ブルーレイを借りて映画『コーヒーが冷めないうちに』を見た。
主演が有村架純で、吉田羊も出ていて、
ドラマ『中学聖日記』の2人だと思い嬉しかったのだが、
他の役者も素晴らしかった。
ある喫茶店の決まった席に座ってコーヒーを入れてもらうと、
タイムスリップできる・・・ただし、条件がいくつかある。
例えば、過去に戻って何をしても、その後に起きた事実は変えられない、とか、
コーヒーが冷めないうちに飲み干して現代に戻ってこないと、
二度と戻れなくなる、などの条件がある。
アメリカに行ってしまう幼馴染と喧嘩別れした日に戻って、
幼馴染の気持ちを聞いて戻ってくる。
幼馴染がアメリカに行ってしまう事実は変わらないので、
未来を変えるために行動する女性や、
認知症になってしまった妻の過去に会いに行くと、
妻が自らの病気を知っていて・・・など、
4人がタイムスリップする話が詰まっている。
少し泣けて、温かい気持ちになれる、
とても良い映画だった。
映画の予告編では
「あの日に戻れたら、あなたは誰に会いたいですか?」
というキャッチコピーが付いていて、
それを考えると、パッと3人が浮かぶ。
過去に戻っても、その後に起きた事実は変わらないとしても、
ガンで亡くなってしまった同期の女性に会いたい。
亡くなる少し前に念願だった仕事復帰して、
彼女にとってもそれが幸せだったのだろうけれど、
好きな京都旅行に行くとか、やりたいことをやるとか、
最後の時間を思いっきり楽しんで欲しいと言いたい。
亡くなってしまった祖母にも会って話したい。
亡くなる数日前に家の中で転んで怪我をして、
でもどうせすぐ治して散歩したり、縁側でお茶を飲んだりすると思っていたら、
部屋で療養したまま数日後に亡くなってしまい、
怪我をした日から会えずに、逝ってしまった。
一人で仕事をしているときに、気を使ってくれた祖母に、
感謝の気持ちを伝えたい。
そして、過去に付き合っていた女性にも会いに戻って、
手をつなぐこと、腕を組むこと、洋服を一緒に見ること、写真を撮ることなど、
変な恥ずかしさから、全て拒否してきたこと、
さらに調子に乗っていたことを、精一杯の土下座で謝罪したい。
過去は変えられない、ただ、未来は何とかすることができる、
というテーマが映画にはあった。
3人への後悔を生かすために、自分の行動を変えてきたつもりだけれど、
もう一度、再確認しよう。
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