…正午まで、アルバイト。
帰宅後、DVDで三村晴彦監督の「彩り河」と、大曽根辰夫監督の「魔像」を観ました。
☆「彩り河」(1984)監督 三村晴彦 出演 真田広之、名取裕子、平幹二朗、米倉斉加年、夏木勲、根上淳、石橋蓮司、佐藤允、中野誠也、阿藤海、汐路章、吉行和子、沖直美、渡瀬恒彦、三國連太郎
銀座のクラブでの酔客を乗せるタクシーの手配師としての仕事をしている譲二は、かつて銀行頭取の下田のために父親が自殺に追い込まれ、母親も早くに亡くしているため、なんとか復讐しようと機会をうかがっている。
彼は、新しくクラブのママとなったふみ子と知り合い、彼女の協力を得てある計画を実行に移していく……。
松本清張の同名小説を原作に、「天城越え」の三村晴彦監督が映画化したミステリー。
なんとも、とりとめのないっつうか、まとまりのない映画で、…なんだかカッタルイ映画でした。
ツマンナイ、ツマンナイ、ツマンナイ映画でした!
主人公 (だと思う) 真田広之の人となりがよくワカラナイ。…当時24歳の真田広之はまだ若くてチョロい感じで笑えます。
…これは完全に失敗作でしょうね。まぁ、テレビの2時間ドラマ程度の出来でした。ザンネン。
☆「魔像」(1952)監督 大曽根辰夫 出演 坂東妻三郎、津島恵子、山田五十鈴、柳永二郎、三島雅夫、香川良介、小林重四郎、永田光男、海江田譲二、田中謙三、戸上城太郎、小堀誠
千代田城御蔵番をつとめる神尾喬之介は、元旦早々、組与頭の戸部近江介を急先鋒に、御番所の面々から年賀の礼を尽くさなかったと詰め寄られた。
近江介は、懸想していた園絵が神尾の妻になったうらみもあったが、何よりも彼らが私腹を肥やしていることに対して生真面目な神尾が煙たかったからである。
彼らのあまりなやり方に耐えられなくなった神尾は、近江介を斬って姿を消した。
じつは神尾は、曲がったことが大嫌いな通称 “ 喧嘩屋夫婦 ” 、茨右近とお弦の家にかくまわれていたのだ……。
「丹下左膳」の林不忘による「大岡政談」の一作である同名小説の映画化です。
大岡政談とは、江戸時代の名裁判官とも言える江戸町奉行・大岡忠相の名裁判を描いた講談、脚本、小説などを指します。
…メッチャ面白かったですッ!
バンツマこと坂東妻三郎の神尾喬之介と茨右近の二役がたまらなく楽しい。…神尾の陰の芝居と茨右近の陽の芝居の演じ分けが素晴らしい。
津島恵子も美しい、山田五十鈴のお弦もおきゃんで粋でカワイイ姐さんもカッコいい。
柳永二郎の大岡越前っつうのも新鮮でした!
…昭和27年の作品ですが、この頃の時代劇ってのはじつに楽しくっていいですねぇ♪
こういうレベルの高い時代劇は、今ではもう作れないんだろうなぁ。
…バンツマ、やっぱりいいッスねぇ!!!
ログインしてコメントを確認・投稿する