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2020年03月24日22:04

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M10

今日は下記の演奏会が急遽取りやめとなり、その代わりライブストリーミング中継がありました。

○慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ第229回定期演奏会
開演:2020年3月24日(火)18:30
会場:サントリーホール 大ホール
曲目:
ウェーバー/『魔弾の射手』序曲
リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲
マーラー/交響曲第10番 嬰ヘ長調(クック版)
指揮:大河内雅彦
https://curtaincall.media/wagner-society.html?fbclid=IwAR3N5AzssZtdPEGSNWqoQzWwOQD95YSqA9XqM4KbyyoH3V-HqFAIyCFZnp0
(配信は現在はされておりません)

移動中(帰宅途中)に視聴したため前プロはややストリーミングが乱れ気味で簡単な感想にします。

ウェーバー/『魔弾の射手』序曲
ホルンの斉奏といい木管の動きといい、なんというか、プレ・ワーグナーという感じでほんとに素晴らしい。

リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲
本プロもそうでしたがコンマスの青年があまりにも超絶すぎる。
そして本格的なカスタネット。

マーラー/交響曲第10番 嬰ヘ長調(クック版)
度肝を抜かれるというより生霊を学生の若人に完全に捧げた感じ
日本初演の渡邉暁雄/都響以来今まで聴いたベスト3(金山隆夫/モーニング・フィル、金子建志/19世紀オーケストラ、インバル/都響)の中では少なくともインバル/都響は抜いた感じ
学生のオケのためか、なるほど、そうだったのかというところが多数ありました
マーラーが9番まで生気あふれて生き生きとし死は形而上学的でかつマーラーの周囲の人の死を描いているが10番は初めて自分の死を描き近づく死に対して激しい抵抗と諦めの叫びを描いたものと思っておりました それはその通りなのですがその叫びというのは死にたくない!と聴き取ってきました。ところが今日の演奏会で聴いた叫びは生きたい!だったのです。生きたい!生きたい!もっと生きたい!そうか、もし若者が避けられない死の余命にさらされたら死にたくないよりも先に行きたい!になるのか。ちょうど昨日朝ドラのスカーレットで主人公の息子で余命を限られた武志が生きたい!と叫んでいたことが頭をよぎる 新型コロナウイルスで若年なのに死ななければならない若人の心の叫びが頭をよぎる!
それはまさに今日の演奏の若人の真摯で激しい演奏に心を突き動かされたためだ。Aの音を吹き続けるトランペットの女子がアルマと心中するようで鬼気が迫る。のちにアルマそのものになってしまったようだ 獅子奮迅のオーボエ女子もすごい 生きたい!のに生きられない!けど生きたい!周囲の死もあまり見ていないうちに自分の死が迫ると死にたくないではなくて生きたい!「死」は脳裏に浮かばない「生」だけ。そういう思いを連綿と吹き続けたフルートが385小節に至ってでもお別れなの?と訊くとクラリネットが嫌だ、もう一回フルートがお別れなの?と訊くとファゴットが嫌だ、でもそれを無言でそれをホルンが繰り返してやはりお別れになったのを聴いて涙が止まらなくなって困惑しました。

ちなみにこのクック版マーラー交響曲第10番全曲版は学生日本初演とのことです。
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