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2020年07月29日22:22

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ほぼ20世紀もの (#440)

side A
1. 褒めろよ / Glim Spanky
2. When We Was Fab / George Harrison
3. Lovely Rita / The Beatles
4. Gates of Babylon / Rainbow
5. Long Live Rock 'n' Roll / Rainbow
6. Warmer Hands / Patrick Moraz

side B
1. That's What It Takes / George Harrison
2. Getting Better / The Beatles
3. 長く短い祭 / 椎名林檎 feat. 浮雲
4. Honest Man / Lowell George
5. The Ballad of TV Violence (I'm Not the Only Boy) / Cheap Trick

bonus
1. トランスファー / くるり
2. 至上の人生 / 椎名林檎
3. Hold on / Kurt Rosenwinkel
4. ダンボールの宮殿 / キリンジ
5. ブルース / くるり

前回「まだ紹介してなかった」例の98枚目、さっそく使ってみました。曲順はランダムです。
こうやってみると確かに古〜いナンバーが大量にのさばってるコンピです。1曲目からオリジナル音源のリリース年度を書き連ねますと、

2015
1987
1967
1978
1978
1976

1987
1967
2015
1979
1977

1999
2015
2017
1999
1999

なんや、ほとんど20世紀モンやないですか!
(くるりやキリンジの初期作がぎりぎり90年代というのがまた、念が入ってる感じ)

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ぼくが洋楽を聴きはじめた1976〜7年のあの頃、
「洋楽」と言えばハードロック、という時代が、確かにあった。

どんな幅広い音楽性・指向を内包した音楽集団であっても、とりあえずはハード・ロックのバンドとして出ていくのが世の常。とりもなおさず、クイーンがまさにそういうバンドでありました。

チープ・トリックもまさにこの年(1977)、ハード・ロック界の新星としてデビューを果たし、特に日本の渋谷陽一氏により絶賛されたことが、後の彼らの特異なパターンによる成功の礎となります。
しかしながら当のデビュー作、私も渋谷氏のラジオ番組をよく聴いていたのにもかかわらず、最近に至るまで接触していたのはこの「バラッド・オブ・TVバイオレンス」1曲のみ。
知ってのとおり2作目以降はポップ・ロックに転身→後にいわゆる「パワー・ポップ一派」のレジェンド的存在となる彼らの、このデビュー作が、果たしてどういうものであったのかは長い間私にとって謎だったのですが、
やっぱりこの「TVバイオレンス」が、ダントツでエッジの利いたベストトラックなのでした!

しかし時の流れは恐ろしく、次の年くらいになると、デビューする大物バンドはみんな「とりあえずパンクやニューウェイブのふり」をして出てくるようになり、たとえばポリス、ダイア―・ストレイツ、XTCなどが次の時代を創っていくことになります。どの人を取っても老成後はパンクから遥か彼方へと…行ってしまいましたよね。
チープ・トリックの頃もNYパンクは無視できない大きな動きになっていたと思われますし、当のTVバイオレンスにもパンク的要素も多分に窺えるのですが、
パンクに身を窶すにはリック・ニールセンの音楽的教養の豊かさが邪魔をしたのか、あるいは単に時代を読み違えたのか(いや、アメリカにおけるパンクは英国ほどの激甚な影響を残さなかったのでべつだん失敗とも言えないかも)…とにかく
あえて「ハード・ロックで出ていく」ことを選択したのはジャック・ダグラスの起用を見ても明らか。
しかし他の曲群は「いかんせん中途半端」、そういうアルバムに思えました。

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21世紀生まれのキッズがこんなコンピを聴いたら
「えーッ、20世紀の人類はこんなにも暴力的だったのか! 2度も世界大戦をやっちまうわけだワ」
てな具合に早トチリを…するわけねえか!(今日も72.3kg)
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