コロナと報道

コロナのニュースばかりだがこれでいいのかなと疑問に思っています。

もちろんコロナのニュースは大事です。人や社会に伝染病が発生することはある意味当たり前ですが、体調を崩す人やなくなる人がいるのは大変なことです。情報は必要です。

でも伝染病によって人類が滅びるとか、社会が崩壊するわけではありません。

いつでもどこでも、病気は発生するし、人も社会も耐性を身につけてやがて落ち着きます

中性のヨーロッパのペストじゃあるまいし、とたかをくくったような発言を不適切に思う人もいるかもしれませんが、コロナだけに目を奪われてはいけないと思うのです

もちろん早く落ち着くために、人から人への感染を減らすべく不要な外出は控えるべきでしょうけどね

ここで僕が言いたいことは、日本のとても大事な長期的な問題、国債や財政、年金と医療費、少子高齢化といった複数世代にわたり積み重ねられてしまった、そしていまなお悪化している問題を報道しなくなってしまったメディアに問題があると言いたいのです

特効薬のない難しい問題、誰もが避けて通りだがるし、自分は関係ないと思っているから報道しても視聴率だってとれない、普段から報道されにくい問題です。ましてや今の事態では余計に報道したくならないのだと思います

ても病気の流行は今の時点では大きなインパクトをもっていますが永続的なものではなく、一方で国家財政は長期にわたる問題です

毎年一億二千万人が10万円ずつ、つまり12兆円を返済したとして、1000兆円超えの負債を返済するのに90年近くかかります

その間に人口は減らないし、新しい借金も増えないと仮定してですらそんなレベルです

一世代30年と仮定して、上の世代が積み重ねてきた負担を下の世代には押し付けないと覚悟を決めて、これから30年で完済しようとして、毎年みんなが30万円を支払うとしたらどうでしょうか。みんな支払い続けられますか

できる人もいるけど、全体としては無理です

コロナは数ヵ月単位での短期間で大変な被害を起こします。もし封じ込めに失敗したら、第二次大戦以降マイナス成長を記録しなかった世界経済がマイナス記録を出すかもしれないくらいのインパクトになるかもしれないと個人的には思います

だけど日本にとって、借金の問題はコロナとはけた違いのインパクトをトータルで持つのです

短期的に爆発しないから意識されづらいだけ、適切な例えではないかもしれないけど原発と同じです

さらに質が悪いのは事態は悪化し続けていることです。またコロナは確実にこれに拍車をかけます

だからメディアにたいしておかしいと言いたいのです
コロナも日本の借金もせめて同等に報道し、みんなで解決のために行動するべきでしょう

もちろん国債の大半は国内金融機関が保持しているとか、円の信用力や国の購買力は経済規模に依存するとか、反論はあるでしょうけれど、大変な思いを我慢して二週間限定で都市や地域を封鎖すれば落ち着くコロナとは違います

無駄を省き、国の仕組みを変えながら何十年も経済成長を成長を続けていかないと国が破綻するのです

とてもひどいインパクトがある
なのに報じない
だからジャーナリズムとは何か問いたいのです