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2020年05月10日23:18

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「何様」平田オリザの炎上と醜態

■平田オリザさん「悪意のある切り取り方をされ、非常に迷惑をしています」とブログを更新 その後のツイートで炎上が拡大中
(ガジェット通信 - 2020年05月09日 12:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=6075936

■製造業を引き合いに「私たちはそうはいかないんです」文化芸術に支援を求める平田オリザさんのインタビュー記事が物議
(ガジェット通信 - 2020年05月05日 20:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=6072192

●【更新版】「文化を守るために寛容さを」劇作家 平田オリザさん
(NHK - 2020年4月27日)
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/04/0422.html

●NHKにおける私の発言に関して/主宰からの定期便
(青年団 - 2020年5月08日)
http://oriza.seinendan.org/hirata-oriza/messages/2020/05/08/7987/

 Twitterでは、次のようなタグが付けられた呟きが、結構な数投稿されている。

 #平田オリザを知らない人が平田オリザだと思う画像を貼る

 私も面白がって楠本イネ(シーボルトイネ)の画像を貼ったが(「オリザ」はラテン語で「稲」の意味。本人の名前は宮沢賢治の童話から取ったらしい)、平田オリザの顔なんて、30年前から知ってるから、わざとらしいネタ振りなのであった。
 けれどもどうして急に平田オリザがこんなふうにからかわれることになったのかというと、どうやらその発言による炎上騒ぎが原因だった模様だ。

 炎上の原因は、NHKのインタビューに平田氏が答えた言葉の中に、製造業をバカにしたと捉えられる発言があったというもの。さらにその弁解を行ったツイートの中には漫画家をバカにした表現もあったということで、なんかもう、火に油を注ぐことになっていたのだった。
 当該の部分は、以下の二つ。

 「製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。でも私たちはそうはいかないんです。客席には数が限られてますから。製造業の場合は、景気が良くなったらたくさんものを作って売ればある程度損失は回復できる。でも私たちはそうはいかない。製造業の支援とは違うスタイルの支援が必要になってきている。」
 「さらに、照明、音響のスタッフなどフリーランスの方たちの収入が極端に減っており、ここが一番、たいへんになっています。世界中に、漫画を読むと感染するウイルスが発生したと思ってください。漫画家さんは過去の印税でしばらくはしのげるかもしれませんが、アシスタントさんは全員、解雇ですよね。」


 平田氏は、これについて「NHKでの私の発言について、悪意のある切り取り方をされ、非常に迷惑をしています。劇団にも気味の悪いメールが来ます。自粛警察の一変種かと思います。」と呟いて、非常に憤慨しているわけである。
 平田氏にしてみれば、インタビューの趣旨は、コロナ禍によって危機的状況に陥っている文化や演劇を行政がいかに守り救済していくか、また、なぜこの社会に芸術・文化が必要なのかを訴えることにあったのだろう。それを「製造業や漫画をバカにしている」と捉えられたことが、全文の趣旨を無視した「悪意のある切り取り方」だと感じたのだと思われる。
 演劇と比較する形で製造業や漫画を引き合いに出したのも、救済手段の違いを説明するためのもので、単に事実を指摘したに過ぎないと平田氏は考えているのだと思う。

 でもねえ、実際に製造業に従事している人や、漫画家さんがこれを読んだら、やっぱりカチンと来ると思うんだよ。
 「製造業の場合は、景気が良くなったらたくさんものを作って売ればある程度損失は回復できる」←そんなことはないぞと。生産ラインにも限界はあるし、休業中に製造しなかった分を、休業明けに増産したからと言って、余計に売れるようになるわけではない。必要なものはそのときそのときで必要な分しか売れない。商売をやっていれば、それくらいのことは常識だと思うのだが、平田氏には、そんな基礎知識も持ち合わせてはいらっしゃらないご様子だ。
 「漫画家さんは過去の印税でしばらくはしのげるかもしれませんが、アシスタントさんは全員、解雇ですよね」←話の前提として、「漫画を読むと感染するウィルス」なんてものを想定するのも意味不明だが(どうやら休業せざるを得ない立場に追い込まれたら、ということらしいが)、作品を描かなくなった以上は、アシスタントは解雇するのが当然、と言っているように受け取られても仕方がない。漫画家はみんな鬼か。

 平田氏は「まったく根拠のない悪意のツイート」と反論するが、本気で怒っているのはその製造業に従事する人々やプロの漫画家たちなのである。いつもの自粛警察、自粛テロリストではない。それは、平田氏への返信を見ていけば、当然、察せられることだ。
 漫画家さんの一人は、「これだけ人の心が分からない人が、どうやって劇作家として舞台上で人の心を表現できるのか」とツイートしていた。他業種を侮辱していることに気づかない人間が、「人の心が分からない」と揶揄されるのは仕方のないことだろう。

 演劇の救済を訴えたいなら、他業種と比較する必要はない。その窮状を説明するだけで事足りるはずである。従って、平田氏の発言は、明らかに「失言」なのだが、困ったことに、彼はその事実を認めようとしない。それどころか強弁に強弁を重ねて、ますます墓穴を掘ってしまっている。コトバを専門にしているはずの劇作家がこんなテイタラクでは、日本の演劇全体のレベルまで低く見積もられてしまう。
 これが平田氏個人の問題として収斂されるのならば問題はないのだが、さらに迷惑なことに、彼はともすれば自身が「演劇界の代表」であるようなモノイイを繰り返しているのである。その態度がまさに「上から目線」「何様のつもり」と受け取られる理由なのだが、本人にはその自覚が全くない。自身への批判を「悪意」と曲解するような態度では、反省を促すだけ無駄であろう。

 演劇人のみんながみんな、平田氏のように他業種を見下したりはしていない。平田氏の性格の悪さは昔から有名で、演劇界でも結構「鼻つまみ者」なのだ。彼が提唱している現代口語演劇とやらも、一部のフォロワーを除いて、大多数の演劇人からは「ただの絵日記」と揶揄されている。彼の指導で大成した俳優・劇団も少ない(むしろ、彼の指導に逆らった役者・劇団の方が進捗著しい)。だから、彼の意見をもって「演劇人の総意」などとは見なさないでもらいたいと思う。
 ただでさえ、映画や演劇が「不要不急」で、ともすれば「この世に必要ないもの」と思われがちなのだ。正直、平田氏のようなコトバが不自由な人が「演劇はなぜ必要か」「演劇を必要としている人はいる」と発言しても、そこに説得力は生じない。かえって懸命に生きようとしている他の演劇人の足を引っ張ることになっている。
 本当に、ブログもTwitterも、どこぞの取材に応じて偉そうに喋りまくるのも止めてもらいたいんだけどね。ついでにつまんない戯曲ばっかり連発するのも。
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