ロキノーマルパーソン/虐待

壁に落書きをして家を飛び出した少女はホームレスになっていった
始発までの間はプラットホームの椅子に横たわって二日酔いと葛藤した
終電のあとはタクシーを使う
お金はすぐに底についていく
でも彼女はお金を貯めない
それよりも自分の人格障害を完治させるためには何でも挑戦していた
少女のまま大人になっていく
それには過酷な現実が待ち受けている
年金を支払う代わりに人生を賭けた
魂を売った体は身軽だ
しかしそこに現れるテロリストたちは未だにトップダウンに大忙し
拾う神など存在しない
誰もが諦めモードへと突入している
第三者が横目で見ている世界は違法行為
テロリストたちは自分達がまさかテロリストだとは思ってもいない
彼らは自分が何者なのかすらわかっていない状態で笑って生きている
私は彼らに殴られて蹴られて終いには膝に大怪我　神経も切れた
でも痛みが走るのはいつだって過度な運動をした後から来る
筋肉痛だと思い込んで走っている
でもその激痛は他人には判らないだろう
左頬を叩かれたら右頬を差し出した
それで満足か？と尋ねるとさらに虐待は悪化していった
耐えるだけが術でしたか？
耐えるだけが総てですか？
私の両親は私が傷ついていっても何にも言わない
それは私を成長させるための試練だから？
私はテロリストを直接戦った
それだけの話
殺していない
それの何がいけないことなの？
私は殺人許可証を持ち合わせてはいない