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2020年06月13日18:21

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ピアノ協奏曲第1番

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)
サー・サイモン・ラトル指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


かんち自身の解説

ピアニスト、ベートーヴェンが協奏曲で最も多く残したのが、ピアノ協奏曲です。師匠であるハイドンとは正反対wwwwww

師匠のハイドンはむしろピアノ不得意だったんですよね。とはいえ並み程度は弾けますから残した作品は素晴らしいものですが、かといってベートーヴェンと比べると・・・・・ってとこです。

ピアノ・ソナタ第1番で師匠越えをいきなりして、満を持して世に出したのがこのピアノ協奏曲第1番。ただ、「皇帝」までを知っている私たちにとってはハイドンに近いように聴こえてしまいがちですし、私自身もそのように思ってはいますが、かといってベートーヴェンらしさがそこかしこにある、魅力的な作品でもあります。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中ではあまり演奏機会に恵まれないこの第1番を、ベートーヴェン・イヤーだからこそじっくり皆さんと味わいたいと思います!

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ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが遺したピアノ協奏曲の一つ。

ハイドンの下で本格的に作曲を学ぶべく1792年にボンからウィーンに居を移したベートーヴェンが、1800年に交響曲第1番を発表する以前に当楽曲を書いている。

ボンに居住していた頃からウィーンに引っ越して間もない時期にかけてベートーヴェンは都合3曲のピアノ協奏曲を作曲しており、当楽曲はボン時代からウィーン時代にかけて作曲され後に「ピアノ協奏曲第2番」となる”2つ目のピアノ協奏曲”のあとに完成されているが、出版に際しては逆に”3つ目のピアノ協奏曲”たる当楽曲が”2つ目のピアノ協奏曲”より先に出版されたことから、当楽曲が「ピアノ協奏曲第1番」として世に送り出す結果となった。

1795年3月に初稿が完成し、初演は同月29日にウィーンのブルク劇場に於いて、作曲者自身のピアノ独奏とサリエリの指揮により初演された模様。その後当楽曲は改訂されることになり、交響曲第1番が初演された1800年4月2日の演奏会に於いてその改訂された当楽曲が併せて披露され、翌1801年、更に手が加えられた上で出版するに至った。

3楽章からなる。全曲で約35分。

第1楽章 Allegro con brio ハ長調 4/4拍子
協奏的ソナタ形式。ピアノソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」にもつながる明朗快活な楽章。主題は溌剌としたC音の連打と上昇音階。
モーツァルトの影響が強いものの、中間部で遠隔調の変ホ長調を採用する点にロマン的な萌芽が認められる。しかしカデンツァは作者のもの(3曲残され、1曲は未完成)、カール・ライネッケのものもあるが、いずれも第3番と同様に奏者に任せる伝統的な形になっている。本来演奏者の自由であるカデンツァにまで作曲者の強い意思を貫くのは第5番「皇帝」においてである。
再現部の前のピアノの独奏移行部は非常に演奏が困難であるが、演奏の際には多くの場合、右手のみのグリッサンドで演奏される。

第2楽章 Largo 変イ長調 4/4拍子
三部形式。落ち着いた緩徐楽章。随所にピアノの華麗な音階進行を取り入れている。

第3楽章 Rondo Allegro ハ長調 2/4拍子
ロンド形式。楽しげなロンド。独奏と管弦楽との掛け合いがにぎやかな演出をしている。最後のベートーヴェン特有のティンパニの連打は史上最初の打楽器ソロの難解なパッセージである。
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