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2020年06月11日23:56

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音楽の名家「服部家」の二代目だが、やはり「記念樹」の一件が尾を引いたか。

服部克久さん83歳死去「ミュージックフェア」など
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6116242
作曲家・編曲家の服部克久が亡くなった、ですか。「別れのブルース」、「蘇州夜曲」、「一杯のコーヒーから」、「湖畔の宿」、「山寺の和尚さん」など戦前、戦後を通じてジャズテイストの流行歌を数多く手掛けた服部良一を父に持ち、パリ国立高等音楽院に留学してクラシックを土台にオーケストラアレンジの壮大な作品を手掛け、「ザ・ベストテン」や「新世界紀行」などテレビ番組のテーマ曲やCM音楽を作曲し、谷村新司の「昴すばる」や竹内まりやの「駅」などの編曲に携わり、フジテレビの「ミュージックフェア」の音楽監督を長年務め、自作の器楽曲を集めたアルバム「音楽畑」シリーズでも知られる音楽家で、父・服部良一に始まる音楽一家「服部家」の二代目(服部良一の長男)として父とは違う分野で活躍、長男で同じく映画音楽などを手掛ける作曲家の服部隆之、その娘(つまり自身の孫)のヴァイオリニストの服部百音と四代にわたるこの系譜を支えた存在でした。テレビ出演も多く、音楽の世界の水先案内人の一人として親しまれた人でもありましたね。
しかし、その名声も、フジテレビの「あっぱれさんま大先生」のエンディングテーマとして作曲した「記念樹」がブリヂストンタイヤのCMソング「どこまでも行こう」の作曲者である小林亜星とその著作権者に「どこまでも行こう」を無断で編曲したものであることを理由とした著作者人格権(同一性保持権、氏名表示権)侵害と編曲権侵害に基づく損害賠償請求の訴訟を平成10年に起こされ、一審(東京地裁)では訴えを退ける判決となったものの控訴審の二審(東京高裁)で服部克久側が逆転敗訴、最高裁に上告するも二審判決確定に終わった一件の影響は小さくなく、その影を引き摺ったまま晩年期を迎えた印象は拭えなかった感がありますね。「あれさえ無かったら」かもしれません。
享年83だそうで、そんなに古い人だったかというのが訃報に接した印象です。合掌。
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