No.0685
特別編 『Cross Over』
Review ： Period-��- 07/15, 07/22, 07/29, 08/05 Diary
Period-��-
(Vol.5 Geometrical Tolerance)
あの日、某ビル内である用事を済ませようとした私は運悪く、
あの火災に巻き込まれた。
逃げ場を失った私は、どうやっても誰かの助け無しではどうする事も出来なかった。
その時、危険を顧みずに私を助けてくれた陽君。
男の子のような風貌の陽君、無理して私を抱え上げてくれた。
気が付くと、私はビルの外へと出る事が出来た。
去り際に陽君は財布から運転免許証を落としていった。
私はそれを拾って届けようとしたんだけど、陽君はさっさとその場を後にした。
助けてくれたお礼を言って、運転免許証も返さないといけないのに……。
後日、私は地元のメディアからあの火災事件の事についてインタビューされた。
その時に陽君が助けてくれた事を強くアピールしたけど、
肝心の陽君は、まるで私を避けようとしているような気がする。
連日のように陽君は私の前に姿を現さずに、
私は気持ちがモヤモヤしたままになっている。
せめて陽君の自宅が分かればいいのに……。
楓（先日の朝、信号待ちの時に自転車で去って行ったのって、絶対に陽君だ……。）
陽君が向かって行った職場はだいたい見当がついた。
けど、正確な場所までは分からないので、粘り強く追いかけるしかないか。
楓（あんなにカッコイイのに、何で私から避けるようにしているんだろ……。）
会えないと思うと、自然と涙が頬を伝った。
私の身体は、まだあの時のお姫様抱っこの感触が残っている。
陽君、もう私から逃げないでよ、お願いだから……。
Illustration Vol.100
イラストを御覧の際は、画像を拡大して下さい。
私が火災現場で助けた女の子→神月 楓(かみつき ふう) ＆ あたしンち（父）
（詳細は日記連載終了後。）
【伝言板閉鎖】08/12〜
to be continued……
（特別編 『Cross Over』(Vol.6 袖に縋りたいこの想い)へ続く。）
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