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2020年05月31日20:02

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「大いなる遺産」「ヒトラーを欺いた黄色い星」&「ザ・レッスン/女教師の返済」

 …休日。いつものように、朝起き抜けに洗濯ッ!

 午前中、DVDでマイク・ニューウェル監督のイギリス映画「大いなる遺産」と、クラウス・レーフレ監督のドイツ映画「ヒトラーを欺いた黄色い星」を。
 昼から、クリスティナ・グロゼヴァとペタル、ヴァルチャノフの共同監督のブルガリア・ギリシャの合作映画「ザ・レッスン/女教師の返済」を観ました。
 …ヨーロッパ映画大会の一日でした。



 ☆「大いなる遺産」(2012)監督 マイク・ニューウェル 出演 ジェレミー・アーヴァイン、トビー・アーヴァイン、ホリデイ・グレインジャー、ヘレナ・ボナム・カーター、ロビー・コルトレーン、レイフ・ファインズ、ジェイソン・フレミング、ユエン・フレムナー、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ウォリアムス、オリー・アレクサンダー

 19世紀、英国。ピップは墓地で脱走した囚人に出会う。彼にたのまれ食料とヤスリを家から持ち出し、彼に与える。また、もう一人別の囚人を見かけたことを彼に教える。その囚人は結局、再びつかまる。
 ピップはミス・ハビシャムの館に定期的に招かれるようになり、彼女の養女である冷徹な美少女・エステラに焦がれるようになる。
 やがて青年となったピップは義兄ジョーの弟子となり鍛冶屋を手伝うが、あるときロンドンからやって来た弁護士からある人物から巨額の遺産がもたらされる旨告げられる。
 その後、ピップは紳士修行のためにロンドンへ向かうが、遺産はミス・ハビシャムによるものと信じエステラの結婚相手として自分を紳士にさせるのではないかと期待するが……。


 原作は「オリバー・トゥイスト」「二都物語」などのチャールズ・ディケンズの名作小説です。

 …原作未読なのでなんとも言えませんが、おそらくかなり忠実に映画化されているのではないでしょうか。

 ディケンズらしく、波乱に満ちた青年の生きざまを、わずか2時間に詰め込まなければならないということで、少々せわしない印象です。せめて3時間くらいかけて、ゆったりと映像化されたものが見たかったなぁ。

 主人公ピップのジェレミー・アーヴァイン、悪くはないけれども、もう少し色気が欲しい。さらには、運命の女性エステラを演じるホリデイ・グレインジャーもきれいなんですけど、やっぱり物足りないなぁ。

 囚人マグウィッチのレイフ・ファインズやミス・ハビシャムのヘレナ・ボナム・カーターは、安定の名演技ッ!
 特にミス・ハビシャム、良かったですねぇ。


 …いつか、ディケンズの原作小説を読みたくなりましたね。



 ☆「ヒトラーを欺いた黄色い星」(2017)監督 クラウス・レーフレ 出演 マックス・マウフ、アリス・ドワイヤー、ルビー・O・フィー、アーロン・アルタラス、フロリアン・ルーカス、アンドレアス・シュミット、ロベルト・アンガー=ビューラー

 アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツは、ユダヤ人を敵視し、膨大な人々を惨殺してきた。その一方で、ドイツの首都ベルリンには、ユダヤ人たちがさまざまな場所に潜伏し、生き延びた人々もいた。
 激しい迫害と戦火にさらされながらも、必死に生き抜いたツィオマ・シェーンハウスさん、オイゲン・フリーデさん、ルート・アルントさん、ハンニ・レヴィさんの証言を基に、物語が展開する。


 合間合間に、実際のインタビュー・フィルムが差し挟まれる演出は、いかがなものか。

 …そんな演出のせいで、さらに “ 再現フィルム ” 風に感じられて興醒めしました。
 出来の良い再現ドラマって感じですかね。

 ただ、やはり “ ユダヤ人迫害もの ” ってのは訴えて来るものがありますね。…なにしろ、実話ですからね。


 『イスラエルよ 聞け。
  我らの神 主は唯一のものである。
  神の国の栄光を 永遠にたたえよ。
  汝は心を尽くし 魂を尽くして
  主を愛すべし。』


 迫害されたユダヤの人たちも気の毒だけれど、反ナチのドイツ人市民も多くいたんですね。そんなことも改めて感じましたね。


   『1人の人を救った者は
         世界をも救ったのだ。』



 ☆「ザ・レッスン/女教師の返済」(2014)監督 クリスティナ・グロゼヴァ、ペタル・ヴァルチャノフ 出演 マルギタ・ゴシェヴァ、イヴァン・バルネフ、イヴァン・サヴォフ、イヴァンカ・プラトエヴァ、ステファン・デノリュボフ

 厳格な女性教師ナデの担任クラスでお金が盗まれ、ナデは盗んだ生徒にお金を返すようにチャンスを与えるが、事態に何の進展も見られない。
 そんな中、突然、ナデの家が銀行から差し押さえられることに。家賃を渡していたナデの夫がお金を使い込んでいたことが発覚し、ナデは支払い期限までに大金を準備しなければならない羽目となる。
 なんとか手はずが整ったと思ったとき、更なる想定外の出来事が起き、ナデはどんどん窮地に追い込まれていく……。


 …じつに生々しい映画でした。珍しいブルガリア映画ですよ。
 ただひたすらに窮地に追い込まれる主人公ナデの気持ちが、痛いほどわかるのでぐいぐい引き込まれてしまいました!

 フシギな面白さの映画でしたねぇ。…で、ラスト、あれですもんねぇ!(笑)

 …ナデには、どうしてもシアワセになって欲しいと思いましたよ。(笑)


 『人生は、奇妙なことがよく起こるわ。』
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