大野知事を責めないで

これは残念な話だけど、一つ気になったのが、これで埼玉県の対応に文句を付ける
人が少なからず出てしまうのではないか、という点。

ここからは推測を含むので、その分を割り引いて考えていただきたいのですが、
このニュース記事で書かれていない重要な要因として、
「埼玉県は単位人口当たりの医師数が極端に少ない」という点も
考慮する必要があると思われます。

仮に軽症者に宿泊施設で療養してもらうとして、症状の急変時に対応してもらう
医師が配置できなければ、自宅療養とほとんど変わりありません。
その医師が、埼玉県は少ないのです。

だいぶ以前から「埼玉県は医師が少ない」状態が続いていました。
徐々に増えてはいるようですが、元々埼玉県は人口増加率が他県と比べ高いので、
それに追い付いていないものと思われます。

この件については以下の記事に載っています。
※ツイートボタンがあるのでリンク可と判断しURLを示します
　埼玉の医師数１万２９２８人　人口１０万人当たりでは全国最少
　医師呼び込む施策、県が予算計上へ
https://www.saitama-np.co.jp/news/2019/12/23/03.html

この1人が亡くなったことだけで県の対応にとやかく言うのは早計だと思います。
当面はニュース記事中に書かれている措置を取るしかないでしょうし、
長期的には埼玉県内の医学生の(恐らくは東京への)流出を如何にして抑制するか、
という方策が必要なのではないでしょうか。

■知事「自宅療養やむを得なかった」　埼玉の軽症男性死亡
(朝日新聞デジタル - 04月23日 12:57)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6057987