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2020年05月09日10:01

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PCR検査

 私は、PCR検査は今より増やすべきだと考える。まずその理由を述べる。

 新型コロナウイルス対応の目的は、死者を出さないこと。しかし、ウイルスだけ警戒していたら経済が大不況に陥り、自殺者が増えてしまう。経済でも人は死ぬ。しかし経済ばかり気にして外出規制(自粛)など感染拡大防止措置を採らなければ、重症者など患者が激増し医療が崩壊し、やはり人が死ぬ。なので、経済との兼ね合いが大切。

 経済とウイルス対応を両立させるには、つまり医療を崩壊させずに経済活動を行うには、医療キャパ増大と、効率的な感染拡大防止措置が必要。

 で、その後者にPCR検査が有用である。検査数を増やし陽性者を片端から隔離すれば、野良感染者が減り、市中感染が減少する。結果的に、外出自粛も、野良感染者が少ないのだから、同じ自粛レベルであればより高いレベルの自粛を行ったのと同じ効果が得られる。つまり、自粛レベルを大幅に緩和することが可能になり、経済に寄与する。

 さらに、野良感染者を診ることによる院内感染も少なくなるから、医療キャパも増大は無理だが減少を防ぐことが出来る。

 また、国際的な信用度も増す。今はPCR検査を絞っているため、陽性者数が死者数に比べて不自然に少なく、諸外国から「粉飾しているに違いない」と思われている。安倍政権による公文書廃棄・改ざんなども悪影響を及ぼしていて、国際的に信用されていない。これを正すことが出来る。

 以上の理由から、PCR検査は今より増やすべき。もちろん、無症状者まで検査していたらキリがない。検査は、持病や高齢など事情がある人を除き、重めのインフルエンザ並の症状がある人か、濃厚接触者に限られるべき(≒韓国とほぼ同じ基準)。具体的には医師の判断によることになるだろう。

 今の日本の方針は、当初限られていたPCR検査資源を前提とし、貧弱なICU環境などを守るためにはベストの戦略だった。重症者発見に注力し、死者数を減らすことを目的とし、それは概ね達成出来ている。所与の条件を前提とするならね。

 でも、もう3ヶ月以上経っている。もはや所与の条件を前提とすべきでない。条件そのものを変え、より適切な対処を採るべき時期でしょう。それが経済再開のためでもある。

 なお「日本はCT検査が多いから良いのだ!」と中国が一時期していたみたいな言い訳をする愚か者がいるけれど。CT検査の所見による診断では、感染症法上の隔離対象にならないので、野良感染者防止には寄与しない。重症者を発見し死者を防ぐ効果が多少あるだけ。新型コロナウイルスに対するCT検査は、PCR検査能力が足りないから仕方なく頼るもの、もしくは肺炎としての重症度を診るものであって、自慢するようなことではアリマセン。

 以上、私の基本スタンスの説明終わり。以下、個別ニュースに対するコメントを記す。







 28日読売web。世田谷の社員寮、単身赴任中の50代男性が遺体で発見。発見2日前にPCR検査を受けており、死後に「陽性」判定。

→ 検査絞りすぎの犠牲者。素人目に重い症状がある人は全員検査すべき。保健所や検体採取所(検査所)の大増員も早くするべき。安倍ちゃんは「検査数を増やす」とか言っているけど、保健所や検査所にまで手が回っていない。





 28日夜のニュース。埼玉県は地域外来検査センターを新設。

→ そうそう、こういう取組が国を挙げて必要なんだよ。そこにも予算を付けるべきなのに、補正予算と来たら...





 30日夜のニュース。PCR検査。一昨日時点で民間含め能力的には1日16000件程度。実績は9000件程度どまり。帰国者・接触者外来は電話も繋がり難い。保健所ルートは対応力が一杯一杯。

 これを受け、自治体が検査センターを作り検体採取などを行っているが、1箇所1日50検体程度(可能数の2割程度))に留まる。センターは13の区で開設、6つの区で予定。稼動9施設。センターはかかりつけ医などの紹介があれば保健所経由しなくても検査出来る。

 大手3社は「人も試薬も充分」あるとするが、中小の検査会社は不十分であるとする。

 都の医師会は、かかりつけ医や近所の医師に電話で先に相談せよ、とアドバイス。

→ ウチの市はどうなんだろう?私も、いずれかかるんだろうし。それはともかく、検査センター作りを国は支援し急がせるべきなんだけどねぇ。安倍ちゃんは消極的だよね。検査機関ばかり増強(それすら足りないけど)し、検体採取機関・受付機関の増強は手薄。





 2日のネットニュースを見ていて。PCR検査拡大「賛成派」と「反対派」の間には、前提に大きな違いがあるよね。

 多くの賛成派は、濃厚接触者と重めのインフルエンザ並み以上の症状がある人を検査するイメージなのに対し、反対派は無症状者や鼻風邪程度の人まで検査するようになると思い込んでいる。そりゃ、結論が変わってきて当然。反対派は「何度も電話してくる元気があるってことは、無症状で不安だから検査しろってことに違いない」とか言うけれど。そりゃ、本人は元気が無いから家族が代わりに電話してるんだって。





 2日昼のニュース。朝は会話が出来る状況で異変が見られなかった57歳男性が、夜には死亡していた患者がいるという。症状が出て9日目で、死後、検査で新コロ感染確認。

→ 状態急変、恐ろしい。重めのインフルエンザ並以上の症状がある人は検査されるべき。





 2日夜のニュース。神奈川県では軽症者は自宅か宿泊施設で療養し、2週間後体調に問題が無ければ検査無しで通常の生活に戻されている件。当事者は不安の思いを訴えた。

 神奈川県は、PCR検査は極力新規感染者を見つけるために行っていると回答。

→ それ拙いのでは... まぁ野良感染者を放置している現状では、検査しても大差無いのか。





 6日朝のニュース。韓国は今日から外出自粛解除。一昨日の感染者は3人。済州島やソウル市内の公園など各地は観光客で溢れていた。任天堂スイッチを求めて大行列が出来たり。プロ野球は昨日、無観客で開幕。

 それを実現したのが、韓国政府いわく「K防疫」。PCR検査を徹底する。1198件/10万人(日本は188件/10万人)。これに、隔離、追跡し、陽性者患者の情報を公開した。これにより、感染経路不明者は、東京約72%、韓国約6%。検査キットは余ったので95%を今では輸出している。

 (一方日本は重症者を防ぐこと、流行のピークを後ろにズラすことに注力していた)。

 学校再開後も、登校前にオンライン診断、大声での会話も禁止。
 第2波にも備える。
 買い物、電子決済、サンプル使用は控える、集客をしない
 外食は互い違い、滞在短く、出前利用(日本は大皿は控える、横並びで等)

 2/23には警戒レベルを最高レベルに上げている。3/20には外出自粛。

 小倉キャスター「韓国に頭を下げてやり方を教えて貰ったらどうか。

→ 検査数を増やしただけではダメで、「感染者数が少ない比較的早期に警戒し始めたこと」「陽性者は徹底して隔離(感染者数が少なかったため隔離が出来た)」の2点が、検査数は多いのに感染爆発している欧米との違い。

 韓国に頭を下げる必要はなくて、単に実効的な検査数を増やし、片っ端から隔離すれば良いだけ。それでほぼ同等の効果が得られる。日本の感染者数なら、まだ間に合う。





 6日昼のニュース。東京都医師会は、2つのホテルでPCR検査用の専用車両を導入する考え。医師の感染を避ける狙い。

→ ホテル療養中の患者を(陰性に転じたか?の確認のため)検査するの、これまでは普通の客室でやっていたらしい。そりゃ危険だったわ。





 6日夕のニュース。韓国のPCR検査は、手作業がほとんど無いように自動化されており、大量の検査を支えている。96人分を一度に検査する装置(リアルタイムPCR装置)が、一つの検査所だけでも55台も入っている。

 試薬も開発され、世界各国に供給されている。検体採取も、ウォークスルー、ドライブスルーなど工夫。

→ 自動化の映像は圧巻だった。日本はまったく敵わないね、これは。





 8日朝のニュース。厚労省が1日発表した自宅またはホテル療養者の就業再開基準。隔離から14日経過で自動的に解除。新規感染者のPCR検査に支障を来たすようであれば、医療・保健関係者の確認があるなら退院時のPCR検査は不要とする。

 杉並区長はこれを不服とし、杉並区では独自の基準として、入院者同様陰性を2回確認しないと退院させないとする。都の検査能力は都知事によれば1日3000件、余力はある。

 日本は自動PCR検査装置を製造していて、フランスから感謝状まで貰っている。
 ツイッターによると、厚労省の答弁によれば自動PCR検査装置は1台約1億円。

→ メチャクチャ。これじゃ、陽性のまま出勤することがあり得る。これまでは2週間経っても陰性にならない例が幾つも確認されているのに。余力が無いなら仕方ないかもしれないけれど、余力はあるのに。なぜ検査数を絞る?





 8日昼のニュース。富士フィルムは全自動PCR検査装置向けの試薬を発売した。

→ 検査環境がどんどん整う。





 8日昼夜のニュース。医療機関受診の目安改定案。
 基礎疾患無し:37.5℃以上が4日以上、または強いだるさや息苦しさがある
    改定後→高熱・だるさ・息苦しさのいずれかの症状がある場合、
        または軽い風邪の症状が4日以上続く場合、
        あるいは強い症状だと思った場合、すぐ
 基礎疾患があるか高齢者
       :37.5℃以上が2日以上
    改定後→比較的軽い風邪の症状が続いた場合はすぐ相談へ
 単に不安だ、というだけではダメで、医師が必要と認めるのが要件であるのは変わらず。夜、概ね案どおりに決まった。

 厚労省によると、現在の検査能力は1日1万7千件程度、でも実績は最大9千件程度。

 保健所の過負担を避けるため、検査センターなどの拡充が求められる。

→ 緩和するのは正しいけれど、これは緩和し過ぎでは... 軽症患者が殺到するかも。
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