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2020年03月04日08:51

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雛祭りの思い出・・・のはずが

3月4日(水)雨
予定を書き込むカレンダーが真っ白でちょっと呆然とする。
いや、基本引きこもってるので毎月予定みっしりなんて事はないのだが、それでもこの白さには少し滅入るなあなんて思いながらカレンダーを見つめた昨日。
「ををっ!今日は雛祭りではないですか!」
猫がいるので、ひとけのない玄関に飾ってみたりもしたが、それでもいぢられてお内裏様の首と胴体が離れた過去あり。
ここ数年は飾ることを諦めていた。
が、イチも年を取り、玉を取ることもなくなり、ジャンプ力も低下してきた。
コロナウイルスでなんとなく気持ちも晴れないことだし、久しぶりに飾ってみますか。

久々のお雛様達。お変わりなく、可愛らしくおはします。
娘が生まれた時、我が母が「あなたにはお雛様を買ってあげられなかったから、孫には買ってあげよう」と言い、一緒にデパートへ。
当時は、でで〜んとお雛様とお内裏様が二体並ぶマンションサイズが流行っていたが、
ワタクシが目を奪われたのは、三人官女に五人囃子まで揃ったフルサイズの・・・ちっちゃな陶器のもの。
(どれだけ小さいかは、比較対象の桜餅参照)
「これがいい!」と主張すると、明らかにガッカリ顔の母とお店の人。
母「少し大きくなった頃『こんなちっちゃなお雛様は嫌だ』って言わないかしら。」
ワタクシ「大丈夫!こんな可愛いんだもの。きっと喜ぶ!絶対喜ぶ!」
と、押し切った。
そして、案の定、我が娘も気に入ってくれて、毎年、丁寧に包み紙から一体一体取り出して、説明書を見ながら並べてくれるようになった。

ワタクシが小学生の頃、お友達のおうちに遊びに行くと、畳1枚分ほどの豪華なお雛様が飾ってあって、子供心に貧富の差を感じたものだ。
ワタクシは、卵の中身を吸い出した殻に顔描いたお雛様作ったりしていたもので。
リカちゃんハウスや、大きなパンダのぬいぐるみなども羨ましかった。
そういえば、直子ちゃんちには暖炉があった。南国鹿児島なのに・・・
大学教授のパパを持つすずちゃんちの車はワーゲンビートルで、我が家は三菱ミニカ(軽自動車)だった。
貧富の差は、文房具でも感じた。
匂い付き消しゴムとか、カラフルな鉛筆、はやりのキャラクターの筆箱なんかも我が家には縁がなかった。
いや、これは貧乏のせいというよりも「学生らしいもの」を良しとするクソ親父のせいだ。
モノだけではない。
髪型も、乙女刈り(←麻丘めぐみさんのような)が流行ろうが、マッシュルームカットが流行ろうが、ウルフカット、段カット、全てダメ。
初めてお友達と一緒に美容院に行って、お揃いの段カットしてもらってルンルンとスキップして帰ったら、後ろの段になっている部分を、父の指示のもと、母がバッサリと切った。
翌日、すっかり変わり果てたワタクシのヘアスタイルを見たよりこちゃんの驚いた顔ったら!
母が子供達の髪の毛を切る担当だったのだが、失敗してすごく前髪が短くなって泣き泣き学校へ行った朝もあった。
高校生になった兄も、なぜか母に揉み上げを全部切られたこともあった。
母曰く「一瞬男の子の揉み上げがどういうものだったか忘れてしまった!」
二年ほど後だったらテクノカットが流行ったのだったが、当時はただただひたすら謝る母と呆然とする兄の図、であった。

あれ?雛祭りの可愛らしい思い出話をするつもりだったのに、なぜに悪政をふるっていた父と、その暴君の下で忠実に働いていた母の話になったのだ???
まあ、何はともあれすくすく育って、立派に55歳になってるわけで、めでたしめでたしじゃ。
さあ、ご一緒に歌おうぞ。
♪灯りをつけましょぼんぼりに〜お花をあげましょ桃の花ぁ〜♪
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