シーウィーの火葬　　（バンコクの見どころ）

初めて母親をタイに呼んだのが14年前、2006年だった。
最もタイらしい所へと、シリラート病院の法医学博物館へ連れて行った。
ここの展示物は犯罪、事故による被害者、加害者、癌で死んだ人の肺、奇形胎児等、タイ人の大好きな死体のオンパレードだ。
その中で最も有名なのが、50年前、5人の子供を食べたとして絞首刑になったシーウィーの蝋漬けだ。
タイの子供たちは夜更かしすると、シーウィーが来るぞ、と脅かされる。
そんなシーウィーだが去年、再審で免罪が確定し、
先週50年晒されていた博物館から解放され、火葬された。
中国から移民としてやって来た彼は、マフィアの犯罪の濡れ衣を着せられ、タイ語が良く話せない為自己弁護も出来ず、「中国人だから人を食うんだ！」と処刑されてしまった。
50年もたってしまったけれど、安らかに…。
ただ、シーウィーはいなくなったけど、まだまだ多数の全身、部位があなたをお待ちしていますので、バンコク観光の際はみなさんどうぞ。
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(朝日新聞デジタル - 07月27日 18:22)
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