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2020年03月28日21:22

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「歴史は夜作られる」、「カラヴァッジオ」

 …正午まで、アルバイト。

 先般の小池都知事による自粛要請のせいか、薄ッ気味ワルいくらい人が少なかった。

 帰宅後、DVDでフランク・ボーゼージ監督の「歴史は夜作られる」と、デレク・ジャーマン監督のイギリス映画「カラヴァッジオ」を観ました。



 ☆「歴史は夜作られる」(1937)監督 フランク・ボーゼージ 出演 シャルル・ボワイエ、ジーン・アーサー、レオ・キャリロ、コリン・クライブ、ジョージ・ミーカー、イヴァン・レベデフ、ルシアン・プリヴァル

 『アメリカの海運王と呼ばれた男ブルース・ベイルが妻アイリーンを愛するあまり異常なまでの嫉妬心を燃やす。それに耐えられなくなった妻がパリに逃げ出そうとするのだが、ひょんなことから知り合ったポール・デュモンと恋に落ちてしまう。
 当時を代表する人気スター2人を中心に適役がキャスティングされ、都会的センスに溢れたメロドラマの秀作と言えよう。
 巧みなストーリー展開に加えて、靴を脱ぎ捨ててタンゴを踊るジーン・アーサーの可愛らしさや、クライマックスでのタイタニックを思わせる船の遭難シーン等、見せ場もたっぷり盛り込まれている。』


 …2度目の鑑賞です。

 うわぁ、メッチャひさしぶりに観ましたァ。何十年か前にリバイバル上映された時に観て、それ以来ですからねぇ!

 ラストのクライマックスである豪華客船の海難シーンがあまりに強烈で、そこばっかりが記憶に残っていたんですけど。
 じつは、そこに至るまでのドラマがいろいろとあって、改めて面白く観ましたよ。いろんな名場面がたくさんあって、ね。

 ラブコメディのイメージの強いジーン・アーサーですが、こういう大人のメロドラマもいいですねぇ。

 嫉妬深い夫、海運王ベイルを演じるコリン・クライブの悪役っぷりや、レオ・キャリロのコメディ・リリーフっぷりもいい味出してます。


 …それにしても、やっぱりラストの海難シーンが本当にいいなぁ。
 タイタニック号の沈没事故が起きたのは1912年4月14日深夜。…本作が製作されたのが1937年、当時としてはわずか25年前の事件だったんですね。


 …こういう映画こそ、リメイクして欲しいなぁ!



 ☆「カラヴァッジオ」(1986)監督 デレク・ジャーマン 出演 ナイジェル・テリー、ショーン・ビーン、ティルダ・スウィントン、デクスター・フレッチャー、スペンサー・リー、マイケル・ガフ、ナイジェル・ダヴェンポート、ロビー・コルトレーン

 『ミラノ近郊の小さな村に生まれたカラヴァッジオことミケランジェロ・メリージは、画家になるためローマへとやって来た。やがて、デル・モンテ枢機卿の寵愛を得て、画家として地歩を固めるのだが、同性愛をはじめとする奔放な振る舞いが、彼を破滅へと追いやっていく……。
 ルネサンス末期に生きた異端の画家カラヴァッジオの生涯をモデルに、英国が誇る異才デレク・ジャーマンが描くアート映画。
 舞台背景をルネサンス時代とも現代とも分からぬようにし、混然としたなかにカラヴァッジオの精神と作品を艶やかによみがえらせて、ジャーマン映画の真骨頂を見せる。』


 …いやぁ、ヤられちゃいましたねぇ。これは、いいわぁ!

 難解と言えば、たしかに難解。…ストーリーとか追っかける映画ではないので、だから、もう、フィルムに身を委ねて、それこそ美術館で絵を鑑賞するように観る映画なんですよね。

 いわゆるカラヴァッジオの伝記映画ではありませんッ!
 作家デレク・ジャーマンの頭の中の “ カラヴァッジオ像 ” をフィルムに焼き付けたアート作品であります!


 …役者さんが、みんなセクシー。何なんだろう、やっぱりデレク・ジャーマンの美意識が反映されているんでしょうね。
 若きティルダ・スウィントンの不思議な美しさ、少年時代のカラヴァッジオを演じたデクスター・フレッチャーの魔性。
 カラヴァッジオの口のきけない相棒、エルサレムを演じたスペンサーリーが、個人的にはもっとも気になりました。



 『星は貧しい者のダイヤだよ。
  金持ちはダイヤを隠す。
  輝く天の宝とは
  比べものにならないから。』



  『絶望は恐れを知らず(“ NO HOPE., NO FEAR ” )』
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