安易に同情すべきではない

■「さらし上げ見せしめに」感染女性中傷に山梨県が対策へ
(朝日新聞デジタル - 05月08日 09:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6074446

いや、もちろん山梨県の女性は被害者です。
もうちょっと突っ込んで言うなら私刑に遭っている被害者だと思いますが、安易に同情すべきではないとは思います。

例えば先年、エクアドルで新婚旅行カップルの旦那さまが虐殺された事件、
事前に外務省ホームページのエクアドル情報欄に
エクアドルは治安が悪いから現地の人と絶対にもめないでください。
エクアドルは治安が悪いから、夜中の外出は絶対にしないでください。
エクアドルは治安が悪いから、タクシーは指定されたホテルの専属タクシーを使ってください。
という注意書きがあったのに、全て無視して事故に巻き込まれたそうです。
なので事件が報道された当時｢可哀想だけど、同情出来ない｣という反応が結構ありました。
エクアドルのケースは三つの事前警告事項を全て破って｢可哀想だけど同情出来ない｣と言われましたが
むかしから「仏の顔も三度まで」などといわれていて三回というのは一つの基準みたいです。

これは今回のケースとは全然関係ない事件ですが、脚本家の倉本聰さんの親戚の女の子が被害に遭った三鷹市女子高生虐殺事件も、


ネットで顔の見えない相手と会って殺されたりレイプされたり、脅迫カツアゲされたりした事件はちょっと思い出しただけでもスーパーフリー事件や小林王子監禁事件や木嶋佳苗事件、と３つ挙げることができるのに、
そういう事前の悲劇のケースがあって
それぞれの事件のたびに、メディアで、ネットで顔の見えない相手と無警戒に交流するのは危険だと報道されてきたのに、それにもかかわらず『被害者の女子高生』はFacebookを出会い系サイト代わりに使って事件に巻き込まれて虐殺されたため、
可哀想だけれども同情はできない、と言われたりしてました。

誤解しないでもらいたいのですが、ワタシは加害者なんか擁護する気はないし、厳罰に処すべきだと考えています。ただ、そのこととは別に、事前警告事項などが何回かあったのに、危険な領域に足を踏み入れて事件に巻き込まれた被害者に対しては安易に同情すべきではないと考えているということです。
ここで世間が下手に同情した寛容な反応を示しすぎると、また同じ事件が起きる可能性があるので。
言い方は悪いですが、ミセシメだと思います。
今回のケースでも、危険だから行くな！と警告があったにも関わらず安いからと安易に海外旅行してコロナウイルス感染して帰国後にあちこち出歩いてウイルスをばら撒いたので世間から叩かれた事件は、たとえば京都産業大学の大学生とか、沖縄のファミリーとか、自分の地元の長野県松本市のフランス旅行してきた女性とか、3つくらいのケースはありましたし、それぞれの事件報道のたびに、
海外旅行したり東京に行って体調異変のある人は無闇に外を出回らないようにとマスコミは報じていたのですから、
それにもかかわらずこういうことをやらかしているので、私は、この女性も勿論被害者だとは思いますが三鷹市女子高生虐殺事件の被害者の女の子同様、安易に同情すべきではないと考えます。