慈恵医大の本院では、看護学生の時に解剖室などの見学や実習でお世話になった病院でした。
今、世界の状況を見ると医療崩壊が始まり、多くの医師や看護師などが悲鳴を上げています。
もう、日本も同じような姿になるのが見えてきそうで怖いです・・・・
大昔、看護師になりたての時の経験・・・
まだ、癌の告知がない時代の時、自分の担当の患者さんに子宮がんで入院していた高齢のKさんがいました。
今と違い、抗がん剤の副作用も強く点滴を受けている間ずーと気持ち悪い様子で
食べれない・・・・食べても吐き気がして・・・・・と
でも、唯一食事についていた小さなアイスは、冷たくておいしいと嬉しそうに食べてくれてました。
その笑顔が見れるのがとてもうれしくて、その人用に病院の売店でアイスを買っては
冷凍庫に入れて、少しづつKさんに食べてもらっていました。
でも、運悪く病院の売店が改装のために閉めていた時が・・・・・
Kさんのアイスが買えない・・・・・
短い休憩時間だけど、外の店でKさんのアイスを買ってきては又
Kさんの笑顔が見たくて・・・・・
でも、もう、そろそろアイスの味もわからなくなってきたのかな・・・・?
日に日に笑顔が・・・・
とうとう、Kさんとのお別れの時がきてしまった
運が良かったの?悪かったの?
自分の勤務時間内に急変してしまい、医師や先輩看護師がバタバタとしているのに
思うように、自分は動けなかった
Kさんをお見送りした後も、トイレで声を殺して泣いてしまった・・・・
もっと、機敏に動けたらKさん助かったの?どうして動けなかったの?などと
先輩看護師にも「貴方のせいではないよ!よく最後までお世話したよ!」と言われしたが
癌の末期だったので、わかっていたけど、しばらくは落ち込みました。
これが、私が初めて患者さんとお別れした時の経験
何年も仕事をしていると、患者さんをお見送りすることが増えて
最初の時と同じような落ち込むことは少なくなりましたが
でも、やっぱり元気で退院していく笑顔を見るのが一番の幸せ
この仕事をしていて良かったな!!って思うものが・・・・・
今回のウィルスでは、患者さんの命の選択を医療従事者が選別せざる得ない状況に
医師も看護師も患者さんを救う事が使命として働いているのに、忙しいとか
休憩時間がないとかの問題とは、全然違う大きな・大きな精神的なダメージを受けながら
戦わないといけないなんて・・・・・
なんて、残酷なウィルスなの・・・・・
一日も有効な薬や治療法が確立してほしいです。
■東京慈恵会医大病院、患者ら6人感染 診療を一部制限
(朝日新聞デジタル - 04月04日 19:50)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6034909
ログインしてコメントを確認・投稿する