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2020年04月22日17:00

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学校のなつやすみ、つぶしていい?ホントに?

新年度のはじまりと
感染症対策としての措置での学校の閉鎖的な事情が重なって
とくに小中学校を中心に授業時間が不足する問題が深刻になってきていますね。

補う先を、なつやすみ返上で、という自治体もあろうかと思いますが
「そこに長期休暇だった隙間があるじゃなーい」的な
短絡的な結びつけは ちょっと待った! かと思います。
結果的にそこに落ちるとしても、
まずは頭を使って考えましょうよ。

制度なり慣習なりがあるから使う、というのは
確かに手っ取り早いかもしれませんけど
なぜ、どういう目的でそういう制度があって
どんな背景をもとに慣習として成り立ったのか、ということを知った上で
納得する/させるプロセスを割愛してはいけないと思うんです。

なつやすみ(ここでは学校の夏季休暇のことを主な焦点として)って
どうしてできているんでしたっけ?
地方によって差があるにしても、1か月ほどの長期間を休みにする背景って???

日本をはじめ、温帯やそれに近い気候帯に位置づく地域の夏場は
それを回避しなくちゃやってられませーん、というレベルのもの。
そんな環境下で勉強なんてしたって頭にはいるはずがないでしょ?
というのが主因。

もちろん、農耕が生活の中心になっていて
手作業が主なリソースだった頃には
その時期に一家総出で手をさかなくちゃとてもじゃないけど
食い扶持が危ぶまれる、という産業的な背景もあったでしょうし、
帰省して田舎の作業を手伝うのだ、とか
お盆という行事は本家でやるもの、というしきたりとか
そういうトラディショナルな経緯があって成り立ってきたはず。
戦時下であれば、集中的な心身鍛錬の期間として使われたり
その名残がラジオ体操だ、という説もあるくらい。

さて・・・、
勉強するには熱すぎる、という点に於いては
空調設備が導入されたりして環境は改善されている、と言うところもあるから
主因が副因にとって代わられているというのはあるかもしれません。
ただね
昨年冬から今年の初春にかけて、降雪が極端に少なかったでしょ?
夏場の水不足は考えなくていいの?
電力不足で冷房は控えてください、ってならない?

春先にコロナというヤツがやってきたので
今年のお盆は無しにしまーす。ご先祖様ごめんね、って言える?

などなど
偏った例かもしれませんが、
この度の全国的な自粛で明らかになった
影響範囲や連鎖反応という考え方を
もっと学んで欲しいな、ということです。

「当事者」になり得るのは生徒だけじゃなくて、
保護者家庭、教職員の労働、学校関係者の活動などがすべてか?
見えているひとつの側面に過ぎないんじゃないか?です。

つまりは
ことを決定したり判断したりする方々にくれぐれもお願いしたいのは、
「そこにあった休暇を補填すれば・・・」
「足らないから」
というだけで踏み切らずに、周辺との兼ね合いもきちんと考えて
計画してくださいね、というお願いです。
許容されるリスクの置き換え範囲か、という考え方です。
自分の責任範囲じゃないから、あっちにやっちゃえばいい、じゃなくて
置き換えられた先々の理解や納得、対処方法、調整はできていますか?

一年間のうちで、1か月以上が、「ふつうに」過ごせなかったツケを
のこる11か月未満で補わなくちゃいけないことは
国民全員がわかっていること。
その理解が及ばない人は放っておいて良いけれど
どこかで割り食うものごとを「無視して」いい、というのは止めましょ。

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