あんまりこういうのは好きじゃないな。

大坂なおみ「プレーに賛成」 棄権表明の大会出場へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6210370

黒人問題はきれいごとでは到底片付かないので、実力をもって修正してゆくべきって方向が主流なんだろうし、そういう意味で大阪選手の決断はUSAらしいなぁと思う。大阪選手のやりかたは非暴力で自分に関係した部分の損失だけで済む話だから多分いいと思うんだが、こういう考え方が別の軋轢を呼んで、最終的な相互理解からは遠ざかるベクトルになりゃせんかなと思う。
　実際、USAでBLM運動を苦々しく見てる少数派は結構いる。でかいとこでも、中華・日系・ヒスパニックあたりとBLMがまともな協力体制を築けているように見えないし、それどころかBLMに参画しようとしてケガさせられたなんて話もちらほら。現状のBLMが人権運動としてそこまで成功しておらず、BLM推進側が社会的圧力と実暴力で言いたいことを通してるように見えてしまう。ニュースの切り取り方のせいなのかもしれんけど。

そもそも私は暴力肯定の政治集団ってのがテロリスト・狂信的宗教信者・共産至上主義者みたいな連中と魂の色が近いように思えて嫌い。そこまでいかないにしても、どうもBLM運動はクジラ問題におけるシーチワワの行動構図に似てる気がして素直に共感できない。

元記事の件に戻るけど、大阪選手が棄権しようがテニス引退しようが個人の自由だし、BLMへの参画も同意も好きなだけがんばれと思う。彼女の肌の色を考えても他人事ではないのであろうしね。
　一方で現状のBLMにあまり同意できないうえ、テニスというものを見て楽しんでるだけの私にとっては、大阪選手のBLM絡みの政治主張は特にうれしいものでも必要なものでもないので、彼女のプレイが見られないことには失望感や損失感しかなかった。テニス協会との協議で、日程変更だけで済んだことは本当に良かったなと思う。
　大阪選手の体調など、彼女の力や環境がうまく整えられてゆくことと、彼女が引き続きテニス界で活躍できることを願っております。