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2020年09月03日01:37

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8月映画振り返り

 夏は大作映画目白押し…なのだが、捻くれ者はひたすらメジャー映画を避けるのであった。


●少女歌劇レヴュースタァライト ロンドロンドロンド

 初の劇場版にして総集編。TVアニメは2周するぐらいには好きだったが、ソシャゲ展開までは付いていけず…でも改めて映画見ると良いアニメだなあって。美少女たちが歌って踊ってバトル。考えるんじゃない感じるんだのストーリー。ダイジェストながらも各キャラのエピソードをなぞりつつ、ばななちゃんの回想で振り返る。総集編としては見やすい内容だった。しかし続編は何をやるのやら。


●ぐらんぶる

 ダイビングしないダイビング漫画を実写化。良い意味でバカな男子大学生のキャンパスライフを描くギャグ映画で、とりあえず全裸で叫べば笑いも起きようという清々しいまでの絵面に感服。ギャグはしょうもないがやたら凝った構成になってて、序盤のミステリー展開はそこらのサスペンスよりもよっぽどサスペンスしてたのが印象的。中盤の中だるみこそ気になったが勢いと清涼感あるラストは見物。


●ジェクシー!スマホを変えただけなのに(吹)

 昨今のスタンダード、女性声のAIナビゲーションを飛躍させた海外コメディ。スマホ依存症のぼっちサラリーマンが、新機種のスマホに搭載されたAI「ジェクシー」に翻弄されるという話。社会風刺を効かせつつテンポの良いギャグ(下ネタ多め)が目白押しで、ドタバタもありつつ良い話という隙のない一作。豪華声優陣で売り込んだ吹替版は文句なしで、だいたい叫んでる花澤香菜のいつもの熱演が心地よい。


●狂武蔵

 9年前に撮影したもののお蔵入りした幻の剣劇。宮本武蔵と吉岡道場、1対400のチャンバラを77分ワンシーンで送る衝撃のアクション! と威勢はいいが、フタを開けたら「武蔵400人斬りRTA、メイン技はパリィと小斬り」という地味なチャンバラが延々続く恐ろしい映画だった。以下見所。

・斬られた相手がローテーションで出てくる敗者復活システム。
・チャンバラ外での面白イベント(中断セーブの如く水を飲む武蔵)。
・何とか盛り上げようと切り替わるBGM(画面は変わらない)。
・終わりよければ全て良しで、急にカッコいいラストの別撮りアクション。

 邪推するに、本編だけでは成立しないと見てオープニングとエンディング映像を付けたと思うのだが、そもそもの問題点が「1対400が1対1を400回ぐらい繰り返すだけ」という捻りのない構成だと思う。いかに武蔵が剣の達人で相手が気後れした烏合の衆とはいえ、集団で囲っておきながら同時攻撃もせず、律儀に一人ずつ対峙して斬りかかるのは(武士の誇り云々抜きに)不自然だと思う。処理が重くてキャラが固まってんのか。

 本作を見ると、同じワンカットでも神がかった構成で唯一無二の傑作となった「カメラを止めるな!」や、孤島での乱射事件をテーマにした「ウトヤ島」(銃をもったテロリスト相手に、非武装の若者たちがひたすら逃げ隠れするだけの映画。下手なホラーより遥かに怖い)がどれだけ名作だったかと再認識させられるわけで、とりあえず9年前とはいえ「ワンカットで武蔵戦わせたら面白いんじゃない」とか最初に思いついた人は深く反省してほしい。

 あと去年見た「武蔵」(マツケンが佐々木小次郎役)をふと思い出した。こっちの武蔵の百倍…というか骨太の時代劇(吉岡一門との決闘も見応えあり)として傑作なので、ぜひ見てほしい。555のたっくんも出てるし。


●コリー二事件

 恩師を殺した殺人犯を弁護することになった新米弁護士の法廷ミステリー洋画。変則的なオープニングに、駆け出しで未熟ながら真相解明に挑む主人公など、さながら「逆転裁判」(裁判ドラマ見ないからこれしか出ない)を思い出すミステリードラマ。そして犯人の動機には悲しい過去の歴史が…ってところで「あー」となったが、全体的にはよくできた一本。

 ただ、この手の映画は無粋だろうけど冒頭で「これは事実を基にしたフィクションです」とか入れてほしい。チラシとかには書いてあるんだけど映像だけじゃ実話の体で話を進めるものだから、ところどころ「これ本当に起きた話?」とか思ってしまった。そうじゃなきゃ大企業のトップをアポなし訪問で暗殺とか無理だって。


●まとめ

 8月の作品は5本。うちスタァライトは2回観たので計6回。コロナ禍とはいえ夏休みはちゃんと子供がファミリー映画(ドラえもん、今日から俺は)に詰めかけた月だったので、人が減るであろう秋にはもうちょい余裕をもって映画鑑賞に励みたいなと思った。

 そしてやっぱりレビューは褒めるよりも叩く方が饒舌になりやすいなと改めて思った。武蔵ぃ…。
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