世代を超えた爆笑王

「東村山音頭」の頃はあまり記憶になくて、ボイスチェンジャーを使って早口言葉をしてた頃からの記憶は鮮明に残っています。

そこから「カラスの勝手でしょ〜」があって、ヒゲダンスですよね。「カラスの…」はバカみたいに大声でテレビに向かって歌ってたなぁ。でも親に怒られた記憶はないんですよね。多分怒られたのでしょうが、それ以上に楽しかったです。ヒゲダンスは大道芸みたいなことよりも、あの音楽と動き、そして表情が楽しかったんですよね。失敗したとき落ち込みながら踊るのがおかしかったなぁ。

志村けんさんが亡くなりました。

志村さんのすごいところは、広い世代に愛されたことですよね。私よりちょっと上は東村山音頭で、私と同じ世代はさっきも書いた通りカラスの勝手とヒゲダンス。ちょっとしたの世代はごきげんテレビとか大丈夫だぁ。さらに下の世代は動物園だったり。そして広い世代で大爆笑のコントだったり、バカ殿だったりですよね。一斉を風靡した時代時代の面白い芸人さんは数多くいらっしゃいますが、こんなに広い世代に愛されたコメディアンは志村さんしかいないでしょうね。

感染されたというニュースから訃報まで、多くの方のコメント等を拝見しましたが「シムケン」って呼んでいる世代がいて驚きました。「シムケン」って「ら」しか略してないですよ(^_^。「チバレイ」並みに略す意味が分からない略し方ですよね(^_^。でもそういう風に呼ぶ世代は確実にいて、私たちのようなおっさんと同じ志村さんの話題で盛り上がれるってすごいことだなと思います。

ボートレースだか何かでノミ行為だったかな？を志村さんがしてしまったことが発覚して、一時期謹慎したことがありましたよね。その時「志村もごめんなさいって反省するんだな」って思いました。コントでいかりやさんにイタズラしたって謝らないし、怒られても「怒っちゃや〜よ」って言うし(^_^、こんな大人もいるんだと思ってたんですが、本当に悪いことをすれば謝ったり反省するんだ、志村も同じなんだと幼心に思ったものでした。

何かの番組で、女性アイドルがコントのゲストに来た時、楽屋でわざとオナラの音を出すんだそうです。その時のリアクションで、コント向きかどうかを判断するって志村さんがかなり前に話していて、爆笑して反応が良かったのがキャンディーズと優香さんだったそうなんですが、もしかしたらももクロちゃんもオナラの洗礼を受けて、見事なリアクションをしたから毎年バカ殿に呼ばれていたんだろうなって思っていました。

最後の出演が2018年の末で、ちょうど私は怪我して動けなくて、ちょっとやさぐれ気味だったのですが、バカ殿に出たももクロちゃんを見て笑わせてもらって元気が出た思い出があります。また出演して欲しかったですよね。近々ももクロちゃんと志村さんの対談が企画されていて、行われる予定だったそうです。悔やまれますね。

こういうことを書いては良くないかもしれませんが、別の病気で亡くなられたのなら、ただ悲しいで終わると思うんですが、今回はコロナウイルスという、こんな病気が流行らなければまだまだ元気だったのにと思うと悲しい感情以上に悔しさが湧いて来ます。

昨年放送された金スマの志村さんの回が素晴らしい内容だったんですよね。今夜再放送されるそうです。未見の方はぜひ。

心からご冥福をお祈りします。ウンジャラゲの歌ってクレイジーキャッツのカバーだったんですね〜。