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2020年03月22日13:02

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(再掲載)The Global Macroeconomic Impacts of COVID-19

アメリカのブルッキングス研究所が新型コロナの感染拡大を受けて
これから想定されるシナリオ(世界経済に与える打撃)を予測したものです


ちなみに このブルッキングス研究所と言うのは
アメリカの政府に対する諮問機関 シンクタンクです

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

本文全部コピペしようと思ったら 普通に6万文字超えますので
リンクだけ貼っておきます

https://www.brookings.edu/wp-content/uploads/2020/03/20200302_COVID19.pdf

そもそもブルッキングス研究所といえば ペンシルバニア大学が発行している
「2019 Global Go To Think Tank Index Report(世界有力シンクタンク評価報告書2019年度版)」では
「THINK TANK OF THE YEAR -- TOP THINK TANK IN THE WORLD Center of Excellence for 2016-2018」
「Domestic Economic Policy Center of Excellence for 2016-2018」に選ばれ、「2019 Top Domestic Health Affairs Think Tanks」
つまり健康問題に関する部門で世界3位
「2019 Top Foreign Policy and International Affairs Think Tanks」
つまり外交・国際政治部門では世界1位のシンクタンクです
その世界トップクラスのシンクタンクの報告書である以上
重く受け止める必要があります

今回のパンデミックによって 
2020年の世界のGDP損失額は 最善の場合でも2330億ドル(約244兆円) 
最悪の場合は9170億ドル(約962兆円)にも上ると言う記述があります
日本だけに限っても 約14兆円から約57兆円 
アメリカは約44兆円から約185兆円
中国は約44兆円から約170兆円

つまり それだけ実体経済が萎縮して信用収縮が起きる

当然 企業業績が下がるので
PERが相対的に上がることによって株安が進むわけです


COVID-19の影響による死亡者数はさらに衝撃的で
日本では最善で12万7000人 最悪で57万人にもなると予測されています
世界トータルでは 最善で約1500万人 最悪で約6800万人です
あまりに現実離れした数字だと怒る人もいると思いますが
WHOはCOVID-19の致死率を3.4%としています
(1%程度とする研究者も複数いるが、本当のところはわからない)
これは 1918年に5000万人以上が死亡したスペイン風邪と同程度です
当時日本の人口は約5000万人 スペイン風邪によって40万人が死んだと推計されています

もちろん当時と比べれば 医療も公衆衛生もすいぶんと進化しているのですが
しかしその一方で 世界を行き交う人の数は「激増」しています
世界観光統計によれば 2018年に世界を旅した国際観光客数は14億人 
スペイン風邪が流行した1920年頃には まだ旅客機が一般的ではありませんでしたので
どれだけ多く見積もっても精々1000万人
更に その当時は上陸前の検疫で 40日程度入港を認めないことが一般的でした

それだけ世界を移動する人間の数が激増すれば 感染拡大のリスクも当然高くなるわけで
そのため今各国は死に物狂いで国境を閉鎖しているわけです

このような数字を出してきたのはブルッキングス研究所だけではありませんでして
アメリカの国土安全保障会議のメンバーも務めた感染症研究の第一人者
ネブラスカ大学医療センターのジェームス・ローラー教授によると
アメリカでのCOVID-19の感染者数は9600万人 死者数は推定48万人と推定されていまして
ブルッキングス研究所のレポートでは最善で23万6000人 中間で41万人 最悪で106万人となっていますので
ローラー博士のこの数字は ブルッキングス研究所の中間シナリオとほぼ一致しています
 ニューヨーク・タイムズの報道によれば
アメリカの疾病対策センター(CDC)も、感染対策を何もなにもしなければという前提ではあありますが
全米で1億6000万人から2億1400万人がCOVID-19に感染し
20万人から170万人が死亡すると推測しています


人間は自分が聞きたい話しか聞かないものですし
このような聞きたくない数字を見せられると脊髄反射なのか反論したくなる人も多い方が当たり前です
でも そもそもCOVID-19は その正体も 感染の実態も 致死率も 
専門家でさえ分かっていないわけで
分かっていることは世界中に感染が広がっていて
死者も多数出ているということだけです
だからこそ 複数の専門家から同じような数字が出された時は
注意深く見ておくべきだと思います

僕個人は 現在の最大の政策課題は「医療崩壊を防ぐ」ことだと思っていますが
現実には付け焼き刃の後手に回っているように見えます
まさかに備えて 死者12万人を想定した思い切った施策を打つべき時期に来ているのではないのか と思っています


先日3月12日の英国のジョンソン首相のテレビ演説です

「これから感染が広がるにつれ、みなさん、国民のみなさんに正直に伝えねばならない、これから実に多くの家族が身内・親友を失うことになるのです」(英ジョンソン首相の演説) 英国が今想定している「これから」は 国民の5%の重篤化と 0.7%に当たる27万人死亡ですが これも正直に話しています

例えば ドイツはCOVID-19の罹患率を70% 
イギリスは80%と想定して対策を考えています
そこまでの事態を想定しているからこそ
欧米では非常事態宣言が次々と出され
レストランは閉鎖され
アメリカでは100兆円規模の支援策が打ち出されて
国防生産法が発動されて 病院船2隻も投入されます

欧米各国政府がとっている姿勢と比べれば
日本のお上が「知らしむべからず」を貫いているような気がしてなりません

これらを日本に当てはめた場合の「正直なこれから」について
安部総理自身がテレビできちんと国民に説明するのが
本当の意味での「国民主権」じゃないのかなと思います









■世界の財政出動、史上最大か=金融危機上回る―新型コロナ対応
(時事通信社 - 03月22日 09:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6017634
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