで、木ィが違うとりましたさかい、ちゃんとお断り申し上げます。次はのんこの茶碗。黄檗山金明竹、遠州宗甫の銘がございます寸胴の花活け。織部の香合。『古池や蛙飛びこむ水の音』言います風羅坊正筆の掛物。沢庵・木庵・隠元禅師貼り混ぜの小屏風……この屏風なァ、わての旦那の檀那寺が兵庫におまして、兵庫の坊（ぼん）さんのえろう好みます屏風じゃによって、『表具にやって兵庫の坊主の屏風にいたします』と、こないお言づけを願いとう申します」
強いなまりの早口で、何を言ってるか小僧にも女将にも、さっぱりわからない。
女将は帰ってきた主人にその言づけをうろ覚えながら伝える。
「ええと、菅官房長官がお見えになったの。気が違っちゃったって」
聞いた主人も「話がさっぱりわからねえ、モリカケ桜はどうするって？」
「柄前ないそうです」
（古典落語「金明竹」より）
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