ISS

この前の火曜日朝、突然、マンションのおじさんから電話が。
バスの中だし、ちょっとめんどくさいおじさんだから、出るのやだなーと思ったが出た。

このおじさんはフラワーボランティアにも属している人で、多分元学校の先生。

フラワーではなくマンションの自治会の七夕なんかを企画しているボランティアにも属している方。
私は子ども会の会長を前やっていたからみから、そのボランティアのお手伝いをしている。
まあ、子ども達を呼ぶ係に勝手にされていると言いますか…。

この自治会の方のボランティアはおじさんばっかりいるんだけど、全員、ちょいめんどくさい。
全員、我が我がな人達で、退職後暇だから自分達のスキルを使って子ども達を集めて子ども達を喜ばせたい！！と言うファンタジーを胸に持っているのだ。
そう思ってはいるんだけど、子ども達の気持ちを想像する能力には欠けているので、そこにズレが生じ人が集まらないんだが、それを子ども達の為に頑張らないお母さん達が悪い！と思ってしまうぐらいに、頭の硬化を感ずるめんどくささがある人々なのだ…。
今の子どもは忙しいのよ、何か習い事とか塾で週末も…。
だから、その貴重な時間を他ごとにはなかなか割いてくれないのよ、どこも。

そんなおじさん達の一人からの電話だから正直めんどくさいなあ…と思った訳だ。
すみません！今バスで今から仕事なんで…！と
切ろうとしたが、食い下がられた。

明日名古屋でISSが見られるから！興味のあるお子さんがいたら解説するから！
と。
前に言ってたなあ…それ、フラワーボランティアの会議で。
しかし本当にわざわざ連絡してくるとは、強い！えらい！尊敬する！

分かりましたよ…その情熱に負けましたよ。
子ども達勧誘すればいいんでしょ…。明日までに…。
と観念した。
自分的にもISSは興味があるし。

で、まあ、現在、登校班見守り委員をやっている関係でそのグループLINEをお借りして勧誘しました。
明日公園の歩道橋に19時40分までに来ていただければ、解説しながらISSを教えてくれるおじさんがいます、良かったらどうぞ！！と。

こんな事をやってると、またまりりさんか…とか、お母さん達にうざがられるだろーなーと思いながら三年ばかりやっておりますよ。
何のリアクションもなく当日朝を迎える。
どうするか…うちだけで行くかなあと思っていたら、同じ階のお子さん二人いるお母さんに朝会った。
あ！連絡してなかった！今日、行こうと思ってます！
と言われた。
ほっとした。

さすがにうちだけじゃ、おじさんもがっかりだもんなあ。
おじさんから、今日、薄曇りかもしれないけど、僕はどっちにしろ行くから！と連絡があり、１組参加者がいそうです。と伝えた。

夕方、別の人から、うちも行く予定だけど今日やるよね？と連絡が。

やー良かった良かった。うちを合わせたら3組いるから何とか体裁整うなと現地に行ったら、他に2組いた。

おおー！！良かった！！
しかも2組はお父さんもいた。
宇宙に興味があるのは、やはり男性かも。
中学生のお兄ちゃんもついて来てたし。

全員で今か今かと空を見上げて宇宙ステーションを待つのはなかなかドキドキした。
見つけた時は皆んなで、おー！！と声が出た。
北西のそらに現れたISSはまあまあのスピードで空を横断し南東の空へ消えて行った。
時間にして5分強。

楽しかった。
自分のうちでも見られるんだけど、何人かで体験を共有するって大事な事だなあと思った。
それだけで、楽しかった。
短い時間だったけど素敵な時間だった。

マンションのおじさん、電話くれた時、めんどくさい！と思ってごめんなさい！！と反省した。

帰り道、
どうだった？良かったでしょ？結構人来てよかったね。
はい！楽しかったです！良かったです！

ところで、男の子はカブトムシ に興味あるでしょう。土曜日、カブトムシ のワナの作り方教えてあげられるけど、どう？

(…土曜日って…3日後じゃん…なんでそんな急に詰め込んできた…？強い…。その心臓に敬服する…。)

虫は今の子は好きではない子も多いので、どうなるか分かりませんが、一応聞いてみます…。うちはカブトムシ飼ってますから、もういいですが。

…あー！なんで断れそうで断れないかな、私！
ま、いっか、やらないよりやってみた方がいいよな、なんでも。

小さーい星みたいなISS。
太陽の光の反射で光っているそう。
地球の周りを90分で一周するのですが、地球が傾いているので90分待っていたらまた見えると言う訳ではないと言う。
またその内いつか名古屋の上空にISSは現れるでしょうが、もうこのメンバーで見ることもないと思うと、それも不思議な気がした。