mixiユーザー(id:63904941)

2020年03月15日13:02

96 view

ゼロ戦とクラウンと日本社会と…

最初は 思いっきりミリオタチックに始めます

第二次世界大戦を通じて 最も一般的だった戦闘機は
ゼロ戦
メッサーシュミットbf109
スピットファイア
の3種類です

バトルオブブリテンの時にゼロ戦ガー とかの与太話はいちいちしません

上述の3種類の戦闘機を見比べた場合 初期型と後期型での性能向上は
メッサーとスピットが大体35%程度の性能向上なのに対して
零戦はおよそ4%程度しか性能向上ができませんでした

例えばスピットで話すと
初期型の最高速が530キロ程度→後期型では720キロ程度
と言う感じです

なんでこんな真似ができるんじゃあ!!
と言いますと
ゼロ戦は 初期型がもう最終形態だと言う前提で設計されていたのに対して
メッサーやスピットは「エンジンなんて3ヶ月後には新しいタイプに替わる」と言う前提で設計されていて あらゆる所に余裕を持たせて最初から設計されていたからです

だから バトルオブブリテンの中期には
当時のゼロ戦には到底載せる事ができなかった
操縦席後部の防弾板や 燃料タンクの内側に厚いゴムを貼るなどのこともできましたし
後期型になって 出力の高いエンジンに換装するだけで
とんでもなく性能向上が実現できたわけです

これと似たような話が ドイツ車とトヨタ・クラウンにも当てはまります

基本的に 日本が得意としているモノ作りは
「最終製品がいいモノであればいい」
と言う哲学で そのために各種のパーツの細かい擦り合わせを得意としています

クラウンも同じで 車体剛性を上げたら乗り心地が悪くなる事が分かると
敢えて溶接を減らしたりして剛性を下げて
その結果として逆に乗り心地をよくしたりしています

これに対してドイツ車は
フルモデルチェンジ当初のラインアップはショボくても
次次とホットモデル スパルタンモデル が追加されていきます

これは 最初の設計の段階で
スパルタンモデルにでも普通に対応できるように
全ての対応ができているからです


上記2つの話で 日本に共通して見られることは
*初期モデルがもう最終形態なので 実際に使ってみて「ここがこうで困っている」に対する対応能力について 何ら検討されていない
*「今まさにこれが必要なのだ」と 現場から具申があっても 対応する能力が最初から無い
事で
そう言う意味においては
刻々と状況が変わって行く事に対して「脆弱」であると考えられます


今世間を混乱させているCOVID-19への対応を見ても
この脆弱性が噴出しています

例えば英仏などでは
「提供できる医療のリソース以上の感染者を同時に出さない」
と言う「哲学」が土台にあって
そう言う意味において 社会全体がある程度の余力を持って制度設計がされていて
その制度設計の上に 各種対策の逐次投入を計画的に行って
今の状況を乗り切る作戦計画が
10年以上の研究の上に出来上がっていて
今はその作戦計画に基づいて 敢えて対策の逐次投入をしていますが

これに対して日本では
このような「哲学」も「制度設計」も「作戦計画」も
これまで検討される事なく
今の泥縄続きの作戦の逐次投入があるがために
社会の各所でもう悲鳴が上がっていて
多くの人がワラにもすがる思いで
「単なる風邪だ」
と言う 何ら科学的裏付けのない情報を求めています…

そういう意味で 日本社会そのものが
ゼロ戦にもクラウンにも見られる
「脆弱性」を内包していて
今その脆弱性が一気に噴き出してきたと 断じざるを得ません…


ここいらの脆弱性について ↓のリンクを踏んでみてください

https://news.yahoo.co.jp/byline/takashikiso/20200315-00167890/








■世界の称賛される企業トップ50 日本企業のランクインは一社のみ
(OVO [オーヴォ] - 03月13日 12:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=201&from=diary&id=6007599
2 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する