この女性がやったことは、非難されて当然だと思うし、もし、その行動が原因で誰かが感染したり具体的な被害が出たとしたら、その人たちには償うべきだろう。でも、だからと言って、何の関係もない第三者がその素性を探り出し、個人情報をさらして、本人や関係者に電話とかで罵声を浴びせてもいい理由にはならない。
■「コロナ女」「追放」山梨の感染女性、やまぬデマと中傷
(朝日新聞デジタル - 05月12日 20:23)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6079600
これが、30年ぐらい前のことなら大したこともなかったのだろうけど、ネット社会になって、この手の情報があっと言う間に拡散されちゃうから怖い。そして、自分の持つ正義感から、「悪」と決めつけた相手になら何をしても許されると思い込み、その思いを他人にも感染させる。新型コロナウイルスより、ネット社会にはびこる「正義ウイルス」の方が、ある意味、ずっと怖いかも。
たとえ、それが何十人も手にかけた殺人犯だとしても、そいつの家や勤め先の電話番号を探り、家族や会社の人たちに抗議の電話を殺到させたところで、被害者やその関係者が救われる訳ではない。謂れのない罵声を浴びせられる「被害者」が増えるだけで、誰も救われない。あっ、それで気晴らしができる「正義ウイルス」感染者は救われるのかな(^_^;
とにかく、誰から見ても許せないと思われるような奴が相手でも、ネット上で思いっきり文句を垂れるまではいいとしても、個人情報をさらしたり、それを元に本人や関係者を直接罵倒するのは絶対すべきではない。これは、この件に限らず、前々から思っていることだ。
でも、どうしてもそうしたいと言うのなら、一緒に、自分の本名・住所・電話番号・顔写真をさらして、大勢の匿名の相手からどんな抗議や罵倒を浴びせられても受けて立つ覚悟を持った上でやってね。もちろん、その場合でも、名誉棄損で訴えられたら逃げられないだろうけど(^_^;
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