おじいさんは山へ柴刈かりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていますと、川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れて来きました。
(中略)
「鬼が島へ鬼の征伐に行こうと思います。」
と桃太郎はこたえました。
「ほう、それはいさましいことだ。じゃあ行っておいで。」
とおじいさんは言いました。
「まあ、それならきびだんごをこさえてあげましょう。」
とおばあさんも言いました。
(中略)
草むらの中から、犬が現れました。
「エジプトで医と死を司るアヌビスです。きびだんごをくださればお供しましょう。」
木の上から、猿が現れました。
「東勝身洲花果山生まれの石猿、斉天大聖です。きびだんごをくださればお供しましょう。」
空から、鳥が舞い降りました。
「インド生まれ、仏教八部衆迦楼羅天ことガルーダです。きびだんごをくださればお供しましょう。」
・・・過剰戦力。
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