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2020年08月12日06:49

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「島唄」はいまも

先日朝方であるが変な夢を見た。
再就職先のIT企業に初出勤する際になぜか同伴しているのが同じ会社に採用になった新垣結衣ちゃんつまりはガッキーであった。
僕が初出勤の不安をこぼして緊張するなあと言うと、彼女が僕に微笑みながら、

「だいじょうぶですよ。あたしがいるから安心してください♡」

と言ってくれてまさに至福のひとときであった。なれどべっちょりの寝汗で目が覚めた。
なんだかガッキーのファンになっちゃいそうだよ♡。綾瀬はるかちゃん松岡茉優ちゃん、すまんの(*´ω`*)。

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かわいいなあ、ガッキー♡。
先日録画しておいた祝日限定のNHKインタビュー番組「ここから」を観た。伝説のバンドTHE BOOMの中心メンバーでボーカルであったシンガーソングライターの宮沢和史さんであった。ミリオンセラーのヒット曲「島唄」についての話が聴けると思っていたが実際そうであり、そこから派生する沖縄と彼との話に深く心を揺さぶられることとなった。

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「島唄」のサビの部分の歌詞にこうある。
『ウージの森であなたと出会い ウージの下で千代にさよなら』

僕がこの歌と初めて出会ったのは平成初期であった。バンド自体が平成元年の始動とあるのでその数年後であったと思う。かのヒットの後最初の結婚で一緒になった先妻といっしょにCDショップに行って買って聴いたアルバムがこちらであった。

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当時から番組情報なのでこの歌が反戦歌であることは知っていた。なれどこの歌詞一節に込められた意味を昨日初めて知った。だいたいがウージはさとうきびのことであるのさえ知っていなかった。

話は宮沢さん個人の話になる。曲作りの取材で沖縄入りしてあのひめゆり記念館を訪れて館を出ようとした際のことだ。館のつくり自体があのガマと呼ばれる天然洞穴の防空壕のようになっており、そこから彼が退館して地上に出た際、眼前には青々と茂れるさとうきび畑でありその美しさに目を奪われたと同時に、悲惨凄惨なひめゆりガマと天然の美のさとうきび畑の残酷なまでのコントラストの対比に胸動かされたとあった。

上記の歌詞の『ウージの下で千代にさよなら』のウージの下というのはまさにガマのことだとあり瞬時僕は絶句させられた。
またその歌詞の部分のメロディには実はトリックがありますと宮沢さんは語りこうであった。

曲全般は音階でレとラを除いたいわゆる琉球音階で作ってあるものの、『ウージの下で千代にさよなら』の部分はふつうのドレミ音階つまりは本土のメロディにしたとあった。これはガマで多くの命を喪ったのは沖縄のせいではなく本土つまりは日本そして日本軍のせいだったからですとあり胸がふさがる思いがした。
ちなみに宮沢さんは本土と言わずに「やまと」と言っていた。沖縄の方々の立ち位置を思ってのことであると悟った。

ウージにまつわるこの話に脳天を殴られた思いがした。
また彼が愛用している沖縄の楽器である三線(さんしん)についての逸話にも驚かされた。宮沢さんが経年により沖縄の方々と懇意になり、三線製作の職人さんと会食した時の話だ。「島唄」のヒットにより三線の売れ行きが右肩上がりとなり、職人さんは宮沢さんのお礼を述べつつもこう言った。あのヒットから三線の原料は輸入になった、と。

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これはその職人さんのちょっとしたいじわるながらも酒席のジョークであったのだが、宮沢さんは笑えなかったとあった。「島唄」により沖縄に少しは貢献できたと思っていたが、その裏で負債もなしていたことをここで知り、彼は自身の甘さに反省したとあった。

三線の材料となる原木は黒木(くるち)という巨木だそうで、材料として伐採できるようになるまで百年かかるという古木でもあるそうだ。それを知った宮沢さんは考えた末にこの黒木の植樹活動を率先して行ったのであった。

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これまでに黒木の若木をのべ3千本植樹したというからすごい。
かつて宮沢さんたちBOOMのメンバーは沖縄とはゆかりもない山梨出身の身でありながら「島唄」を歌ったことで、清濁併せての反響はすさまじかったことと察する。それでも今日なお宮沢さんはかの歌を歌っており、宮沢さんの沖縄に対する在り方にまこと敬服させられた。

宮沢さんは沖縄県立芸術大学で客員か特任かで教鞭も執っており、沖縄に根付いたものを音楽に造形する勉強に生徒たちと励んでいるとあった。
その宮沢さんは番組最後に言っていた。「島唄」は反戦の願いを込めた歌であるので、まだ基地問題もいっこう未解決な沖縄にとってはまだまだ必要そうなので歌い続けていく。なれどいつか戦争のことを語らぬでもよい平和な世の中になりこの歌が必要とされなくなる日を夢見てもおり、いまはその矛盾した立ち位置にいます、と。宮沢さんもまた静かなる革命児なのであるなあと僕は上塗りで感服した。

ちなみに山梨人の宮沢さんたちが「島唄」を歌うことのジレンマや悩みに対して勇気を与えてくれたのがこちらの御大であったのだそうだ。

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喜納昌吉さんである。曰く「魂のコピーはもはやコピーにとどまらない。君たちの歌は『本物』だ」と励ましてくれたのだそうだ。さすが喜納さんである。

今日は8月12日。この時期は広島長崎の原爆投下に終戦記念日といやがうえにも戦争を想起させられる。過日の紙面記事の投稿では訓練校だかの63歳の先生が学生たちに長崎当日の日に長崎の話をしても誰もピンと来ず、それどころか同僚の若い先生は8月9日が何の日だか知らなかったそうであり戦争は遠くなりつつまた呼び戻されそうで怖い。

沖縄戦について思うのは東京大空襲後の無能無慈悲な軍部の連中の無策だ。あそこで無条件降伏していれば沖縄戦の犠牲もなかったのにとまことに悔やまれる。まあ戦争は始めるより終わることのほうが難しいとよく聞くが、やはり無念だ。
宮沢さんの今後ますますのご活躍を祈りたい。彼の言葉が耳にのこる。

「いまの平和はただ最初からあるのではなく、多くの犠牲から成り立っている」。

肝に銘じたい。一曲。



実は昨日の日中家内に内緒で昼からビールを飲みながらとっておきの「ニキータ」ブルーレイを観た。

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この作品もう29年も前のものなのにいまだに初々しい。ニキータとボブの悲恋にまた涙してしまいました(´;ω;`)ウゥゥ。
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