うすら寒い雨の日、…薄暗いマンションで孤独死した方の居室をのぞいてしまった。
或る人の日常が、ぷっつりと途切れて、
…部屋の空気、残されている調度品、ハンガーにかかった衣類・・・何もかも滅びの途中。。
澱んで、饐えて、色褪せて…それほど経ってないのに。モノクロの世界?
組長の仕事の一環として、滞納の諸経費の取り立てがあるのだが…
どういう身内がおられたのやら、どなたが相続して、そのお部屋の片づけはいつになるんだか?
まったく先が見えないの。
…暑くなってきたら、臭ってくるんではないかな?
市役所に相談に行ったり、何とか情報が欲しくて、しろーと探偵の気分。
小さな古いマンションで、組合もないから…、最初からの主(ぬし)のような老婦人が頼り。
80過ぎらしいが、全くぼけておらず・・・下町のマープルおばさんという風情。
いやはや・・・
アタシ、またまた、ややこしい人生の真っただ中?
それほど、もう動揺もしないわさ…どうにもならなくても…人生は過ぎてゆくものだもの。
今回は私に直接は関係しないことだし。
しっかりと受け止める決心がつかないうちに終わっている事象もあることだし。
・・・かかわる義理もないし、ね?
まったく、私個人の手に負えることは、ほんとうに少ないな…。
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