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2020年05月29日18:15

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原作ナウシカの壮大なネタバレ

ちな映画
 トルメキア王国の征服欲にナウシカと腐海との愛が勝ってめでたしめでたし。

原作
 1000年前の人類は自らが招いた火の七日間で滅亡の危機に瀕し、その原因の一つである汚染された大地を浄化する腐海システムを開発する。
 しかし完全なる浄化には1000年以上の時間がかかるために種としての絶滅を懸念し、当時の人類はその腐海システムに適応できる体へと自ら人類その物を作り変えた。その作り代えられた人種の末裔がナウシカ達。(直接の言及はないが遺伝子レベルでの操作があったと考えられる記述あり)
 と同時に1000年前の人類はもう一つの人類を作り上げる。腐海システム対応以前の人類、即ち本来の遺伝子を持った本来の人類。その本来の人類が腐海システムによる世界の浄化が終わった後に世界に再び出てこられるようコールドスリープのようなシステムで保管されてある。
 そこでナウシカ達はどうなるか?その清浄な人類が出てくるまでの世界を維持するただのつなぎ役であり、浄化に合わせて緩慢に絶滅するように種としてのプログラムが施されてある。
 その絶滅プログラムの一環であるトルメキアと土鬼との戦争に従軍する中で、幾多の出来事や人物との出会いでナウシカがその絶滅プログラムの存在、およびその現人類滅亡プログラムを実行しているハードが土鬼の首都にある「墓所」であることに気づく。更には保管されてある清浄な人類までもが本来の人間の姿とは似ても似つかぬ偽りの人類であることを「オアシス」のヒドラから看破。
 さらにその世界の再生プログラムが1000年前の人類の想定外の機能不全を起こしている現状もナウシカは把握、さらには現在コールドスリープ中の平穏な新人類が世界に出ようとそのプログラム通りにはならないことを予見し、滅ぶように仕組まれたナウシカ達現人類が滅ばない可能性をプログラムシステム端末である「墓所の主」との論戦において示唆、ナウシカと並びそこで墓所の主に対峙していたその瞬間の世界の支配者であるトルメキア王国ヴ王もナウシカに同調。
 論破された墓所の主はナウシカとヴ王をその場で「障害」として排除しようとするがヴ王の命がけの補助によりナウシカは瀕死の巨神兵を召喚し、自爆攻撃レベルの攻撃で世界再生システムハード本体であるシュワの墓所とその地下にあった新人類保存システムを新人類の卵ごと破壊。
 そこで巨神兵は息絶え、ヴ王はクシャナへ正式な王位移譲を宣言し絶命。墓所の崩壊で更地になりその焼けただれたセラミクス破片が夕日を反射して金色となった大地において、半生命体であった墓所の主の血(王蟲の血と同じ物)を浴びて青く染まった衣をまとったナウシカが「この世界の意志に運命を任せて私たちは生き延びましょう」と現人類が再出発をするところで物語りがおわる。
 最終ページの一コマにおいて、その後ナウシカは土鬼先住民の王の末裔でありナウシカに全幅の信頼を置く少年チククが成人し土鬼再興後の指導者となるまで土鬼に残ったこと、そしてそのチククが「友達になろう」と言ったクシャナはトルメキアに帰還するも王は名乗らずにこれまた存亡の危機にあったトルメキア王国を再興させたことが語られて物語が終わります。
 ナウシカは?その後のはっきりとした消息は語られません。ただし、風の谷に新たな風使いが誕生したエピソードでもって風の谷には帰らなかったことは暗に示されています。


なんで今頃こんなことを急に書いたかって、新型コロナウィルスの根絶は科学的にあり得ず着地点はこれまでにあった従来の4種コロナウィルスと同レベルで新型コロナウィルス罹患に対応できる医学と社会の仕組みを作る所だってのに、片っ端から生活空間を消毒してウィルスを根絶することを社会が目標としているのを見ておかしいと誰も言わない所。
むしろ行き過ぎた消毒除菌によって無菌室状態でしか生きられない人類になってしまったらこれまで普通に社会に存在するけどさして大きな影響を持たないウィルスも脅威となってしまって人類は自らの手では滅びに向かっていくのではないかとなんか報道とか見てて思ったの。
やっぱり今の世の中はおかしいよ。病気は無くすものじゃなくて付き合う物だよ。何もかもが過剰すぎる。
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