https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00010040-chuspo-fight
今年、閉鎖となった目黒藤本ジムの藤本会長が亡くなりましたね。
肝臓がんだったんですね····昨年から体調悪いとは聞いていたが.···
それでも12月の主催興行で引退宣言のためにリングに上がったとか。病が病、しかも78の高齢の身体には相当キツかったでしょうね····
前身の目黒ジムは世界初のキックボクシングジム。キックボクシングという競技はここから生まれ、世界に広がって行った。当初は投げあり、頭突きありと、今のSB とミャンマーラウェイを足したようなルールだったんですね。
藤本会長の現役の試合は見たことないが、指導者としては新妻、小野寺、石井、松本、緑川はじめ総勢11人の日本、世界王者を育てた。
ぶっちゃけさ、キックボクシングってボクシングと比べるとまだまだ技術的に荒い選手多いじゃないですか。
でも藤本ジムの選手は確かな技術を持つ選手が多かった気がするんですよね、昔から
いわゆる「目黒スタイル」と呼ばれる対角線のコンビネーション。
ジャブ→ロー、ワンツー→左ボディ→右ローとか。
距離感やタイミング、ジャブの使い方なども優れ、「技術として見れる」キックボクシングを体現する選手が多い印象でしたね。
新日本キックボクシング協会はいわゆる純正キックボクシング団体の中では選手の平均レベルが一番高いと言われていたが、まさに藤本ジムの選手が牽引していた部分は大きかったと思います。
僕は小野寺さんや石井さんのようなスピードとコンビネーションで綺麗に倒していくスタイルは本当に好きだったし(小野寺さんはリアルタイムでは見ていないが)、
松本さんの「人間凶器」なスピード+破壊力のスタイルも毎回度肝抜かれたし(笑)
緑川の高速連打でガンガン前に出ていくスタイルも好きでしたね。
皆、スタイルは違うんだけれど、高い技術レベルに裏付けされていたと思う。
そういう意味で、藤本会長はホント基本と技術を大切にしていたんでしょうね。
キックボクシングに黎明期から携わり、時代と共に進化、発展させてきてくれたのかな、と。
今はバラバラのキックボクシング界だが、その功績は業界全体に及ぶと思う。
ご冥福をお祈りします。
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