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2020年08月10日22:18

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ミニチュアゲーム日記 Vol.143

2020年8月8日(土)、足立区生涯学習センターで開催されたオールドワールド・コンベンションに参加。
この日の参加者は、主催のかませやぎさんとNOZAKIさん、Jさん、自分(冬寂)の4名。
(参加者の名前はTwitterに準拠)

注意:この日記は、『ウォーハンマー・ファンタジーバトル』という絶版ゲームの対戦レポートです。知識が無い方にとっては非常に理解が困難な内容かと思われますので、ご了承下さい。

この日のゲームは懐かしの『マイティエンパイア(※)』をアレンジしたキャンペーンの第2シリーズ・第12ラウンド(最終回)になる。

※:参加者同士でウォーハンマーFBのゲームを行い、勝敗の結果によって得られたポイントを消費してマップを支配していくという、キャンペーン用拡張ルール。

1.収入フェイズ:
支配領域の数分のD6を振って合計値x10の軍資金を得る。
第11ラウンドの終了時点での軍資金(1,269)に、8D6x10の結果(280)を加えて1,549点になる。

2.侵攻フェイズ:
今回はGMのかませやぎさんの裁量で、首位のNOZAKIさんのオウガキングダム(支配領域9)と、自分のヴァンパイアカウント(同8)が対戦し(※)、Jさんとかませやぎさんがスケイブン同士で対戦することになった。

※:NOZAKIさんは余剰の覇権ポイントが無いので、ヴァンパイアが勝って3覇権ポイントを得れば支配領域を一つ奪って逆転できる。

3.編成フェイズ:
1,996ポイント編成のため、追加の246点の軍資金を消費(残り1,303点)。
今回は、第11ラウンド(2020年2月開催)から間が開いたので離脱したキャラクター復活のポイントは不要との事。

●先攻:オウガキングダム(NOZAKIさん) 約2,000ポイント
スロウターマスター(Lv.4ウィザード(大アゴ様)、『髄液すすり(基本・強化系)』『骨砕き(1・射撃系)』『脳味噌喰らい(4・呪い系)』『大アゴ(6・直接攻撃系)』)
ハンター(サーベルタスク・パックに合流)
ブッチャー(Lv.2ウィザード(獣)、『ウィッサンの獣化術(基本・強化系)』『パーンの硬き毛皮(2・強化系)』)
オウガ
アイアンガット
ノブラー(1)
ノブラー(2)
リードベルチャー
サーベルタスク・パック
モーンファング・キャバルリー
アイアンブラスター
ジャイアント

●後攻:ヴァンパイアカウント(冬寂) 1,996ポイント
ヴァンパイア・ロード(ジェネラル、Lv.3ウィザード(吸血鬼)、『ネヘクの祈祷(基本・強化系)』『ヴァンヘルの死舞踏(1・強化系)』『地獄からの活力(2・強化系)』、グレイヴガードに合流)
ネクロマンサー(Lv.2ウィザード(吸血鬼)、『ネヘクの祈祷(基本・強化系)』『ナガッシュの凝視(3・射撃系)』、ナイトメア騎乗)
スケルトン・ウォリアー
クリプトグール
ダイアウルフ
グレイヴガード
ブラックナイト
ヘックスレイス
ヴァルガイスト

オウガキングダムは割と標準的な編成…の気がするが、前線に出るキャラクターが居ないのは(対戦するのは)初めてかも。
ヴァンパイアカウントは、最終ラウンドにして遂にヴァンパイア・ロードが登場。その分、他のユニットが薄い。

4.交戦フェイズ:
この日の取組:オウガキングダム(約2,000ポイント) 対 ヴァンパイアカウント(1,996ポイント)

シナリオ:6.見張り塔をめぐって
ゲームの終了時に、戦場の中央にある見張り塔を確保(『占領』するか、最も近くに居る)している側が勝利する。初期配置のロールオフで勝ったプレイヤーは、見張り塔にユニットを置ける。4ターン目以降の終了時にD6を振り、出目とターン数の合計が10以上であればゲームは終了する。

作戦:
率直に言って、この編成でオウガキングダムに真っ向勝負で勝つのは、かなり無理。マジックフェイズの出目に恵まれれば何とかいける、かも、という程度。
なので、シナリオが『見張り塔をめぐって』になり、かつロールオフで見張り塔を『占領』する権利を得たのは僥倖と言える。

建物の中での戦闘では、外での戦闘と違ってモンスター・インファントリーは3体までしか参加できないし、インパクトヒットは発生しないのでオウガの利点を消せる。
更に、建物を『占領』している側が戦闘で負けても『戦意喪失テスト』に失敗しなければ追い出されることは無く、『アンデッド』は『戦意喪失しない』のルールを含んでいる。つまり、見張り塔を奪いたければ『占領』しているユニットを全滅させるしかない。
何より、『占領』している兵が減っても『ネヘクの祈祷』で回復できる。
つまり、吃驚するほどこちらに都合がいい。
【回】が2であり、外の戦闘と違って10体全員が2回攻撃できるので、建物内の戦闘と相性が良いクリプトグールを見張り塔に配置して、ウィザード2体は塔の近くで回復に備える。
他の各ユニットは…まあ、ぶっちゃけ時間稼ぎができれば良いのだが、極力敵を倒す努力はする。特にヘックスレイスは使い方次第では一方的に暴れられるので活用したい。

※:術者の周囲のユニットの兵を復活させる。復活する数は術者のレベルと対象のユニット種別による。

展開
●開始前
配置の時点で、グリーンスキン的な像を『ゴルク神(だかモルク神だか)の像』にして、他の地形については特殊ルールを適用しない事で合意する。
中央の見張り塔にクリプトグールを配置。
『前衛部隊』のルールをもつダイアウルフとヘックスレイスが前進。ハンターが『合流』したサーベルタスク・パックも『前衛部隊』のルールをもつが動かず。

●1ターン表
フォト

各ユニット前進。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは6個、ディスペルダイスは3個。
スロウターマスターがヘックスレイスに『骨砕き(※1)』を使用して1騎を倒す。
続けてヘックスレイスを狙って使用した『大アゴ(※2)』は『抗えぬ大魔力』で発動するも、アーティラリーダイスでミスファイアが出て、対象がモーンファング・キャバルリーになる。が、位置がずれて効果無し。
『魔力の暴走チャート』の結果は『悲惨なる大爆発』で、スロウターマスターが1ダメージを受ける(残り【傷】4)。

※1:対象に2D6回の【攻】2ヒットを与える。アーマー・セーヴィング不可。
※2:円形テンプレート(小)(ブーストすると大)に重なった兵は【敏】テストをして、成功したら【攻】3、失敗したら【攻】7のヒット(D6ダメージ)を受ける。テンプレートの位置はアーティラリーダイスとスキャッターダイスでずれる。ミスファイアの場合、相手プレイヤーがテンプレートの位置を決めて再度ずれを判定する。

アイアンブラスターがブラックナイトを砲撃して1騎を倒す。
リードベルチャーがクリプトグールの籠る建物を砲撃するも戦果なし。
ハンターが槍を投げてダイアウルフの1体を倒す。

●1ターン裏
ダイアウルフがハンターに『突撃』。『迎え撃て』による射撃は当たらず。
ヘックスレイスがリードベルチャーに『突撃(※)』。

※:障害物(柵)を通過しているが、ブラックナイトは移動時は『幽体』なので障害物の影響を受けない。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは9個、ディスペルダイスは5個。
ヴァンパイア・ロードが『ヴァンヘルの死舞踏(※1)』をブーストして使用し、効果範囲外のダイアウルフとヘックスレイス以外の全てのユニットに追加移動とヒットロールの振り直しを与える。
続けて『地獄からの活力(※2)』をヘックスレイスに使用するも失敗。
更に、ヴァンパイア・ロードのアーケインアイテム『アーカンの書(※3)』をヘックスレイスに使用するもディスペルされる。

※1:ブーストすると、範囲内の味方ユニット全てが対象となる。
※2:対象にダメージロール振り直しを与える。なお、ヴァンパイア・ロードが追加移動したことで効果範囲に入った。
※3:『ヴァンヘルの死舞踏』のバウンドスペルが込められている。

ダイアウルフはサーベルタスクに3体を倒され、ハンターへの攻撃は徹らず。ハンターに残り1体を倒され、ダイアウルフ全滅。
リードベルチャーの攻撃は『幽体』のヘックスレイスには当たらず、反撃で1ダメージを与える。スケルトン・スティードの攻撃は当たらず。『戦意喪失テスト』に失敗したリードベルチャーが『逃走』するも、ヘックスレイスは『追撃』を堪えて『隊列再編』。

●2ターン表
フォト

モーンファング・キャバルリーとノブラー(2)がブラックナイトに『突撃』するも届かず(※)。
アイアンガットがスケルトン・ウォリアー(1)に『突撃』。
オウガとノブラー(1)がスケルトン・ウォリアー(2)に『突撃』。
リードベルチャーが『再集結』に成功。

※:『アンデッド』のルールをもつユニットは『突撃リアクション』に『戦闘準備』しか選べない。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは6個、ディスペルダイスは4個。
スロウターマスターがヘックスレイスに使用した『骨砕き』はディスペルされる。
続けてヘックスレイスを狙って使用した『大アゴ』も、ネクロマンサーのアーケインアイテム『解呪の巻物』によりディスペルされる。

アイアンブラスターがクリプトグールの籠る建物を砲撃するも届かず。
ハンターがグレイヴガードに銛を発射するも当たらず。

アイアンガットが『インパクトヒット』で3体、通常の攻撃で11体のスケルトン・ウォリアー(1)を倒し、反撃で3ダメージを受けて1体が倒れる(※1)(※2)。『存在のゆらぎ』により、追加で11体のスケルトンが消滅。
オウガが『インパクトヒット』で3体、通常の攻撃で6体、ノブラー(1)が1体のスケルトン・ウォリアー(2)を倒し、反撃でオウガが1ダメージを受ける。スケルトン・ウォリアー(2)全滅。『猛進』したオウガとノブラーはグレイヴガードに『突撃』。

※1:ここに限らず、攻撃はルールで定められた順番で解決しているが、記述が煩雑になる個所についてはユニット毎にまとめて書いてある。
※2:『踏みつけ攻撃』が漏れていた。

●2ターン裏
ヴァルガイストとブラックナイトがアイアンガットに『突撃』。
ヘックスレイスが『実体無き狩人(※)』の能力によりスロウターマスターに3ダメージを与える(残り【傷】1)。

※:通過した敵ユニットに、自ユニットの兵数に等しい回数の【攻】5ヒットを与える。なお、『炎攻撃』かつ『アーマー・セーヴィング』不可。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは4個、ディスペルダイスは3個。
ヴァンパイア・ロードがグレイヴガードに『地獄からの活力』を使用するもディスペルされる。

ヴァルガイストが6点、ブラックナイトが2点のダメージを与えてアイアンガットの2体を倒し、スケルトン・スティードとスケルトン・ウォリアー(1)の攻撃は外れ。反撃でヴァルガイストが1ダメージを受け、1騎のブラックナイトと1体のスケルトンが倒れる(※)。『戦意喪失テスト』に失敗して『逃走』したアイアンガットを『追撃』したブラックナイトが追い付いて全滅させる。
オウガの『インパクトヒット』と『踏みつけ攻撃』は徹らず、通常の攻撃で3体のグレイヴガードが倒れ、反撃でヴァンパイア・ロードが3点、グレイヴガードが2点のダメージをオウガに与えて2体を倒す。ノブラー(1)の攻撃は徹らず。

※:この時も『踏みつけ攻撃』が漏れていた。

●3ターン表
フォト

モーンファング・キャバルリーとノブラー(2)とアイアンブラスターがブラックナイトに『突撃』。アイアンブラスターのみ届かず。
ジャイアントがグレイヴガードに『突撃』。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは10個、ディスペルダイスは6個。
ブッチャーが『ウィッサンの獣化術』をモーンファング・キャバルリーに使用して【攻】と【耐】を+1する。
スロウターマスターは向きを間違えてヘックスレイスを視界に捉えていないため『骨砕き』と『大アゴ』が使えず、マジックフェイズ終了。

リードベルチャーがクリプトグールの籠る建物を砲撃するも戦果なし。

モーンファング・キャバルリーが『インパクトヒット』で4騎、オウガが1騎、モーンファングが2騎のブラックナイトを倒す。ブラックナイトとスケルトン・スティードにノブラー(2)が1体ずつ倒され、ノブラーの攻撃は徹らず。ブラックナイト全滅。
ヴァンパイア・ロードに2点、グレイヴガードに2点のダメージを受けて1体のオウガが倒れ、反撃で2体と『踏みつけ攻撃』で1体のグレイヴガードを倒す。ジャイアントは特殊攻撃『こん棒を振り回す(※)』で1体と『踏み荒らし攻撃』で2体のグレイヴガードを倒し、ノブラーは戦果無し。『存在のゆらぎ』により6体のグレイヴガードが消滅。

※:ジャイアントは通常の攻撃を行わず、そのラウンドの攻撃をランダムに一つ選ぶ。これは敵ユニットに【攻】6ヒットをD6回与える。

●3ターン裏
ヘックスレイスがリードベルチャーに『突撃』。
ヴァルガイストがハンターに『突撃』して、『迎え撃て』で1ダメージを受けた上に届かず。

『魔力の風判定』によるパワーダイスは12個、ディスペルダイスは6個。
ネクロマンサーが使用した『ネヘクの祈祷』によりグレイヴガード8体が復活、ヴァルガイストが【傷】1点を回復。『死なずの呪い(※1)』によりヴァルガイストの【傷】が更に1点回復。
ヴァンパイア・ロードがグレイヴガードに『地獄からの活力』を使用するもディスペルされる。
続けて使用した『ヴァンヘルの死舞踏』が『抗えぬ大魔力』で発動し、グレイヴガードにヒットロール振り直しを与える。
『魔力の暴走チャート』の結果は『魔力逆流(※2)』だが、ヴァンパイア・ロードとネクロマンサーはダメージ無し。残りのパワーダイスが失われる。

※1:『吸血鬼の魔法体系』の特性。スペルの発動に成功すると、本人か範囲内の味方1体が【傷】を1回復する。
※2:自軍の『パワーダイスやディスペルダイスを生み出せる兵』が【攻】6の自動ヒットを受ける。

ヘックスレイスとスケルトン・スティードが各1点のダメージをリードベルチャーに与える。『戦意喪失テスト』に失敗して『逃走』したリードベルチャーを『追撃』したヘックスレイスが追い付いて全滅させる。
ヴァンパイア・ロードが2点、グレイヴガードが2点のダメージを与えて1体のオウガが倒れ、反撃で1体のグレイヴガードが倒れる。『踏みつけ攻撃』は外れ。ジャイアントの特殊攻撃『こん棒を振り回す(※)』で1体と『踏み荒らし攻撃』で3体のグレイヴガードが倒れ、ノブラーによるダメージは無し。『存在のゆらぎ』により5体のグレイヴガードが消滅。

●4ターン表
フォト

『魔力の風判定』によるパワーダイスは5個、ディスペルダイスは3個。
スロウターマスターがヘックスレイスに『骨砕き』を使用して1騎を倒す。
ブッチャーが『ウィッサンの獣化術』をブーストして(※)オウガに使用するも失敗。

※:ブーストすると射程が伸びる。

アイアンブラスターがクリプトグールの籠る建物を砲撃して6体を倒す。
ノブラーが尖ったガラクタをスケルトン・ウォリアー(1)のチャンピオンに投げ付けて倒す。スケルトン・ウォリアー(1)全滅。
ハンターがネクロマンサーに銛を発射し、2ダメージを与えて倒す。

ヴァンパイア・ロードに1点、グレイヴガードに2点のダメージを受けて1体のオウガが倒れる。ノブラーがグレイヴガードの1体を倒し、ジャイアントが特殊攻撃『ちょっとつまんで、それから…(※1)』で2体のグレイヴガードを倒して全滅させる。オウガが通常の攻撃でヴァンパイア・ロードに1ダメージ、『踏みつけ攻撃』は外れ。ジャイアントの『踏み荒らし攻撃』でヴァンパイア・ロードに1ダメージ。『存在のゆらぎ』により1ダメージを受けたヴァンパイア・ロードが消滅。
『灰塵テスト(※2)』によりクリプトグールが3体消滅。ヘックスレイスが3騎消滅して全滅。

※1:ジャイアントのランダム攻撃の一つ。ベースが接している敵兵を1体拾い上げて、それからの行動を再度ランダムに決定する。今回は冗長になるので内容は省略。
※2:ヴァンパイアカウント・アーミーは、ジェネラルが戦死した場合、そのラウンドの最後と、それ以降の自軍ターンの開始時に各ユニットが『士気テスト』を行い、失敗すると差分がユニットへのダメージとなる。それ自体が『吸血鬼』のルールをもつユニットは除く。

●4ターン裏
『灰塵テスト』によりヴァルガイストに5ダメージ(※)。

※:ヴァルガイストは『吸血鬼』のルールをもつので『灰塵テスト』は不要だった。

ヴァルガイストがスロウターマスターに『突撃』するも『退却』されて届かず。

終了判定のD6の出目は6。6+4=10なのでゲーム終了(シナリオを参照)。
フォト


結果:ヴァンパイアカウントの勝利
盤面を見るととても信じられないが、見張り塔をクリプトグールが『占領』しているので間違いない。

対戦の結果、ヴァンパイアカウントが3点の覇権ポイントを得る。
最終ラウンドなので、結果に影響しない軍資金の計算は省略。

5.征服フェイズ
覇権ポイント3点を消費して、隣接するオウガキングダムの支配地域を占領。
これにより、12ラウンド終了時点でヴァンパイアカウントの支配領域は9、オウガキングダムの支配領域は8。逆転優勝となった。

===幕間の雑感===
ハンス・フォン・カーシュタイン:ヴァンパイア・ロード(cv.大塚芳忠)
ヘルベルト:ネクロマンサー(cv.千葉繁)

ハンス「いやはや、最終ラウンドにして、遂にオウガ共に勝利したな」
ヘルベルト「まあ、我等両名退場しておりますが」
ハ「些細な事は気にするでない。こういうのは結果が大事なのだ」
へ「筆者がいつも言っている事と違いますな」
ハ「筆者が『面白ければ負けてもいい』等と呑気な事を言っておっても、物語の中の我々にとっては結果が全てであるしな」
へ「勝利点を比較して勝敗を決める場合、8版の判定方法では圧勝しないと『勝利』にはならず、攻撃力の隔絶しているオウガ相手には相当無理な条件故、まずはシナリオが『見張り塔をめぐって』になったのが幸いでありましたな」
ハ「最後に塔の中に一体でも残っておれば勝ちだからな」
へ「で、4ターン目の終了判定でゲームが終了するという」
ハ「以前この場で、『詐欺でも働かねば勝てぬ』という台詞があったが、これこそ詐欺よな」
へ「確かに、シナリオ決定、初期配置のロールオフ、終了判定と、筆者が全て6の目を出しましたからなぁ。自分の手で振ったのでなければ、インチキか作り話だと思うところでしょう」

ハ「詐欺でなく、普通に勝とうとしたならば、どのようにするのが正解であったか?」
へ「今回のも、あながち外れとも言えますまいが、敢えて申し上げるなら、閣下が早々にグレイヴガードを離れて、クリプトグールと一緒に建物に籠もるべきでしたな」
ハ「グレイヴガードの攻撃力が減って、あっさり消滅するのではないか?」
へ「クリプトグールが建物に残ってさえいれば良いのです。建物内の戦闘であれば、相手はオウガ3体かノブラー10体。見張り塔での戦闘が発生するのは1ターンに1回、複合戦闘も無いとなれば、グール9体とヴァンパイア・ロードが大差で負ける事は無いでしょう」
ハ「『ネヘクの祈祷』を重点的にディスペルして、回復を防がれたら?」
ヘ「その時はディスペルされないのを見越して他の強化系スペルを盛れば、次の戦闘で圧勝して被害を減らす事もできましょう。マジックフェイズは基本的にターンプレイヤーが有利ですから、回復できるタイミングが全く来ないとは思えませぬ」
ハ「後は射撃ユニットとウィザード対策よな」
ヘ「そこはヴァルガイストとヘックスレイスの働きを期待したいですな。『飛行』と『幽体』となれば、相手もそう簡単には逃げられますまい」
へ「更に申せば、他のユニットは見張り塔の手前で待ち、『強襲』に失敗したユニットの側面を突く構えにしていれば良いのです。時間稼ぎには十分ですし、あわよくば撃退もできましょう」
ハ「…本当に、後知恵というものはよく湧いてくるものよな」
へ「まあ、こちらがこうすればあちらはまた別の手で来る訳ですから、あくまでこんな考え方もある、という方法論で、正解ではありませぬが」
ハ「そもそも最初に見張り塔を『占領』しているのが前提で、逆の立場であれば奪取するのは相当困難であろうから、所詮は理論遊びにしかならぬか」
へ「それでも、考えていればいずれ役に立つこともありましょう。筆者は今までそうしてきた訳ですからな」

ハ「ともあれ、キャンペーンも終わってみれば優勝か。苦難の道のりであったなぁ(遠い目」
ヘ「負けてもポイントが入るシステムで、皆勤賞というのが効きましたな。戦績は…
1戦目:対スケイブン、オウガキングダム(謀略大全)…負け
2戦目:対グリーンスキン…負け
3戦目:対スケイブン…引き分け
4戦目:対トゥームキング…負け
5戦目:対ビーストマン…引き分け
6戦目:対オウガキングダム…負け
7戦目:対スケイブン…引き分け
8戦目:対ウォリアー・オヴ・ケイオスx2(謀略大全)…負け
9戦目:対エンパイア…勝ち
10戦目:対オウガキングダム、ディーモン・オヴ・ケイオス(謀略大全)…負け
11戦目:対ハイエルフ…負け
12戦目:対オウガキングダム…勝ち
…12戦して2勝7敗3分けと、惨憺たる有様でしたから、普通、勝てるとは思いませんなぁ」
ハ「実は筆者はオウガの支配領域の数を把握しておらず、当日初めて逆転の可能性があるのを知ったのだそうな」
レ「キャンペーンとは言え、筆者もNOZAKIさんも、そこでの勝敗はあまり意識しておりませんでしたから、あくまで結果はフレーバー要素という事で」

ハ「さて、いよいよキャンペーンも終わり、我々の掛け合い漫才もこれが最後か」
ヘ「ですから、前回まで閣下は居らず、小生も厳密には別人格なのですが…まあいいか」
ハ「今後、我らの扱いはどうなるのだ?」
ヘ「キャンペーンが終わった後も、設定は残るらしいですぞ。単発のゲームの際、気が向いたら引っ張り出される、という感じですかな」
ハ「所詮は筆者の自己満足の産物であるから、筆者の頭の中で、勝手に物語は続いていくのであろうな」
ヘ「もしかしたら、これを読んで下さった方のアーミーと、戦場で相まみえることがあるかもしれませんな」
ハ「その時は、お手柔らかに…ではなく、是非全力で来て頂きたいものだな。こちらも全力でお応えしよう。では、さらば」
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そんな訳で、オールドワールド・コンベンションのキャンペーンゲーム・セカンドシーズンが終了した。
2015年にウォーハンマー・ファンタジーバトルが公式から切り捨てられてから、およそ3年が経過しているというのに、手間の掛かるセッティングをしてキャンペーンを開始して下さったかませやぎさんと、レギュラーであるなしを問わず、参加してお手合わせ下さった皆さんに感謝したい。
ゲームは単発でも面白いものだが、キャンペーンにはキャンペーンの趣きというものがあると思う。
ペイントに拘る人が、塗り終えたミニチュアに設定(物語)を付加しているのはたまに見かけるが、自分の考え方はゲームが中心なので、キャンペーンという舞台でこそ、ミニチュアに物語が『定着する』のだ。
言わば、主催者と参加者の皆さんには、自己満足の実現に協力して頂いたことになる。
聞こえは悪いが、趣味というのは自分が満足するためのものなのだから、この考えは間違っていないはずである。
このキャンペーンに参加した時間が、他の皆さんにとっても楽しく、有意義であったことを願う。
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