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2020年02月28日01:26

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中国寄りの姿勢を鮮明にするカンボジアのフン・セン首相は、日本、フィリピン、タイなどが入港を拒んだクルーズ船「ウエステルダム」の寄港を受け入れた>?<隔離2週間は「疫学的な悪夢」 新型肺炎とクルーズ船

隔離2週間は「疫学的な悪夢」 新型肺炎とクルーズ船


2/23(日) 19:00配信

産経新聞







隔離2週間は「疫学的な悪夢」 新型肺炎とクルーズ船


横浜・大黒ふ頭に着岸するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2月8日午前、横浜市(佐藤徳昭撮影)


 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大では、2隻のクルーズ船をめぐる処遇が注目を集めた。横浜港に停泊した「ダイヤモンド・プリンセス」では、日本政府が乗船者を船内に隔離。海外メディアの批判にさらされ、乗客から死者も出て衝撃が走った。一方、複数国から入港を拒否された「ウエステルダム」を受け入れたカンボジアでは、下船者から感染者が出たにもかかわらず、地元メディアが政府を持ち上げている。

【写真】クルーズ船から下船する人々

 □米国 ニューヨークタイムズ

 ■隔離2週間は疫学的な悪夢

 横浜港に2月3日に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内に「検疫」を理由に乗客乗員約3700人を2週間隔離した日本政府の対応には、300人以上の自国民が留め置かれた米国のメディアでは批判的な論調が目立つ。

 米紙ニューヨーク・タイムズは17日付の記事で、「船内隔離は疫学的な悪夢となった」と断じ、中国の武漢市よりも感染比率が高い船内での「際限のない感染拡大」は、「中国本土以外では最大の感染中心地となったクルーズ船内での処置に対して、解答困難な疑問と辛辣(しんらつ)な批判を突きつけた」と糾弾した。

 その上で「船内での隔離は、過去に例を見ない失敗に終わった。この対応は(船舶の構造的に)不可能だったということを学び取り、将来繰り返してはならない」とする専門家のコメントを紹介した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルも18日付の記事で、「(17日時点で)ダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの感染者数は、乗船者の8人に1人の割合に上り、日本政府が無症状の乗客乗員らを閉じ込め続けたことに疑問の声が沸き起こっている。そもそもこの船は、長期間隔離できるようには設計されていない」と指摘した。さらに「船内で集団感染が起きつつあるとわかった段階で、乗客乗員のウイルス検査を猛スピードで行い、陰性となった人は直ちに下船させるべきだった。この方法にもリスクはあるが、(次善策として)取る価値のあるリスクだった」とする日本の専門家の意見も伝えた。

 ただ、一連の米紙の報道には、後出しの結果論という側面があるのも否めない。日本政府が、発熱やせきなどの症状がある人にウイルス検査を行い、陽性の人は医療機関で治療し、残りの人は14日間船内待機してもらう方針を決めたのは、ウイルスの潜伏期間を考慮して新たな感染を防ぐ狙いだった。また、これだけの大人数を収容できる施設を急いで確保することは不可能でもあった。ダイヤモンド・プリンセスは船籍が英国で米国の船会社が保有していることから、国際法上の管轄権との関係で、日本政府にできることにも限りがあったとされる。

 米疾病対策センター(CDC)は、船内の感染者が60人を超えた8日の時点で米国人乗船者に宛てた手紙で「客室にとどまるのが最も安全」と説明していた。米国務省も11日付文書で「退避に向けた努力が必要な段階ではない」としていた。だが、その後1週間とたたずに感染者は400人を超え、米政府は方針を転換。自国民退避のためのチャーター便派遣に踏み切ったのだった。

 米CNN(電子版)は19日、CDCが出した、日本政府の決断を称賛しつつも「船内での感染拡大を防ぐ方策が不十分だった」とする声明を報じた。また、「専門家ではない官僚が取り仕切り、感染対策が不十分で怖かった」とする、検査で乗船した日本の感染症専門家の見方も伝えた。船内待機者から死者も出た結果は、重く受け止めなければならない。(佐渡勝美)

 □カンボジア クメール・タイムズ

 ■道義的責任に基づく入港許可

 中国寄りの姿勢を鮮明にするカンボジアのフン・セン首相は、日本、フィリピン、タイなどが入港を拒んだクルーズ船「ウエステルダム」の寄港を受け入れた。政府は「感染者はいない」と判断したが、その後に感染者がいたことが判明。下船した乗客は既に世界に拡散しており、カンボジアは称賛から一転、批判の的となった。

 地元メディアはそうした事情は脇に置き、感染者がいる可能性のあった船の入港許可は「フン・セン氏の英断」であり「人道主義の成果」と持ち上げる。

 英字紙クメール・タイムズ(電子版)は18日付の記事で、入港を拒んだ各国の対応を「利己的な国益が優先されている。リスクが高まる中で、国際連帯と協力が下に置かれている」と批判。「ドアを閉じることは国民への感染防止に役立つかもしれないが、問題の本質に対応できるという意味ではない」と続けた。そのうえで、フン・セン氏が2月初旬に中国を訪問したことを「精神的な支援と連帯を示すための大胆で勇敢な決定だ」と評価。ウエステルダムの受け入れは「道徳的責任に基づいて行われた」と政権の決定を褒めちぎった。

 フン・セン政権は野党陣営への弾圧など独裁色を強めており、欧州連合(EU)は12日、民主主義後退の懸念からカンボジアへの関税優遇措置の一部停止を発表した。同紙は17日付の記事で「それ(優遇措置停止)にもかかわらず、20の欧州諸国の乗客を救うために行動を起こした」と、ここでも政府を称賛した。記事では人権や人命を重視する態度は、1970年代後半のポル・ポト政権による大虐殺を経て、国内に芽生えたと指摘。「カンボジアは、規模は小さいが大きな心を持つ国だ。人道危機に直面して優柔不断の国ではない」と断じた。

 フン・セン氏は言論の自由への圧力も強化しており、2017年には政権に批判的な新聞に多額の税金を課して廃刊に追い込んだ。称賛の裏にはメディアが政権を正面から批判しづらくなっている現状もある。 (シンガポール 森浩)
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200223-00000528-san-n_ame
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