賢く怖がる

サイゼリヤが食事用マスク「しゃべれるくん」を全店に配置　社長が考案した「2号」も公開
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=6218196

昨日も感染者とその関係者への誹謗中傷問題がニュースになっていましたが、真に切迫しているのは「病気」ではなく「人の心」ではないでしょうか。
実際の街の状況はここまでしなければならないほどの状況なのでしょうか。
5/9から毎日都道府県別に発表されている現在感染者数（感染者累計から死亡者、完治者数を差し引いた感染者数）を不定期に集計してきました。
発表される感染者数という数字だけでは、その数字の大小が判断出来ないため、都道府県別の人口に占める割合で計算して「感染率」という数字にしてみました。
9/2現在の感染者数だと東京の「2525人」がトップですが、人口比の感染率で見ると「402人」の沖縄が「0.02767％」でトップになります。
東京に次いで「992人」の大阪ですが、感染率では5位になります。
4位は「130人」の石川県で6位は「72人」の福井県です。
「542人」の埼玉県は9位、「645人」の神奈川県は10位になり、「66人」の徳島県の8位より下になります。
つまり、都道府県別の感染者数だけではその地域での感染状況は見えにくいということです。
逆に、人口から感染者数を引いた健常者数（罹患していない人と感染したが完治した人の合計）を出し、人口比で出した「健常者率」で見ると、トップの沖縄県でも「99.972％」になり、小数点以下2位で四捨五入しても100％になる数字です。
毎日毎日感染者数を見せ続けられていると、それがそれぞれの人の心の中で肥大化して行くのですが、現実の感染者数というのは地域の中のほんのわずかしかいないということになります。
こうして毎日発表されている人たちは病院や自宅で隔離されているので一般の人たちは接触することが困難です。
だから、街中で偶然にコロナ陽性者と接触する確率は限りなく低いというのが真実なのだと思います。
いやいや、公式発表以外に無症状感染者や未申告感染者が大勢いるのだと主張する人たちもいます。
確かに一定数は存在するでしょうが、公式発表の数倍以上もいるのだとすれば、公式発表数にももっと影響が出てくると思われます。
現実には、7月末以来感染率は低下し続けています。
9/2現在は、5月の連休明けの頃と同じレベルになっています。
7月に感染者数が増えたのは検査数が増えたことが一つの要因と言われていましたから、減少しているのも検査結果から導かれたものだということになります。

マスコミでも街中でも、実態に則さない必要以上の「過剰予防」を行ってみせることが、罹患者本人やその家族、関係者への誹謗中傷行為へと繋がっているのでしょう。
決して油断せよということではありませんが、感染初期に言われていた「賢く怖がる」をもう一度考え直すべきだと思います。