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2020年07月06日20:51

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海外でも30名以上が自殺 木村花を追い詰めた「リアリティショー」番組作りに問題はなかったのか


海外でも30名以上が自殺 木村花を追い詰めた「リアリティショー」番組作りに問題はなかったのか

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/dailyshincho/entertainment/dailyshincho-630657

ヨーロッパや韓国でも自殺者が
 大人気の恋愛リアリティ番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー・木村花さんが5月23日、亡くなったことがわかった。ネットの中傷が彼女を追い詰めたとされるが、実は海外でも「リアリティ番組」に出演後、自殺する例が後を絶たないのをご存知だろうか。

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 花さんの死因は公表されていない。しかし、シーズン第38話(3月31日放送)で花さんが共演者の男性を強く非難する様子が放送されたことが原因なのではないかとみられている。

 この回が放送されると、ネット上では花さんに対して「早く消えろ」など心ない誹謗中傷が巻き起こり、彼女自身のSNSにもリストカットを行ったと思われるショッキングな投稿がなされた。そして、23日未明には自傷した写真と共に「もう人間なんかやりたくない」、「愛されたかった人生でした」、「みんなありがとう、大好きだよ」、「ばいばい」というツイートを残し、直後命を落としている。

 花さんの死をめぐる衝撃は国内だけにとどまらず、海外メディアでも盛んに報道されている。在欧ジャーナリストによると、

「ヨーロッパでも、テレビ、ネット問わず花さんの死は大きく報じられています。背景には、世界各国で『テラスハウス』のようなリアリティ番組が人気を博す一方、出演者の自殺が後を絶たない、という事情があります。その数は世界中で30名をも超えると報じられています」

「昨年、英ITVが放送していた人気リアリティ番組『ジェレミー・カイル・ショー』に出演していた63歳の男性が自殺し、番組は打ち切りとなりました。彼は婚約者に対して浮気をしていないことをウソ発見器で証明しようとするも失敗。その後、婚約者と破局することになり、男性は薬物の大量摂取で自殺したとされます。そのほか、2013年に仏TF1で放送された、出演者が無人島でサバイバル生活を送る番組「コー・ランタ」では2名が死亡しまた。ことの発端は、出演者の一人が心臓発作をおこし、撮影中に命を落としたこと。すると、無人島に同行していた男性医師に対して責任を追及するバッシングが広がり、それを苦に彼まで自殺したのです。さらにお隣の韓国でも、2014年に恋愛リアリティ番組に出演した女性が、番組内での自身の描かれ方に不満を持ち、『放送されれば韓国で生きていけない』と母親に漏らした直後、自殺しています」

イギリスでは社会問題に
 彼らが死に至る経緯はそれぞれ異なり、花さんのケースとひとくくりにして論じることはできない。しかし、リアリティショーの中で出演者たちのプライバシーが過剰にさらされ、メディアやインターネットでの誹謗中傷が彼らの心を蝕んでいるという構図は同じだ。さらに、本来出演者の立場を守るべき番組側が彼らの異常を感知することができず、あるいは見過ごしたことで、最悪の事態を招いているという点も共通している。自殺までいかずとも、精神的、肉体的に大きな負担を強いられているケースは数えきれないだろう。

「一般人を番組に出演させ、彼らの素の反応を楽しむというリアリティ番組がこれまで以上に流行し、世界中で娯楽として消費されるなかで、出演者のケアは各国で社会問題にまで発展しています。イギリスでは、上記の自殺を受けて国会議員、精神科医などを巻き込んだ議論が起こりました。今後、日本でも番組を監視する体制を築いたり、出演者のケアを行う心理学者の同行を義務付けたりするなど、構造的な変化が求められるでしょう」(同)

「テラスハウス」の爆発的流行の影響で、日本でもここ数年、恋愛リアリティ番組が乱造されている。なかには、人間の本性を暴き出す面白さから、視聴率的な成功を収めているものも多い。しかし、その弊害が可視化された以上、視聴者の過激な反応を煽るような番組作りに対し、見直しが必要なのは間違いないだろう。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月25日 掲載




やらせはあった!? 木村花さん『テラハ』ビンタ相手が事務所退社で事態は急展開か
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=53&from=diary&id=6147003


危険なリアリティ番組」量産するTV局側の事情
苦労しても出演者側はめったに得をしない

https://toyokeizai.net/articles/-/352788

日本のリアリティ番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんがお亡くなりになった。まだ22歳の若さだった。ご家族、ご友人、そして何よりそこまで追い詰められたご本人の気持ちを考えると、やりきれない。

筆者は「テラスハウス」を観たことがないのだが、ひとつ屋根の下に複数の男女が生活するという設定は、アメリカで2000年に放映が始まった「Big Brother」と似ている。同年に放映開始し、高い視聴率を誇った「Survivor」も屋内ではないが、離れ小島で複数の男女が生活するもので「テラスハウス」と共通する部分があった。

多数の被害者を生んだ「過激なリアリティ番組」
これらの番組でも、出演者が精神的苦痛を受けたという報道が出ている。視聴者からの誹謗中傷もあったと思うが、特に目立ったのは、むしろ出演者同士の嫌がらせや差別発言、ハラスメントだった。

その様子は編集でカットされたり、舞台裏で起こったことで、視聴者には見えなかったのだが、「テラスハウス」でスタジオのメンバーがコメントし合うというのは、ある意味、そこを意図的に見せることをしていたのかもしれない。

ほかに、問題のタイプは違うが、減量を競い合う「The Biggest Loser」の出演者には、極端すぎるダイエットに走ったせいで健康を害した人が多数出た。また、ほとんどは、番組終了後に体重がリバウンドしたそうである。彼らもまた、肉体的、精神的に辛い体験をしたのだ。

辛い経験をしてまでリアリティ番組に出演するメリットは何か? 出演者にとっては、おそらくテレビに出られるというだけで魅力なのかもしれない。短期間であれ、多数の視聴者から応援されるのも嬉しいだろう。

これをきっかけにキャリアアップしようという思惑もあるかもしれない。事実、それに成功した例もある。

20代の若者の私生活に密着する「ザ・ヒルズ」でファッションアイコンとなったタレントのローレン・コンラッドは自身のブランドを立ち上げたし、共演した女性らも、テレビコマーシャルや、別のリアリティ番組に出たりした。

歌手のジェシカ・シンプソンも、自身の夫婦生活を明かした「Newlyweds: Nick and Jessica」で人気を得て、ファッションブランドを立ち上げた。だが、今の彼女らに当時の勢いはない。むしろ、ほとんど忘れられていると言っても間違いではない。

リアリティスターの賞味期限は、実に短い。金銭面のメリットについても同様だ。賞金や出演料をもらって大喜びしても、それはあくまで一時のこと。

「Survivor」の優勝者には、税金をごまかして4年も刑務所入りをするはめになった人がいるし、社会階層の異なる家庭がそれぞれの妻を入れ替えて生活する「Wife Swap」の出演者の中にも、後に犯罪者となった人が複数いる。

トランプ大統領も「リアリティ番組出身」
リアリティ番組で長期にわたる成功を築いた人は、ごくごくわずか。そして、そのかぎられた人たちには「元から金持ちだった」という共通点がある。

リアリティ番組の出演は、彼らの「目立ちたい」「注目を集めたい」という願望を満たすのに役立つだけじゃなく、その“ふところの痛まない投資”が、さらなる利益を生むことがある。

一番の例は、いうまでもなくドナルド・トランプ。大物実業家の右腕になりたい人たちを競い合わせる「The Apprentice」がなければ、彼がアメリカ大統領になることはなかった。

「You’re fired!(お前をクビにしてやる!)」と厳しく言い放つ彼の姿が、決断力を持ったリーダーであるという間違った印象を一部の視聴者に与えたのは理由のひとつだが、ほかの形でもこの番組は彼を大統領選へとつなげている。

たとえば、マイケル・ムーアはドキュメンタリー映画『華氏119』で、放映局NBCがリアリティ番組「The Voice」に出演が決まったグウェン・ステファニーに、「The Apprentice」に出演したトランプよりも高いギャラを約束したことが彼を憤慨させたと指摘している。それがトランプの大統領選立候補きっかけだというのだ。

また、2018年に出版されたノンフィクション本『炎と怒り』でトランプ政権の内幕を暴露したマイケル・ウォルフは、トランプがもともと望んでいたのは自分のチャンネルを始めることで、選挙はその宣伝手段だったと示唆している。

結果的に本当に大統領になり世界一の知名度を手にした彼は、おそらく任期終了後、当初の目的に戻って何かしらの方法で「トランプチャンネル」の発信を始めるのではないか。

アメリカを代表するお騒がせタレントのキム・カーダシアンもリアリティ番組で成り上がった。実父はO・J・シンプソン事件で彼側についた有名弁護士、育ての親はオリンピック選手を経てビジネスマンになった才人で、恵まれた環境で育った。

彼女にリアリティ番組の味を教えたのは、お金持ち仲間のパリス・ヒルトンが主演した「シンプル・ライフ」。のちに家族の私生活を映した「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」がさらに人気を集め、家族自体をブランドにすることに成功する。

以来、ソーシャルメディアで商品の宣伝をして企業から多額のギャラをもらったり、姉妹で店をオープンしたりすることから始めたカーダシアンの事業は、今や、香水、携帯ゲーム、アプリ、最近は「Kimono」と命名して論争を巻き起こした矯正下着など、多岐に及んでいる。

今では若い頃のようにメディアに出ないものの、ヒルトンも、「シンプル・ライフ」で知名度を上げて以来、起業家として活躍を続けてきた。フィリピンには彼女のナイトクラブがあるし、コロナでどうなるかわからないが、少し前にはヒルトンチェーンとは別に彼女のホテルチェーンを立ち上げる話も出ている。海外ではブティック展開もしており、DJとしても売れっ子。香水も26種類出した。

なぜ「リアリティ番組」が量産されるのか?
リアリティ番組で儲ける人を語るなら、テレビ局と製作者も忘れてはならない。ロケにお金がかからず、一般人やあまり有名でない人たちをキャストすることでギャラも安くつくリアリティ番組は、彼らにとってお手軽に稼げるありがたい存在なのだ。

当たれば次々に新たなバージョンを作ることができるし、クオリティの高い脚本が不要なので、脚本家のストライキが起こったりした時にも強い。だからこそ、手を替え、品を替えては、リアリティ番組を作り続けるのである。

コロナと共生する時代、その需要はさらに高まるかもしれない。撮影クルーの人数が少なくて済み、都合が悪くなればキャストも簡単に変更可能なフォーマットは、制限の強くなった撮影現場でも柔軟な対応がしやすいからだ。

Netflixの「LOVE IS BLIND〜外見なんて関係ない!?〜」の大成功も、その傾向を後押ししそうである。壁の向こうにいて顔の見えない男女が出会い、恋に落ちていく設定は、偶然のタイミングとはいえ、コロナで直接人に会うことが難しくなった現代に合っている。

巣ごもり状態のアメリカで社会現象にもなったこの番組は、最近2シーズン目の製作にゴーサインが出た。きっとソーシャルディスタンシングや除菌などが徹底された現場で撮影されることになるのだろう。

前述したようにリアリティ番組の出演者にトラブルはつきもの。コロナ対策はもちろんのこと、出演者たちの心の健康への対策も、しっかり行ってくれることを願うばかりだ。それは、たとえコロナの脅威が消えてからも、ずっと続けてほしいと思う。

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