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2020年04月29日14:10

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新型コロナの危険な合併症か、血栓の報告相次ぐ 脚切断患者も

新型コロナの危険な合併症か、血栓の報告相次ぐ 脚切断患者も

2020年4月29日 9:54 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]

https://www.afpbb.com/articles/-/3280769

【4月29日 AFP】米ブロードウェー(Broadway)の劇場やテレビで活躍している俳優のニック・コーデロ(Nick Cordero)さん(41)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療のため、病院の集中治療室で3週間近く過ごした後、医師団の判断で右脚の切断を余儀なくされた──血栓ができ、血流が滞るようになったためだ。新型ウイルスによるものとみられるこの危険な合併症について、中国、欧米諸国の医療現場の第一線にいる専門家からの報告例が増加している。

 集中治療室にいる患者は、いわゆる「血栓症」をさまざまな理由で発症するが、新型ウイルスの感染者では、その発症率は著しく高い。

米ニューヨーク大学ランゴーン医療センター(NYU Langone)の救命救急医、シャリ・ブロズナハン(Shari Brosnahan)氏はAFPの取材に対し、「私がいるICUで治療を受けている40代の患者らは指先に血栓ができており、このままでは指を失うことになると思われる。理由は新型ウイルス以外に考えられない」と述べる。

 血栓が及ぼす悪影響は手足だけにとどまらない。場合によっては血栓が肺に到達して肺塞栓症を起こしたり、心臓、脳に至った場合には、心臓発作や脳卒中を引き起こしたりする恐れもある。こうしたケースでは、患者の死亡リスクも生じる。

 ニューヨーク・プレスビテリアン病院(New York Presbyterian Hospital)の医師、ベーヌード・ビクデリ(Behnood Bikdeli)氏は、この問題を研究するために各国の専門家を集め、調査結果を米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」で発表した。

 ビクデリ氏は、血栓によるリスクが非常に高いことが分かったため、新型肺炎患者に関しては画像検査で確認するよりも前に「予防的に抗凝血剤を処方しておく必要があるかもしれない」と指摘している。

 具体的には何が原因なのだろうか。理由は完全に理解できていないが、ビクデリ氏は考えられる理由をいくつか挙げている。

■肺に微小な血栓がびっしり

 新型肺炎で重症化する人々は、心臓や肺などの基礎疾患があることが多く、その分、血栓ができやすい。

 また、集中治療を受けていると、体を長時間動かすことがないため、血栓ができやすくなる。長時間飛行機に乗っているときに体をストレッチして動き回るよう奨励されるのもそのためだ。

 新型肺炎が「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の過剰反応に関係していることも明らかになっているが、このことが血栓の発生率の高さに関係しているという研究結果もある。

 もしくは、新型ウイルス自体に血栓ができやすい何らかの要因があることも考えられる。他のウイルス性疾患でも血栓ができる例がすでに報告されている。

 ただブロズナハン氏によると、ヘパリンなどの抗凝固薬は全員に効果があるわけではないという。これについては、血栓のサイズがあまりに小さいことがあるためと説明している。

 実際に検視解剖では、一部患者の肺に微小な血栓がびっしりと形成されていたことが確認されている。

 こうした現象について、米ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)にある退役軍人病院の集中治療室で働く医師、セシリア・ミラントボード(Cecilia Mirant-Borde)氏はAFPに対し、血中酸素濃度が低い患者に人工呼吸器を使用してもあまり効果がないのは、肺に微小な血栓がたくさんできていることで説明が付くと指摘した。(c)AFP/Issam Ahmed and Ivan Couronne


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