mixiユーザー(id:4310558)

2020年03月06日09:33

40 view

ラクサンポ140

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。NPO事務所、元教え子の女性に話を聞いている。

女性
「サクラで大検を取って、大学受験もすんなり、試験に合格できたけど。就職も、通信機器の会社に入って、最初はなんとか、頑張ったんだけど。ブラック企業で、休みがなかなか取れないので、身体がいうこときかなくなって、とうとう会社に行けなくなったんで、辞めたの」

川口
「たいへんだったね。大学時代は問題、なかったのかな」

女性
「学生時代はバイトとサークルで、エンジョイしていたわ。それが、社会人1年目で、挫折してしまって、すっかり自信をなくしてしまったの。それで、なんとか、してほしんだ」

川口
「君、サクラの中では余り、目立たなかったから、生活指導を考えなかったよ。
そもそも、なんで大検をとったんだい」

女性
「中学のときに、イジメに会って、不登校になって、しばらく引きこもっていたでしょ。やっと体調がよくなったら、普通の高校一年の夏ごろだったんで、すでに入試は終わっていたの。信じられない。それで、高校へ行かなくても、高卒と同じに認めてくれる試験があるから勉強したら、どうだと、親に勧められたの」

川口
「一回で、11科目全部、受かったほどだから、勉強自体は得意なんだ。すごいな」

女性
「まあね。だけど、学校の勉強と社会は違う」

川口
「わかっているじゃない。大人だな」


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年03月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る