議論に勝っても、

人は変えられぬ。･･･昔の人の言葉である。

いくら立場が上でも、偉くても、智に長けていても、ソレを頼んで相手の言葉尻を取るようなことをすればかえって言質を取られかねない。

今回の件はまさにコレを絵に描いたような出来事だった様に思う。

断じて行えば鬼神もコレを避くと言う言葉がある。府知事は明らかにもう腹を決めている。すべて自分で背負い込むj覚悟がうかがえる。すべての説明は（専門家等に頼ることも無く）すべて身一つでやっている。結果責任はすべて自分が負うとTVカメラの前で言っている。

一昨日の会見など、その眼たるや刮目して炯々たりと言ったところである。最早知事などではなく、藩主いや、差し詰めネクタイ姿の武将と言ったところであろうか？断固と守るその決意がヒシヒシと伝わってくる。これほどかっこいい政治家というのを見たのは初めてだと個人的にはそう思う。

この大難において腰が引けるのは、気がひるむはよく分かる。いくら偉くても権威権力があっても人間ならば普通はそうだろう、だから僕は政府を非難はしない。

しかし世の中はある意味狭いようで結構広いもので、中には断固たる決意でこれに挑もうとする人間が少なからず出てくる物である。

そう言う人間の行いは時として（何しろ鬼神が避けるほどであるのだから）リスキーにもあるいは行き過ぎにも見えるかも知れない。（事実将来事が収束した跡になってそのように評価されるかも知れない）

しかし即応が絶対不可欠な有事において己が足がすくんでいるなら最早動ける者に任せるしか他に方法は無いだろう、結果責任なんか取りたくないとほんの少しでも思っているならなおさらのことだ。

この一大難儀を超えたその先にはもしかしたら廃県置藩の様なことになっているかも知れない。と、チョット思ったりする。