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2020年04月11日12:23

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(一部内容追加)抗体介在性感染増強

いきなり 漢字の暗号みたいな日記の題名なのですが

今日は「なんですぐにワクチン作られへんのんじゃぁ!!責任者出て来い!!」

の話をしていきます

例えば ワクチンそのものが有毒だったりしたら
それこそ取り返しがつきませんよね?

次に
「そんなアホな話があるかぁアホンダラァ!!」
と叫びたくなる話なのですが

「そのワクチンで 獲得免疫を得ることによって
別の疾患の引き金になったり
別の感染症に 余計にかかりやすくなってしまった」

なら なんか勝ち負けで言うと負けかもしれませんよね?

COVID-19の話ではないのですが

例えばデング熱やエボラ出血熱では
「一度感染してできた抗体が別の型のウイルスの感染を助ける」
と言う「どついたろかぁ!!」な事が起こります

これのことを 抗体介在性感染増強(ADE)と呼びます

実際にデング熱のワクチンでは
2016年にフィリピンでワクチンが採用されたのですが
このワクチンを接種した子供に対して
1回目の感染では効き目を発揮してくれたのですが
2回目の感染で 逆にこいつでで数百人の死者を出してたりします

普通に考えて 予防接種を受けたら
1回目の感染は風邪程度に収まるけど
2回目の感染でバンバンと重篤化して死に至るような代物を
ワクチンだと言って 予防接種したら
これもまた取り返しがつかないことになりますよね?

治療薬だと症状が悪化して一刻を争う人を救う選択肢を増やすために
安全性と開発のスピードは同程度に重要視されるのですが
健康な人に投与するワクチンは
スピードよりも安全性を重要視するものです

ここいらの事情があるので
「開発できたお」と言っても
それから長い期間をかけて人体実験して
上記のような致命的なリスクがないかどうかを確認しないといけないので
承認までには時間がかかるわけです


(以下が追加内容です)

このCOVID-19は もう生物兵器の可能性が完全に否定されています

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/033000204/

(一部抜粋)

ウイルスの進化史を明らかにする能力はまた、「新型コロナウイルスは生物兵器として実験室で秘密裏に製造されたものである」などという陰謀論を即座に打ち砕いた。(参考記事:「第5回 バイオテロ用の画期的な小型検知器を開発」 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140826/412780/  )


3月17日付けで学術誌「ネイチャー・メディシン」に発表されたアンダーセン氏らの論文は、新型コロナウイルスのゲノムの特徴を、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)を含むコロナウイルスや、コウモリやセンザンコウなどの動物から単離されたコロナウイルス株などのゲノムの特徴と比較して、陰謀論を否定した。

 そもそも、新型コロナウイルスの基本的な構造は、これまでに研究されてきたどのコロナウイルスとも異なっている。また、その遺伝子には、実験室で培養されたのではく、生きた免疫系と戦ってきたことを示唆する特徴がある。

 それだけではない。生物兵器の設計者は、最大の効果を得るために、既存のウイルスをヒントにして完璧なウイルスを作り出そうとするだろう。ところが新型コロナウイルスには、自然選択によるものと思われる小さな欠陥がいくつかある。

 例えば、細胞への感染の仕方だ。コロナウイルスが動物細胞に感染するときには、ブロッコリーの頭の部分のような形の「スパイク」と呼ばれるタンパク質を使って細胞の「出入口」にあたる受容体に結合し、細胞内に侵入する。新型コロナウイルスは、ヒト細胞のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体に強く結合するが、この相互作用が最適なものではないことが実験によって示されている。(参考記事:「もしや新型コロナ? 疑われる自宅療養時に気をつけるべきことは」)

「人為的に完璧なウイルスを作ろうとするなら、このようにはしないでしょう」とアンダーセン氏は言う。氏らの分析結果は、新型コロナウイルスが2019年11月頃に動物からヒトへ飛び移ったことを示唆している。

(抜粋は以上です)

生物の免疫系とケンカして生き残ってきた歴史がある以上
人間以外の自然宿主がいるわけで
また「人畜共通感染症」でもあります

このため
人間と接触する機会が比較的多い動物に対しても
感染性であったり 感染後のゲノム変異だったりを
丁寧につぶしていく必要があります


ここいらについて指摘している記事が


https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/30/06749/

です

一部を抜粋します

免疫は、そのメカニズムによって2つに大別される。1つ目は、液性免疫と呼ばれ、ワクチンの接種や過去の感染によって体内で作られる抗体が活躍する。抗体には、病原体などに結合することで感染力や毒性を失わせる作用を持つものや、マクロファージなどの免疫細胞による取り込み・処理を助けるものなどがある。2つ目は、細胞性免疫と呼ばれ、マクロファージやキラーT細胞といった免疫細胞が病原体や病原体に感染した細胞を直接取り込み(貪食と呼ばれる)、処理することで体を守るシステムだ。

現在、米国や中国を中心に複数の企業がワクチンの開発を進めている。開発中のワクチンの種類は多岐にわたるが、その多くは、病原体である新型コロナウイルスの一部を抗原としたワクチンだ。その中でも、細胞に感染するために必要となる、ウイルス表面に発現したスパイク(S)蛋白質という部分を、抗原として利用する研究開発が盛んだ。本誌(日経バイオテク)が既報の通り、既に幾つかのワクチンでは、実際にヒトに投与して、安全性や有効性などを検証する臨床試験が始まっている。


順調に進んでいるワクチン開発だが、実用化に向けた懸念もある。その1つが、ワクチンの接種などにより起こりうる「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる現象だ。本来、ウイルスなどから体を守るはずの抗体が、免疫細胞などへのウイルスの感染を促進。その後、ウイルスに感染した免疫細胞が暴走し、あろうことか症状を悪化させてしまうという現象だ。

 ADEの詳細なメカニズムについては明らかになっていないことも多い。ただこれまでに、複数のウイルス感染症でADEに関連する報告が上がっている。例えば、コロナウイルスが原因となる重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)に対するワクチンの研究では、フェレットなどの哺乳類動物にワクチンを投与した後、ウイルスに感染させると症状が重症化したとの報告があり、ADEが原因と考えられている。

 また、ネコに感染するネココロナウイルス感染症でも、ウイルスに対する抗体を持ったネコが、再び同じウイルスに感染することで重症化するとの研究報告がある。ネココロナウイルス感染症の研究に取り組む、北里大学獣医伝染病学研究室の高野友美准教授は、そのメカニズムについて、「抗体と結合したウイルスが、抗体の一部分を認識する受容体を介してマクロファージに感染する。すると、マクロファージは症状を悪化させる因子を過剰に放出し、結果的に症状が悪化してしまう。抗体の量が中途半端であると起こりやすいと考えられているが、どのような条件で起きるのかはよく分かっていない」と説明する。

 高野准教授らは、ネココロナウイルス感染症に対して、抗体が関与する液性免疫を誘導することなく、細胞性免疫を優位に誘導するワクチンの開発に取り組んでいる。高野准教授は、「新型コロナウイルスでADEが起こるかどうかは明確ではないが、細胞レベルの実験で検証できるはず。既に検証している研究者がいてもおかしくない」と説明。また、「細胞性免疫を誘導するワクチンの開発は、(ADEを防ぐための)1つの手段になり得る」(高野准教授)という。

 また、新型コロナウイルスに関する米国の研究報告では、「ウイルスのS蛋白質のうち、感染において特に重要な役割を担う一部の領域をターゲットにしたワクチンを開発するべき」などと指摘。加えて、「S蛋白質に対する不完全な免疫(抗体)が誘導されれば、ADEが起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

(抜粋は以上です)

この危険があるので
ワクチンを作るための基礎研究では
絶対に「比較的人間と接触する機会が多い動物」への感染性や 
その動物の体の中でのゲノム変異の系統樹の研究から
日記の題名にある抗体介在性感染増強についてのリスクの研究の観点から
その系統樹を研究する必要があります

この理由があるので
どうしても多くの動物に感染させてみて
それらの基礎研究の積み重ねの上で
抗体介在性感染増強のリスクを見極めたワクチンを開発しないといけないわけです







■コロナが増殖しやすい動物は? 中国の研究チームが実験
(朝日新聞デジタル - 04月09日 22:03)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6041288
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