若い人は知らないと思うが、かつて盗用多にはコロナという車があり、日産にはブルーバードという車があった。
当時、日本の自動車メーカーの二大巨頭だった盗用多と日産、熾烈な戦いを極めた。
中でもファミリー層に人気のあったコロナとブルーバードの戦いは「B（ブルーバード）C（コロナ）戦争」と言われたほどだった。
初期はタクシーの重要をあてにしたが、1200�佞離屮襦璽弌璽鼻�310）に対し、コロナは無理に1000�娑焚次�PT10）としたためパワー不足と不評だった。
「ダルマコロナ」と親しまれた初代コロナだが、自分は一度も見た事は無い。ブルーバード310は走っているのもたまに見かけた（40年前）。
次のブルーバードはなんと！イタリアのピニンファリーナのデザインを依頼。
そのエレガンスな、アルファロメオを思わせるスタイルで登場。
またスポーティな「SS(スポーツセダン）」「SSS(スーパースポーツセダン）」を設定。
しかし二代目コロナは旧態依然としたスタイルだった。今回もブル圧勝？と思われたが・・・
当時、イタリアンデザインを理解できる日本人はいなかった。スパゲティを「そんなもん食えるか！日本のそばうどん最強」という自動車後進国の日本人は「垂れ尻」と揶揄した（日産はその失敗以降、テールの下がった車を「不吉」と嫌悪した）。
今回はコロナの勝ちだったが・・・決して楽勝ではない。先進的な「カンチレバーサス」を採用したが、これが不評だった。当時悪路ばかりの日本では乗り心地は二の次。
壊れない事が要求された。悪い路面に忠実に追従するカンチバーサスはそれがあだとなり、はねて乗員が天井に頭をぶつける事態が発生した。
盗用多はリアサスの設計変更しようとしたが、カンチレバーサスを用いた設計者は譲らない。そこでカンチレバーサス設計グループを海外旅行に行かせ、そのすきにオーソドックスなリーフリジットの作り直した。
次期ブルーバード510。あのサファリラリーを制した栄光のブルーバードである。
卓越した技術と作戦で世界の舞台で圧勝したブルーバードである。
自分含め、この偉業でブルーバードファンになった人は多いと思われる。
何と言っても卓越した走り。バンを除く全てに四輪独立サスを採用。シャコタンにするとリアが「ㇵの字」を書くのが日産車の証だった
盗用多には当時、盗用多2000GT以外に四輪独立サスを採用した車はなかった。
安価なリジットサスだった。
しかし「アローライン」「バリカンコロナ」と言われた三代目コロナはシャープなデザインで人気だった。しかも国産初のハードトップを出しものすごくカッコよかった。
中身が見えない日本人は飛びついた。
しかもこのコロナにDOHCエンジンを載せた「盗用多1600GT」はあのスカイラインGT-Rのデビュー戦でGT-Rを翻弄する。
走路妨害なんちゃら言われるが、自分はGT-Rは敗けたと思っている。
さらにブルーバードを成長させたローレルに対し、盗用多はコロナマーク�兇鬚屬弔韻討�た。
軽快な吹きあがりと燃費の良さで評判のプリンス系G18エンジンを載せ、日産お得意の四輪独立サスで素晴らしい走りを見せ、ブルーバードの一格上のハイオーナーカーをめざしたローレル。それに盗用多は「ひひひっ！」とぶつけてきたのが「マーク�供廖�
エンジンやシャシは秀逸だが真面目さを纏ったローレルに対し、中身はクソだが赤いハードトップボディに白のレザートップを貼ったマーク�兇蓮屮ぅ吋瓮鵝廚妨�えた。
エンジンも、最初はなめらかな音を出し買う人を騙した。買った後でガサガサした音やバケの皮がはがれるマーク�供�しかし車音痴の日本人はマーク�兇坊欧�った。
ブルーバードはそのあと（バイオレットも710でブルーバードの仲間）で低迷を続けた。
しかし、ついに借りを返す。910の登場だ。
610以降「インボルブ」と呼ばれていた、中が見えないスタイルを止め、Audiのクリーンな直線的なスタイルに変更した。
自分も910ブルーバードに乗っていた。セダン好きの自分にとって、いかにも「セダンのお手本」と言った感じだったから。
そして、従来「おっさん車」のブルーバードに「赤＆黒」の斬新な色。
おっさんが嫌う沢田研二をイメージキャラに持ってきた事。
さらにレース「シルエットフォーミュラ」参戦。
自分の910は「国産車4気筒初」のターボだった。当時ゼロヨンで日本一だった。
Zエンジンがクソと誰が言った？ターボのパワーについて来られる車は少なかった。
雑誌にも「スカイラインRSと互角に張り合える」と評された。
910は「名車」と呼ばれた510以来のヒットとなる。
自分は自分を「スカイランが好きだが、スカイラインに似合う男ではない。自分が乗ったらスカイランに失礼だ」と思いつつ「ブルーバード乗りの意地」でスカイラインにケンカを売った。
嫌だったろうよＲＳ乗りは。なんたってブルは格下。
でも低いギアで3000以上回っていればドワッと襲い掛かって来るブルバードターボはね。でも抜かないよ。抜いちゃいけないんだ。
スカイラインはナンバーワン。ブルーバードはナンバー2なんだ。
でもね、スカイラインが無様な走りしたら、ブルーバードが許しませんよ！
正直「ボロ―バード」と揶揄されながら、実は日産はブルーバードに力を入れていたのではないだろうか？
ターボにしてもフルタイム4ＷＤにしても、まず売れるブルーバードに搭載してデータを取り、それをスカイランＧＴ‐Ｒにフィードバックしていたのではないか？
今はスカイラインに乗っているが、やはりブルーバード910と影を重ねてしまう自分である。
■トヨタ、新型コロナで需要急減 「お膝元」でも生産調整
(朝日新聞デジタル - 04月03日 11:14)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6033077
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